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田植えで「ととのう」

1. 田植えは究極の農 x コワーキング

みなさん、田植えっていうと、今でも人が手で植えてると思いますか?・・・そんなことはないです。ほとんどは田植え機という機械で植えています。


田植え機

このスタイルでも「農 x コワーキング」はできます。苗箱の苗を補充したり、機械で植え残したところを手で補植したり・・・あまりコワーキング感はありませんね(苦笑)。

ということで、今回の「農 x コワーキング」は、ザ・手植えです!

今回手植えを行った田んぼ

ところでなぜこの田んぼは手植えなのでしょうか?理由は3つ。

①手で植えた方が早い広さ(約4畝、400平米ほど)
②男女、大人/子ども問わず一緒に参加できる
③畦幅が細く、周りが湿地帯でトラクターや田植え機などの機械を入れるとハマルる危険性が高い

今年は手植え隊に老若男女15名ほどが名乗りをあげてくれ、早速どうやって植えるかのブリーフィングを実施。

手植え隊にブリーフィングする隊長
田んぼの横に引いた紐に沿ってポジショニング
紐についているマーカー(30cm間隔)のところに苗を植え付け
大人も子どもも一緒になって一列でスタート!
人それぞれペースがありますが、一列全部植え終わるまでじっと我慢
みんな段々と口数が少なくなり、その分植えるスピードが速くなってきました
2時間ほどで完了!

2. 田植えは「整う」

今回ゲストで参加してくれた人で、今年でこの田んぼの田植え3回目という超リピーターも。彼は以前の田植えでこんな感想を漏らしました。

作業中は日頃の雑事を忘れ、ただひたすらに苗を田んぼに植えることのみに集中できたので、作業終了時には非常にココロが整った気持ちになった。

そうなんだ・・・田植えって、整う場所なんだ!

ちなみにこの感想を漏らした彼は、今年も整いまくって、日帰りで東京に戻り、仲間と酒を酌み交わして撃沈したことは言うまでもありません。

3. 整った風景=また訪れたくなるところ

今回田植えに来てくれたゲストは15名以上。「農業複業化プロジェクト」のメンバーが私を入れて15名なので、ほぼ同数のゲストが集ったことに。今年初めて参加してくれたゲストももちろんいますが、大半は昨年以前にも来てくれたリピーターでした。なんでわざわざ朝早くから泥だらけになって田植えに参加してくれたの?って聞いてみました。ある50代の男性からはこんな発言が。

「友人と飲み会に行く」と言うと、妻はいい顔をしないことが多いんだけど、「田んぼシゴトに行く」って言うと、「それは大事だから是非行ってきなさい」と背中を押してくれるんだよね。俺も田植えしたいから朝早起きして新幹線に乗ってでも、また来てしまうんだよね。

別の年に田植えに来てくれた50代女性は以前こんな感想を。

都会で働いていると、なかなかない農作業とのご縁。今回も何かのご縁と思い、参加。ぬかるみに足をとられないよう、植えてる苗のラインがずれないよう、と自然と向き合うと、色んな悩みもどこかへ行っている(笑)。
蜘蛛も蛙も田んぼの景色の一部。川のせせらぎも、強い日差しも、土の匂いも山あいの空間の一部。体験とは、こういうことなのだ、と思い知った。
ひと苗がごはん茶碗一杯分らしい。収穫の喜びは、田んぼのお世話度に比例するんだろう。また来たいと思う&ご縁に感謝。

また今回初めて参加した弊社社員(とそのご家族)からは、以下のようなコメントが寄せられました。

今回の田植え体験は、家族とともに自然の中で過ごす貴重な時間となりました。一つ一つ手で植える作業を通じて、30センチ間隔を保ちながらの田植えの大変さと協力の重要性を実感しました。普段、機械で行う作業を手作業で行うことで、食のありがたみを深く感じることができました。
また、家族と自然に触れる素晴らしい体験にもなりました。息子が蝶々やたんぽぽを見つけてはしゃぐ姿を見て、自然の大切さを改めて感じました。

この日の参加者みんなで記念撮影
田植え後の「整った」風景

現在田んぼは田植え後の除草に追われる日々ですが、次回はその「除草」について綴ってみたいと思います。

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