妄想あをによし

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「〇〇、賀喜にお礼言っとけな」 「は、はい」 課長に一礼をして、見えないため息をする。 キャスター付きの椅子に座ると、ガシャン!、と思いの外大きな音がした。 「さすが賀喜さん!」 「先方もめっちゃ褒めてたよ。いいプレゼンだったって」 「ありがとうございます!みなさんのおかげですね」 「〇〇がミスった分カバーしたのは見事だったなぁ」 途端に賀喜の顔が苦笑いに変わる。 今日もあいつは、賀喜遥香は認められてる。 そして俺はいまいちだ。 「嫌んなるな」 思わず口をついて

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