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ローネの(音が聞こえる)演奏動画とか

約1年ぶりの投稿です。lonehikiと申します。旧Twitterでは「とうか」に改名してます(ベタ)。マンドローネ Advent Calendar 2023のためのNOTEですが、えっ…もう5年目??と驚愕でございます。


自己紹介

Advent Calendar主宰者にしてマンドローネ○○(ご自由に)石川氏の先輩。彼をローネに引きずり込んだ一人と?いえいえ向こうから(略)。
高校時に誰かが弾いてる姿を見ることも音も聞くことなくローネを持たされ早や35年くらい。紆余曲折あれどご縁のおかげで人にも楽器にも恵まれ、人生の7割携わることになって今に至ります。(´・ω・`)は仕様です(テンプレ)。

関東在住&同志社出身だからか、賛助とかで練習に参加のおり、かつてジュネスでご活躍されたローネ戦士に声かけられることが多いです。「実はオレ(私)、こう見えても昔は…」みたいな。というかここ数年すごくいらっしゃるんですが…10人は余裕で…ローネに戻ってこないの…?

参考資料。当時ボウズ。冒頭ソロ弾いてます。昨年投稿の結果含みの掲載。
※肝心の左手運指が見えんでごめんねえ。

2022/11/20 ロマンツァマンドリーノアンサンブル  第21回定期演奏会

はじめに

ローネの音が聞こえる演奏、聴いたことありますか?

いくらローネを啓蒙しようにも、実際の演奏で聞こえる音がわからなきゃ、いくら原曲や編曲にローネパートあってもチェロやコントラバスで代用しますよね…。
たとえボッタキアリでも菅原明朗でも中野二郎・松本譲・石村隆行編曲でも
組曲「杜の鼓動」(管楽器・マンドローネ・ハープを含む改訂版)でも …

であれば、聞こえてる演奏をここに並べたらいいじゃない!!が当コンセプト。

ただ、基本的に自分が弾いてる(関わってる)手前味噌の演奏の掲載がメインになる事をご了承ください。著作権等とかに絡む何やらはなるべく避けたい…。
※他のローネ戦士演奏ご所望の方は個別にお伺いください。


個人的理想系?

以前より「音量や音の遠達性を高めるために、楽器胴体の振動体積と密度の向上が最優先」的な事を書いています。が、それ以外にも
①ローネは弾きにくさ含め、実音よりもピックノイズが先行してしまう
②胴体体積を考えると、よりデカいコントラバスとの音量勝負は無謀
…な問題も存在します。

対応策として、
①音が届きやすい&ピックノイズが少なくなる固めの音で演奏しノイズを極力抑える
 実音=「出した音-ピックノイズ」ノイズ出す位なら出力下げる方がマシ
②コントラバスの音に
・対抗ではなく「乗っかる」イメージでローネの音を残す。
・「トレモロでコントラバスの平滑な音に粒をコーティング」することで、発声方法の違うマンドリンオケとコントラバスの音質一体化を図る。

なーんてことを試行錯誤してました。まだ上手く言葉にできないんですが(´・ω・`)
今年になって少し掴めてきた?な音量・音質バランスになってきたので、トップバッターとしてあげさせてもらいます。ローネの音がちゃんと認識できてたら嬉しゅうございます。

旧Twitterにもあげていたのでそちらを埋め込み。ローネの人数面や曲(編曲)の演奏のしやすさもあり、ムダな力を入れる必要のない「肩の力の抜けた演奏」ができてたな、と後から思いました。やはり数は正義&石村先生の編曲に感謝。

 上段:2023/6/18 浦和ギターマンドリンクラブ 第43回定期演奏会
下段:2023/9/18 川越マンドリンクラブ 第24回定期演奏会

ここから以降はyoutubeの埋め込み。

今年2月に弾く会があったので便乗。演奏経験ある方がより比較しやすいので。
ローネにチェロ下譜面を一部割り当てることで、チェロ上の人数増強させるなど、低音の担当する和音をより浮かせやすい仕様になったのではと思います。
※割り当てたのは指揮者です。ローネ弾き達の独断じゃありません(8vaは…略)

