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#25 心は孤独な機織り

 こころがもし存在するのだとしたら、きっと孤独なことだろうと思うんだ。だってひとりひとりのからだの奥底にあって、誰にも触れられないんだよ。時としてこころとからだは別々に動いたりする。そのちぐはぐなアンビギュイティは、俯瞰すると或る意味操り人形みたいだよね。誰にも理解されないまま、暗い底の方で、懸命に想いという機を織り続ける。織らされている。勤勉な工場労働者みたいに。