マンドローネの楽器改良はできないのか(というかしたい)
はじめに
今年のアドベンドカレンダー2回目の登場です。
最近多方面でマンドリンの楽器改良が進んでいて、マンドローネでもやって欲しい!と思ったので、マンドローネの楽器改良について多角的に、思いついたままに書いていきたいと思います。
①材質の改良
私は、X(やっぱり慣れない…)をよく見るのですが、落合マンドリンのS-HモデルやS-HRモデル、カラーチェマンドリンの表面板杉、金属でできたマンドリンなどをを見ていると、当たり前ですが、使用する材でかなり音が変わるんだな〜といつも思っています。
ローネは大きくてお高い楽器なので、なかなかローネのボディがローズウッドは難しいかもしれないですが、ローネも可能な限り色々な材を試してみたいですね。
②ボディの改良
私が保護したマンドローネもそうですが、石橋さんの「futura」や岩下さんの「tote」、イケガクの「basicO」、落合絃楽器の「Avan.」などなど最近はマンドリンにフラット化の波が来ているような気がします。ローネもフラットだと構えやすいですし、音の立ち上がりも良いので、この流れに乗ってフラット化を進めてもいいかもしれないですね笑
ただ、ラウンドローネの豊かな音の響きは残したいので、笹川慶太さんのマンドリン(上の画像)のようにフラットとラウンドの中間のようなローネを特注するのもいいかもしれないですね✨️
ボディの改良と言えばもう一つ。
我が家のくびれすぎたボディの石川マンドリンやドイツマンドリンみたいなボディがあったり、宮武さんが使用している変わった形のボディのマンドラがあったり、マンドロンチェロだと川田さんや落合さんのリュートボディがあったりマンドリラがあったりなど、マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロのボディの形も様々。ローネもボディの形やサイズ、深さなども色々試して音や構えやすさど総合的に見てローネに適したボディの形を探したいです🤔
③弦の改良
ヴァイオリンやギターなどは単弦ですが、マンドリンは通常複弦ですよね。ただ、過去には単弦マンドリンもあったようです。今でも時々単弦マンドリンの演奏が聴けることもありますよね。また、マンドバスも単弦だったり、吉田剛士さんはマンドリュートの低弦を単弦にしてたりします。ローネも単弦を試してみるのも面白いかもしれません。ノイズが減りそうですよね笑
弦と言えば、ローネ弦が枯渇の危機に瀕したことがありましたね。ローネ弦と言えば、イタリアのドーガル社の弦とアメリカのラベラ社のアンジェラス弦の2択?ですよね。マイナー楽器ゆえなのもありますが、ローネ弦は枯渇の危機もありますし、あまりコスパも良くないですよね。そしてアンジェラス弦に関しては、そもそもアメリカはマントローネじゃなくマンドバスだし、生産中止になってもおかしくないですよね。マンドリン・ドラ・セロ弦を作っているこの方のように誰か安くて良い弦を作ってくれないですかね。ていうかこの方ローネ弦を作ってくれないですかね🤔
ローネ弦の品質も値段も在庫も状況も改良・改善されてほしいです。
④チューニングの改良
ローネのチューニングはA-D-G-Cですが、ローネの単独パートがない曲も多く、コントラバス譜を演奏することもしばしば。コントラバスのチューニングはE-A-D-Gのため、As以下の音は1オクターヴ上げなければなりませんね。これが曲によってはまあ厄介。なので、チューニングも楽器の弦長を長くしてコントラバスと同じにしたり、コントラバスと同じチューニングにできる弦を開発したり、コントラバスやエレキベースの弦を張れるようにしたりしたいですよね。もしくは個人的にはドラ・セロの音域をカバーできるマンドリュートのようにコントラバスとローネの音域をカバーできるE-A-D-G-Cの10弦マンドローネを特注したいです。なお、E線はコストを抑えるために、エレキベースの弦を張れるようにしたいです。
⑤価格の改良
最近、破格の安さの「basicO」がイケガクから販売されました。他にもマンドリン、ドラ、セロにはエンジェルマンドリンやプレイストリマンドリンなどの低価格ながらハイクオリティの楽器が存在します。しかし、ローネは安くても80万円くらいなので、持っている団体・個人は少ないです。なので、「basicO」やエンジェルマンドリン、プレイストリマンドリンのような価格を抑えたローネを作ることができれば、もっともっとローネを手に取る人は増えるのではないでしょうか?
⑥棒の改良
レヴァンテ・マンドリンオーケストラの内海さんが内宮さんに製作してもらったローネ棒(画像1番下)。私も一度使用させていただきましたが、とても構えやすかったです。棒もまっすぐではなく、自分の体に合わせて作ってもらうと構えやすさがかなり変わると思います。
⑦見た目の改良
マンドリンの魅力の一つと言えば美しい装飾。ヴィナッチャやストリデンテ、カラーチェなどのキラキラとしたド派手な見た目はインパクト大。また、最近では、田鎖さんの桜マンドリンやX1のような奇抜な見た目のマンドリンまで出現しています。
一方で、横内の花子マンドリンのように装飾なしのシンプル・イズ・ベストみたいな見た目もあります。
ボディ裏をゼブラにするのもかっこいいですね✨
せっかくならローネを作る時に見た目もこだわってキラキラのシマシマにしてみたり、奇抜な色合いにしてみたり、ピックガードすらないシンプルな見た目にしてみたりと色々いじってみたいですよね笑
おわりに
色々ダラダラと書きましたが、ローネもマンドリン、ドラ、セロのように色々改良されて行くとさらに良い音で演奏でき、もっともっと奏者が増えるかもしれません。
個人的には、10弦のフラットとラウンドの中間ボディで田鎖さんのX1のような奇抜な見た目のローネを作ってみたいです笑
皆さんはローネをどのように改良したいですか?
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️