心を馳せすぎる
また久しぶりに魂が抜けてる状態だった。
力が入らなくて、ぼーっとする。
外部からの刺激への反応がにぶい。
家族に話しかけられても、相手に心を寄せるための何かが足りない。
一人になった方がいい。
でも、一人になれる場所を確保するエネルギーがない。
ふっと嫌な場面が頭に浮かぶ。
それを振り払うように、独り言がこぼれる。
時間が経つ感覚がにぶい。
眠ってるわけでもないのに、あっという間に一日が終わる。
これは、いったいどういう状態なんだろう。
人の強い負の感情を想像してしまったから?
やらないといけないことに縛られて、そこに居ないといけないから?
自分の気持ちを感じたとおりに動けないから?
自由でいられないから?
魂が抜けた感じの状態の、その直前まで、重たい感情に包まれていたように思う。
他の誰かが感じていそうな、つらい気持ちに心を馳せてしまった。
職場の人、ママ友、子ども会の役員の人。
自分の悪い癖だな、と思う。
同時に、得意なことでもあるけれど。
ついつい、想像しすぎてしまって。
ついつい、自分事にしてしまって。
でも、直接、何かを言われたわけではない。
私が拾った言葉は、私に伝えようとした言葉ではない。
ふと、また慈悲の瞑想の出番だ、と気づく。
まずは自分、そして自分のまわりに居る大切な人たち、離れたところに居る大切な人たち。順番に心を寄せる。
自分が慈愛で満たされてから、それから人に心を寄せると、素敵なエネルギーで世界を包み込める。自分のエネルギーが低い状態だと、人にも届けられないなと感じる。
自分から抜けてしまっていたものが、ちょっと戻ってきた。
これからの私は、直接、話を聴かせてもらって、そこに反応していきたいんだった。
目の前に形になってから、反応するようにするんだった。
私の想像は、私の心の表れでしかないから。
その相手に質問して、お互いの認識をすり合わせて、その人はこう思っているんだ、こう感じてるんだ、を言葉にして、一緒に気づいていけたらいいな、と思ってる。