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衣装とバンドの話

ピザ。或いはピッツァとは、絶対的に自由でなければならない。絶対的に自由とは、具材並びに食べる順番に於いて、如何なる忖度、干渉及び不当な侵害の不存在を意味する。

民明書房「Pizza della libertà (1928)」


スーツを着たロックバンドと言えば、どのバンドを思い浮かべますか?
そうです。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTですね。
或いはTHE BAWDIESTrinity Sunset Loversとか。

衣装を揃えるってベタだけど大事だと思うんです。
仮に衣装を指定しないでメンバーのセンスに任せたら、広島東洋カープ33番の菊池涼介選手のビジター用のユニフォームを着てくる奴がいるかもしれない。
それは広島伝説じゃなくて別の伝説になりますからね。

場面を変えてみましょう
仮に「娘さんを僕に下さい!」と来た相手がウェットスーツで来たらどうしますか?
「荒波に揉まれた君だ!社会のビッグウェーブにもエアリアルを決めてくれよ!娘は任せた!」となるでしょうか?
なる場合もあるでしょうが、多くの人はスーツなり適切な服装で伺うはずです。

このように、伝えたいメッセージが存在する場合には適切な服装で臨む事が求められるでしょう。
それは、日常生活に限らずバンドだって同じです。
その意味で、衣装を揃えるということは「バンドとして伝えたいメッセージ及び世界観がある」という明確な意思表示とも取れますね。


しかし、ここで「あるある問題」が浮上します。
それは「○○のパクりじゃないか!」と言われる事です。
Trinity Sunset Loversも「Thirsty Raymond」のMVで一騒動ありましたし、よくある話です。

こうした意見を肯定的に取るか否定的に取るかは分かれると思いますが、俺は肯定的に取ります。
裏を返せば、やりたい音楽性は伝わってる証明だからです。

「(中略)…一千余年を誇る当流派には十三の型がある。しかし、その型の多くは初代から一千余年の間に脈々と受け継がれてきた物である。(中略)…継承とは、模倣から始まり改良を経て次世代に託す…(中略)」

民明書房「劉王龍 ─伏龍記─(1933)」

つまり、何かを継承するとした以上は先人達の影がどうしてもちらついてしまう訳です。
単なる模倣か、改良を経ようとしてるのか?
それはもう聴いてもらって判断を委ねるしかない。
だからこそ俺達のMVを見て欲しいというわけです。

https://youtu.be/laADbIPzzwk


Trinity Sunset Loversも初期はギリースーツを着ていたりして、何のバンドか解らない…
と言われていました。
バンドは音楽である以上、聴覚による情報が一番大事!
ですが、俺達が全員ジェラピケを着てたら一瞥して何の音楽をやりたいか解るでしょうか?
「え…何、怖…」と、聴くまでもなくスルーされるでしょう。
つまり、バンドにとって視覚による情報は聴覚と同じくらい重要だと思います。

さて、最後にお知らせがあります







Trinity Sunset Loversなんてバンドは存在しないです。
この記事を途中で読むのを辞めた人はTrinity Sunset Loversってあるんだ~って探すかもしれませんね。
ざまあみろっ!!!!!

閲覧ありがとうございました

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