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ハイパーでクリエイティブな人たち

今までいろんなところで仕事をしてきたけれど、なぜか同じような感じの面白い人たちに巡り合う。

集中力が高く、何か人とは違うことを思い付く。そのアイディアを夢中になって展開していく、そんな人たち。ゼロから1を産み出せる人たちかもしれない。

そういう人たちは、他にも共通点がある。
時間を忘れやすい。提出期限を守れない。やりたいことを言って、人を振り回す。体裁はあまり整えない。
興味があることには、すごい集中力や知性を見せるのに、興味がないことは、本当にできない。

興味がないことについては、いくら説明しても、ぽかーんとしてしまって、全く言葉が心に届かないような、そんな気がしてしまう。こちらでやってしまう方が、圧倒的に早い。

人によって程度の差こそあれ、「あ、これは興味ない範囲だな」と思ったら、そこを重点的にフォローする必要がある。

やればできるのにやらないんじゃなく、本当にできないんだ!!!という瞬間を、何度も味わう。

ただ、その人たちが生み出すアイディアは、すごく新しくて。社会的にも価値あるものとして、認められている人も多い。

付き合うのは大変なところもあるけど、その考えの斬新さとエネルギーの強さ、なんと言っても「この人面白いな!!」が勝って、私は惹き付けられてしまうのだと思う。

最近、やっと本当に自覚したのだけれど、私は仕事に「面白さ」を求めてると思う。しかも、仕事自体の面白さというよりも、そこで出会う人たちの面白さに、すごく惹き付けられる。

今の職場が最高に面白いと感じるのは、そこにいる人たちが、もう本当にクリエイティブで、斬新で。自由奔放なのに、社会的に価値あることを生み出している不思議が面白い。

「あぁ、この人はここ以外の職場では、こんなにも価値を生み出すとは認められないのだろうな」と思う。そして、自分がそうやって価値を認められる所に属していることに、一種のプライドを感じている。

「いやいや、一般社会では通用しませんよー!」という常識がまかり通ったりしている。それを面白いと思えば最高だし、受け止められれば居続けられる。合わない人は、一瞬で見きりをつけて去っていく。そんな職場だと思う。

私の仕事の内容は、パソコンまわりのサポートで、そんなに変わったことはしていない。サポートする相手が、ぶっ飛んだ人たちだなぁと思ったりはする。でも、そこが面白い。

ただ、ぶっ飛んだハイパーな人と話した後は、異様に疲れを感じる。同僚とも話していたけど、感覚的に「どこか遠くまで、一瞬にして連れ去られる」感じ。

そして、元にいた場所までは自力で戻らなければならない。それもまた、疲れる。

何かすごい強力なエネルギーで連れていかれる。

オズの魔法使いで、ドロシーが竜巻にさらわれてオズの国に飛んでいったみたいに。

このハイパーでクリエイティブな人たちに、すごく魅力を感じている。でも、そんな人たちと関わって、ぐったりすることも多い。

自分とは全然違う感覚で話すその人たちに、ぐっと心を寄せて、困り事を解決する。

まず困り事を聞き出すところから、エネルギーを使う。なんか、独特な言い回しをされて、現状が把握しきれないことが多い。直接、現状を見に行った方が早い。

なんとか困り事を聞き取って、解決まで持ち込めたら、万々歳。ほっとして自分の席に戻るけど、心や感覚がどこか遠いところにある感じがしてしまう。

本当に自分の心と感覚まで戻ってくるには、しばしの時間と、まぁまぁのエネルギーが必要だと感じる。

なんでだろうね、と、同僚と話す。
常識からかけ離れてるからかな、と、納得する。

相手の思いがけない感覚や、常識の違いに、ぐっと心を寄せるので、そこから遠く離れた本来の自分の感覚に戻るのに、時間とエネルギーが必要なのだと思う。

一瞬で自分に戻ってこられるように、元々いたところに戻ってこられるように、何かアイテムがあったらいいのに、と、本気で思っている。

かかとを3回鳴らせば家(自分)に帰れる靴が、心底欲しい今日この頃です。

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