2022/9/24 川越マンドリンクラブ 第23回定期演奏会

関東・関西両マ界の一部(?)から熱狂的な人気を誇る天才肌指揮者(主観)による演奏。曲の難解さとオタマジャクシの多さで得意の?パワープレーできない中、曲後半アリアのP系でキチンと見せ場を作ってくれるのが、指揮者のセンスなのかしらと(忖度)。
※舞台右手前に横たわるのは幻の楽器マンドベース。聞こえませんが演奏例

2022/6/10  マンドリンオーケストラコンコルディア 第50回定期演奏会


小編成の場合

少人数&バロック音楽=必要以上に目立つべからず、を実現させるべく、ノイズを極力発生させず、実音ならぬ低周波を奏でる、を目標にしてました。
今回はローネでなくチェンバロの演奏に耳を傾けて頂きたく※お耳直し枠

2023/11/17 マーチ・de・サージ マンドリンとチェンバロの夕べ


サジェスチョン的な

めたるぐる氏こと山口敦氏所有の「フラットローネ」(愛称もんちくん)を使わせて頂いた演奏。本番でいきなり実戦。機能テストと思ってリミッターギリギリ(パワーという意味でなく)で弾いたところ、トンデモなく遠達度高い大音量が出てしまい、5小節目以降音量セーブして芯の音質のみ出す形(奏法)に変更。それでも楽器の振動は密度高く持続し、この楽器特有の芯のあるjazzyな音もしっかり残り、コレは魔楽器??かと。

先に「音量や音の遠達性を高めるために、楽器胴体の振動体積と密度の向上が最優先」と書きましたが、現状の奥行きあるラウンド形状では、トレモロで胴体を鳴らしきるのは困難、鳴らせないので振動密度が薄い、結果的に音量も遠達性も出せない!!と考えてます。
であれば、「しっかり振動しかつ密度が濃い状態となるくらいまで楽器胴体(底部)を縮小すれば良いのでは?」とぼんやり思ってたところにコレ。もんちくんで確信を得たエポックメイキングな出来事でした。

弾きやすい・機能しやすい未来のローネへの提案含みで取り上げました。関係者各位なにとぞ頼んます。
※そういえばAvi Avitalのイスラエルマンドリン(Arik Kerman)もフラット…?
※ぐるさまともんちくんの馴れそめ等々は下をご覧ください。

2021/9/26 川越マンドリンクラブ 第22回定期演奏会


やればできる!!系

というか、聞こえる演奏はこういうのが良いんでしょうね。

いしかわ氏だいかつやく。さすが主宰者そして関西!!。
最初視聴したとき、やりすぎ思う以上に、やっぱりこれ位の振り切りがないと、お客様へローネの存在を感じてもらえないのかも…と考えましたね。
※ちゃんと高評価ボタン押しております。

2023/6/25 Circolo Mandolino Splendido 第45回マンドリンフェア

ぼっ僕達もやろうと思ったらできるんだから…的な(´・ω・`)
今聴くと音の異質さと粒の揃ってない強引さで顔を覆いたくなります。が、僕の思う当代NO.1音量パートトップ氏(仮称)が、いつぞやの年賀状で「これ毎日聞いてニヤニヤしてます」と書かれてありまして。きっと上級者にはたまらん音なんだろうと妄想。はやく現役復帰してね!!※これが一番言いたかったの…

2011/6/25 マンドリンオーケストラコンコルディア 第39回定期演奏会


マンドローネの機能を最大限に活用した作曲家と言っても過言ではない歸山氏。しかし、活用を突き詰める事で、マンドリン系の最後の音量押上げ・打楽器的要素に特化した感が拭えず、旋律演奏としての使用機会が少なくなり、その結果、スコア意図やオーケストラ音質と噛み合わない異音質を生み出したのではないかと考えてました(個人的には好きな音質ですが、そればかりなのは…)。

当委嘱作品スコアを最初に拝見した際、氏によくある中間部でのローネソロや、初期Ouverture Historique的なプリミティブさがなく、かなり拍子抜けした思いはありました。が、それが結果として、自分の考えていた「ローネが聞こえるも鼻息荒すぎなくオケの音質にも近い」演奏ができたのかなと考えてます(主観)。
まあ、4人全員ヴィナッチャ&演奏会完走上省エネ必須曲&客席側配置の3点責めでローネの音は飛ぶも薄い音質仕様だったり、音量パートいしかわ氏が前日エルマノ定演&移動こなしての参戦だったり、色々要素あるんですけどね…。

回帰とも言える本曲の紹介と故・歸山榮治氏への感謝を併せ、取り上げました。
そう、プリミティブな音じゃないローネも「やればできる!!」ということで。

2022/6/10  マンドリンオーケストラコンコルディア 第50回定期演奏会


過去の(トンデモ)演奏音源

ワタクシが自称ローネ耳メタボになった根源たる大先輩方の演奏録音。「これはほぼローネな演奏」観点で選抜。これらが自分にとってホンマモンのローネの音です。チェロでもベースでもギターでもティンパニでもありませんから!!

