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スートのニュアンス補足・ペンタクル編―ペンタクルの5だけ寒すぎて風邪ひきそう問題―

今日も元気だ、飯が旨い!

太陽!!!万歳!!!


いきなりだけど、ペンタクルの一番底にある概念って

開墾して、作物を育てて、ご飯食べて、

命を繋ぐ事だと思ってるんだよね。

つまり人が大地から得る物

大地の恵み

んで、その事を現代語訳して、

キーワードをあげるとしたらどうしても、

仕事・金銭・欲求・報酬・成功

とかそういう感じになるよね。


でも、現代ってタロットが成立したころと比べて

仕事のニュアンスが変わり過ぎてるから、

本来のニュアンスがかなり薄れてる様に思う。


現代日本語訳だと、社会人として仕事をするニュアンスな訳だけど、

その現代日本語訳の源泉が冒頭に言った農業って事にすると

完全に現在のペンタクルから忘れられてる面があって、

昔はもっと大きく強くどうしようもない物と戦って仕事してたって事。


絶対勝てない相手だけど、知恵を絞り、五感を活用して

自然に壊されないバランスを取りながら、森を切り開き、

人間の縄張りを確保して、それでご飯食べて生きて来た。

そして自然から分けて貰った恵みに感謝してた。



ペンタクルの単に物質的な物とか、

宝石・貴金属みたいな採掘物に追加して、

大地の恵み・天の恵みってのも良さそう。

それと人が積み重ねてきた技術と知恵。

これが無ければ、村を維持するほどの収穫にはならないでしょ?

(ここの知恵がソードと混同しそうだから補足すると、
ペンタクル8的な人が昔から積み上げて来た知恵の事ね。
ソード的な個人の思考能力とは別だよ)





スート補足編って事で、ニュアンスを広げる為に、

この大地の恵みからの視点で解説するよ。

前回のカップ編では、神の愛を交えて解説したけど、

今回は大地の恵み・人が生きる為に必要な力だよ

比べても見劣りしないでしょ?



ってことで、まず最初にすることは、

小アルカナそれぞれに四大要素を当てはめるのは一回忘れて下さい。


農業・天の恵みをペンタクルに入れるから、

水・天気・気温・土と四大要素が

全部ペンタクルに入っちゃって混乱するでしょ?




余談だけど、きっと、

四大要素とタロットの間に直接的な関係は無いと思うよ。

最初から四大要素を表現してんなら、

全部コインになってて、四大要素の三角が刻まれてるはずでしょ?

同じ様に人生を表現してた様々な出自の物が収斂進化して、

必然的に似てたもんだから、タロットに合流してんのよ。

似てるけどやっぱり別物だからさ、ちょっとづつズレるのよ。

そのズレて取れちゃった分が今回の大地の恵みな訳。


それはともかく、ペンタクルのニュアンス補足いくぞー


まずペンタクルのAceからは、手つかずの自然から得る恵みを感じるよね

農耕文化が始まる前の収集で食べ物を集めてた頃のイメージね

あとは、小川から直接水を汲んで飲む様なイメージも入るな。

人によって形を変えられず、線も引かれず、あるがままの自然の恵みだよ。

そして気まぐれに牙を剝く、決して人間の期待通りにはならない。


ペンタクルの2は、そんな期待通りにならない

自然から恵みの性質を説明してくれてる。

食料を得るために海に船を浮かべても、

機嫌が悪い大波の一呼吸で沈む様なもので

人が生き残るためには、風と波を読み、

必死にバランスを取らないといけない
(正直ウェイト版のペンタクルの2は表情が軽薄すぎて好きじゃない)


ペンタクルの3は、

得られる恵みの量を増やすために必要な事を示している。

一枚岩を削りだして彫刻を作る様に、少しずつ少しずつ

削りすぎないように、自然から切り取って

人間の領域を作り上げないといけないよ。



ペンタクルの4は

作り上げた人間の領域を維持する必要性を示している。

自然の中には、風も波もあるし、火事や地震もある

自然は、切り取られた領域を取り戻そうとするぞ!守れ!


ペンタクルの5は、ペンタクルの2で示されているバランスの崩壊。

奪い取るな!自然への敬意を忘れるな!って事を示している。

どんなにたくさん自然から勝ち取り、維持してようが、

それは元々は人間の物じゃない。

自然の機嫌を損ねれば、元も子もなくなる。

ペンタクルの5が寒すぎるのは、警告の意味が強いからなんよね。

同時に教会みたいなステンドグラスがあるのは、

敬意を持って接する者には壁の中に招かれるって事よ。

奪い取れば、奪われる。

敬意を持ち自然の恵みを頂く意識を忘れるな



ペンタクルの6は、

「与えなさい。そうすれば、自分も与えられます。人々は量りをよくして、押しつけ、揺すり入れ、あふれるまでにして、ふところに入れてくれるでしょう」ルカ6:38

聖書の言葉だがこれにつきる。

人間は自然から与えられて、生き残った。

与えられた物は、同じように求める者に与えなさい。



ペンタクルの7はペンタクルの5とは違う意味で

バランスの崩壊の警告が示されてる。

ペンタクルの2にある様に

∞を常に流動させないといけないのに1か所に滞っている。

自然の恵みを無駄にしちゃいけない。

取りすぎるな、作りすぎるな。

かと言って、余ってるからと与えすぎてもいけない。

与えられた人が腐ってしまう。

バランスを取る事の難しさだよね。



ペンタクルの8は、バランスを取る事に必要な事を示している

腕を磨いて、人を増やして、力を合わせて。

そうやって、流動する∞を大きくしようって事。

自然への敬意も取る、食物を作って生き残る事も取る

どっちも取るには、人を集める、腕を磨く、子供を増やす、

後継者を育てる。全部やらなきゃいけないのさ。


ペンタクルの9までくれば、

自然の方も、人間の事を侵略者と取らずに

共に自然の共同体としてくれるって事を示している

お互いが敬意を持って接して、お互いに維持して

お互いに大きくなろうとするはずだよ。



ペンタクルの10は、ペンタクルの2では

1人の両手で持てるぐらいの∞が、世代を超えて

家族を超えて、とても大きな共同体で維持するような

大きな∞に育った事を示しているよ。

自然は唐突に機嫌が悪くなるかもしれないけど、

自然の恵みへの敬意を忘れなければ、きっとなんとかなる。



我らの魂に太陽あれ!!!!


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