ないしょジャズメモ(乱雑文)

ビリーホリデイのトラヴェリング・ライトだった。
いや、知らなかった。ディキシー? いや、違うな。だいぶ古いスウィングジャズか? ムーディだな。この声は、これはビリーホリデイか?
そうだよ、なんかいいだろ。この間いろいろディグってたら見つけてさ。
リツも渋いの聴くようになったな。なんかあの曲思い出したよ。インストっぽいんだけどなかなか良くてさ、そうそう、ユーメイドラブミー、まさに夢見心地って感じ。たぶ歌ってるのはコニーヘインズじゃないかと思うんだけど、どこのバンドがやってるのかちょっと書いていないんだよね。あれもよかった。
しおしおとしていたジミーがむくむくと元気になったのですこしほっとした。
テディウィルソン ベニーグッドマンカルテットのピアノ テディウィルソン名義で、ベニーグッドマン専属のボーカルが名前を変えてベラれん ヘレン が歌ってるのもよかった、肝心のタイトルが思い出せないんだけど、ビブラフォンなんかも決して暗いってわけじゃないけど大人っぽくて、と酔いしれていたら突然、ボーカルが現れるんだよ、百音さんみたいなボーカルがね。ユーマイレスキュー
ぼくの方がなんとなくしおしおとしてしまって、負けじ!と思うがインテリだぞ、沈黙は金!と思うが、
ダイナワシントンもなんか歌ってるだけでブルース、戦後ヒットしてナンシー梅木が出したやつなんだが、いっトイズントフェアー フィア?もいいぞ。
あれはすこし開けてる感じがまたいいんだよな、あっけらかんとして堂々としてる感じ。線引いたコードを引いたマイク持ったボーカルがピチピチのキンキらの衣装を着て屈んでるところなんか想像しちゃうな。
ジャズボーカルといえば、やっぱりサラヴォーンだろ。インター こりゃ出だしもいいんだよな、トランペットの怪しげな感じ。他のバージョンももちろんあるけど、これがやっぱり焦げ感が素晴らしいんだよな。トランペットはいいと思ったらさ、ディジーガレスピーだったのよ

クリスコナー アイミスユーソウ
田園っぽいな メロウな感じ、ピンク色のお風呂上がりで女がバスタオル巻いて髪をまとめ上げてるイメージがする 観葉植物なんかあったりして、白い電話が横に置いてあるんだよ、で、アメリカの富裕層のリビングってさ、おれ見たことないけど天井がそこそこ高くて横に広くて、カウチなんかで休んじゃったりしてタバコを一服、みたいな昔の映画のワンシーンを想像しちゃうわけ

うーん、だったらぼくは
エラだなあ ジミーランスフォード時代 ティースケットタスケット
男がバーカウンターで陽気に一人で飲んでるとむこうの螺旋階段から腰を左右に振りながらロングドレスの女が降りてくる。それで周りを見渡すとみんなノッてるの。ジャズバンドが鳴って自分も乗り出すのよ。そしたらまわりがどやさどやさ、あいついいじゃんってな感じでいい感じにしけ込もうとするけどノーノーノーノーってね 女の子がクルクルかわして投げキッスしていなくなっちゃう。

八代亜紀が晩年にジャズ歌ってたペギーリーのフィーバーもいいね
ドドン、ドンと暗闇から5人ぐらいシンガーが現れてきて、足元からライトが当たって、指パッチンしてさ、ぱっとスポットライトがペギーリーに当たって、左横から、舞台袖から、角度が切り替わって顔のアップよ。あのスモーキーボイスはたまらんですわ。怪しげで、飲んだことないけど、ウイスキーってあんな感じなのか?だけどどうしても泥棒を想像しちゃうね。抜き足差し足忍び足ってね。

なんといってもジャズボーカルとは言い難いが、ジュリーロンドンのスワンダフルもいいね
これは、朝にも聞けるよな。かあちゃんがもっと綺麗で若くてさ、細かった子供の頃を思い出すんだよね、なんか。フライパンで目玉焼きとタコさんウィンナー作ってくれるのを横でぼくがみてる。早起きした朝にテレビついてるかんじすずめとか飛んでて、日差しが眩しい!

ジュリーロンドンだったらやっぱクライミーアリバーだろ。ありゃあたまんない。
パリの雨を思い出すんだな。いったことないけど。思い出すって感じ。曇り空から割と強めの雨が打つ中で、赤い傘さした二人の男女が道を歩いていってタクシーなんかが横を走っていく。街頭の草木も感じるし、鼻の高い、まさにジュリーロンドンが、悩ましげにカフェテリアで読んでいた新聞を置いてコーヒーを飲んでて,湯気が出てる、その向こうに腕時計が見えて、とっくに待ち合わせの時間は過ぎてる。でも事態は緊急事態、というほどでもなくてまあ、そうか。そうだよな、みたいな感じ。最後のインサートではいってくるギターとともにカットが変わって、その女が立ち上がって頭巾を頭に巻いてトレンチコートに手を突っ込んで雨の中さっていく

ドリスデイもだな
ファインアンドダンディ
これも雨なんだけど打って変わって、急なスコールでばーっと傘を持って走ってきてニューヨークの古いビルの入り口で雨宿りしてる。ちょっと冬だな、で、肌寒くて手を組んで身震いしてると向こうから男が歩いてきてウィンクするからそれに手をこう、指先だけ曲げて笑う。口の大きな女で、サングラスをしている。短くてもいいけどかみはミディアムの金髪で、しばらくすると雨が止むからまた街を歩き出して、今度は大股で、街中の八百屋、日本のじゃなくてアメリカの八百屋でりんごをひとつかってポンと投げてかじって振り返るところで終わる

純粋なジャズボーカルではないけど、この時代の音楽はどう聴いてもジャズになっちゃう
ダンスエンザダンス
これは川越にある、パンセっていう骨董屋があるんだけどそこでよくかかってる感じがするからそこが思い浮かぶな。本が堆く積まれていて、アンティークランプや木の戸棚、おきあがりこぼし人形とかが思い浮かぶよ。

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