4月1日
昼、食堂で飯を食っていると、新入社員がどでかいネームプレートを胸につけてぞろぞろと食堂に入ってくる。一年前はああした恥辱を嘗めていたと思うと死にたくなるが、通過儀礼と思えば耐えることもできよう。期待の滲む若い顔。反復の中で老いるのを待つ、若い顔。
という自分も年寄りではないのだが、どうも昔から、何かに期待することを冷笑してしまう。このシニシズムこそ、私が立ち止まって凝視し、駆逐しなければならない自分自身の影なのかもしれない。
夕食は社食でよくわからない豆腐の煮物を食べ、19時30分ごろまで仕事をし、帰宅する。よくわからなくなっていくのを防ぐために、少しでも手を動かし、書いている。