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壮絶だったおとなの手足口病記録

子どもの三大夏風邪の一つである手足口病。
大人が感染することはこれまで多くなかったようですが、今年はコロナ対策で免疫が下がっていることから、大人の感染も増えているそう。

そして、感染してしまいました、私。
感染症のなかでもっとも壮絶だと言える経験でした。地獄を見ました…。
忘れぬように記録、、と全国のパパママさんたちの参考になれば。


手足口病とは

口の中や、手足などに水疱を伴う複数の発疹が出る感染症です

手足口病は、子どもを中心に、主に夏に流行します。感染症発生動向調査によると、2歳以下が半数を占めますが、小学生でも流行的発生がみられることがあります。成人を含めた小学生以上の大半は、すでにウイルスの感染(不顕性感染も含む)を受けている場合が多いため、成人での発症はあまり多くありません。

病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6(CA6)、CA16、CA10、エンテロウイルス71(EV71)などです。

厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html


まず娘が感染

発熱からの保育園お迎え

終業式前々日のことでした。
17時も近いことだし、そろそろ仕事を片付けて…と思っていたタイミングで保育園からお迎えコールです。
帰宅後、39度近くまで熱が上がりました。
発熱以外の症状はそれほどなく、いつもより食欲がないくらい。
このときは手足の発疹もまだありません。

2日目

この日と次の日は、バアやんに預けて私は出勤です。
どうしても夏休み前までに終わらせておきたい授業がありました。
発熱娘を預けて、心苦しく思いつつ仕事です。
発熱は37度後半くらい。
食欲はあまりありませんが、いたって元気そうな様子です。

3日目 手足に怪しい発疹が…

食欲は回復しないものの発熱は下がり、元気な様子。
むむ、手足に水痘状の発疹がポツリポツリ。
数時間後には、たくさんの発疹が出てきました。
これは…と思い、小児科を受診するとやはり「手足口病」の診断です。
今年は爆発的に流行しているそうです。
娘はあと2〜3日で回復するそうで、喉の痛み止めだけ処方されました。
口内にできた発疹がつぶれて口内炎になっていました。
大好きなバナナも食べられませんでした。かわいそうに。

そして、私も感染…

4日目 娘の看護中に、私が発熱!!

この日は終業式。
授業もなく今年度は副担でしたので娘の看護で欠勤しました。
昼時そうめんを食べながら、異様に寒いのです。
まさかと思えば、すでに37.8度。
そこからはあれよあれよとあっという間に39度まで上がりました。
大人の高熱って、なんであんなにも辛いのでしょう。
体もだるいわ、頭も痛いわ、ベッドから起き上がるのも大変でした。
おかゆも食べれず、夕飯はゼリーでフィニッシュです。
解熱剤も飲みますが、この晩は39度から下がりませんでした。

5日目 地獄の痒さとの戦い

娘はほぼ寛解。
発疹はかさぶたのようになり、跡は残っていますが、元気です。
食欲も回復したようで、嬉しそうにご飯を食べていました。
私は熱は37度台まで下がり、体は動かせるようになりましたが、
それと取って代えたように、今度は手足、口内に発疹。
この発疹が本当に辛かったです。
痒くて痒くて居ても立っても居られないほどでした。
ピリピリチクチク痛みもあります。
見た目もひどいものです。掻いたら水痘がつぶれて更に広がります。
痛みは鎮痛剤でなんとかなりますが、痒みはどうしても収まらず、
この夜は痒さと戦い、ほぼ一睡もできませんでした。

6日目 脳内は「痛痒い」ただそれだけ

ベッドで寝ていても、痒いに脳内が支配されてどうにかなってしまいそう。
午前中に皮膚科を受診しました。この痒さなんとかして!
手のひらは、すでに真っ赤です。
ウイルスに戦って、免疫作用さら炎症が広がっているそう。
ステロイドが処方されましたが、塗りすぎると完治が長引くそうで、
あくまで一時的に使用するように、と言われました。
治療薬はなく、痒みが収まるまで耐えるのが一番とのこと。
この地獄の時間が早く過ぎ去ることを祈り、1日中手足をさすってました。

7日目 痒みから痛み優勢へ

寝られないほどの痒みはなくまりましたが、
今度は痛みが強くなってきました。
手を握るとジンジン痺れるような針で刺されるような痛み。
ペットボトルが開けられません。引き出しを開けるのもやっと。
そして、この頃から口内炎が本気を出し始めます。
口内の水痘が潰れて、すべて小さな口内炎になっています。
喉奥だけでなく、側面や舌の裏、唇の裏すべてに口内炎の赤ちゃん。
数えてみると、90個以上ありました…。
当然何食べても、何も食べなくても痛いのです。
ゼリーや、薄めためんつゆのそうめん、冷たい茶碗蒸しで過ごしました。
鎮痛薬を1日5回服用して紛らわします。(本当は良くないんでしょうが)

8日目 口内炎との戦い

もとより口内炎はできやすいタイプ。
彼らとの戦い方はよく知っています。
とにかく先手を打つ。これに尽きます。
大きく成長してしまうと奴らは長く口内に居座ります。
小さいできたてのうちに塗り薬で封じ込めます。
なんせ口内ほぼ全域に口内炎があるので、薬を塗ったあとはしばらく口を閉じたままになります。夏休みで助かりました。
今回はチョコラBBの手も借りました。
まだ3食ろくなものは食べられません。体重が落ちました。

9日目 手足の脱皮が始まる

手足の発疹は痒み痛みがなくまりました。
発疹ができていたところの皮膚が硬くなり、違和感があります。
手先の皮膚が剥がれ始めました。
剥がれたところの皮膚は薄く、赤ちゃんの皮膚のように弱いです。
ヒリヒリ痛み、刺激に敏感な皮膚です。

10日目 そして今日

口内炎の残党がまだ少し残っていますが、
久しぶりに人間らしい食事ができました。嬉しい!
手足は、古く硬い皮膚と新しい赤みを帯びた皮膚、
そして発疹の跡が茶色く斑点のように残り、残念な見た目です。
どうか色素沈着せずに治ってほしいと願います。

茶色いぶちが手足に残っています。結構目立ちます。
手先の硬い皮膚がベリベリめくれます。

家庭内感染が起きると、ウイルスが完全にいなくなるまで長い期間を要します。これが夏休み中だったということが、まだ救いです。
子どもの感染症を舐めたらいかんと痛感した日々でした。
旦那は、マスク生活を貫徹し、なんとか感染から免れました。
普段の生活習慣から免疫力を高めて、ウイルスに負けない強い体を作ることも、教師ママに必要なスキルの一つですね。
とにかくもう二度と手足口病は勘弁です…。
みなさんもお気をつけあれ。

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