なお、本来、個人で楽しむべきコレクションの披露のため、「限定扱い」でどうぞ何とぞよろしくお願い申し上げます(切実)。

ワタクシ大学1回、入部後1ヶ月の春定演。当時のトップK氏(4回生)の音がもうバケモノ(語彙力)。自分以外の音、しかもバケモノな音を生で聞き、高校3年間鳴かず飛ばずの自分、変わらなきゃと思った思い出あふれる曲であります。
握力80kg(自称)だったはいえ、どうやってティンパニと同列に音を出せたのか未だに謎(手加減されてたにせよ)。

1992/5/29 同志社大学マンドリンクラブ 第120回定期演奏会

今も大好き胸トゥンクのミケーリ第二小組曲、12/3(日)に演奏します。ワタクシの今年最終戦。ご興味ある方はぜひに…アンコールもスゴいよ!!(予告)
※連絡頂けたらホール前で招待券を略


前述K氏が1回の時の4回生、O氏がトップとして君臨してた時の演奏。この人の出す音ホント神!!(語彙力)。トップ3年目、大円熟期の第114回、115回定演の音源は、テープから始まりMD、CD、外付けHDDを経て、今はスマホの中に大切に収め、無意識に聞いちゃったりしてます。もちろん万が一のバックアップ先もたくさん!!

上下段とも1989/5/26 同志社大学マンドリンクラブ 第114回定期演奏会


前述の「質」に神々(OB)の「量」が追加された現役・OB合同ステージの終曲です。ここまで来るといくら温厚なワタクシでもイエローカードですね。ぷぷ。
人材の厚みだけでなく技術顧問不在時代ゆえの特権だったのかもしれませんね。
※ローネパート8人だったと。オケ総数は不明ですが6,70人?

1990/6/3 同志社大学マンドリンクラブ 第116回定期演奏会

にしても平成初頭バブル期のパワーというのか、何したらこんな音出せるのか…。トンデモ文化遺産です。まあ音も演奏も古くさいと言われればそれまでですが。

ワタクシ、直属の先輩方が院試準備とかで教えてくれる機会が少なかったんです。実質2、3ヶ月位かな…。なので、過去の音源を先生の代わりとして集中的に聞いて、その音に近づけるように努力はしておりました…たぶん。
※音聞こえん何とかしろ低音がなんで勉強してる(意訳)が日常だったから…。

そんな事もあり、自分の音を録音や動画を残すことは、未来のローネ弾きの学習ツールとして、また、大先輩方が卒業後足を洗う中(なぜか)弾き続けていられる自分が行うべき恩返しなんだと。それが今も演奏会に出演し続ける理由です。

蛇足

ハイレゾ音源対応のイヤホンで聴くとね…パソコンのスピーカーでは聞こえなかったコントラバスの低音が浮き出てくるんですよ…きっと周波数的に普通のスピーカーではアウトプットされてなかったんだね…これがホール生音の近似値だったのかと思うとわりと切ない気分になるんですよね…(´・ω・`)
※当方の使用イヤホンはWintory BA-T6 

今年の本籍地の演奏会、こちらをハイレゾ対応イヤホンで聴くと、ローネの音、コントラバスの重低圧音で霧散しております…。アンケート内容にも如実に現れておりました(ビジュアル面含め)。
修行が足りんと思うと同時に、圧倒的コントラバスがいる場合にローネ弾きとしてどんな役割分担を見出し、提案するべきなのか、改めて考えちゃいますね。
というか神々の大先輩方そろそろ復帰してくれません?一臣民に押しつけすぎ。


おわりに

お付き合い有り難うございました。作成に3日かかりました。一番難航したのがMP3→MP4変換ですけどね…。

ローネの(ビジュアル映え以外の)活躍の場を広げて頂ければ幸いです。


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