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【CL福岡2022】スイッチャー型三神ザシアンのすゝめ【三神ありがとう】

こんにちは。Lon(@Lon50_poke)と申します。

みなさま、CL福岡お疲れさまでした。
さて、今回はCL福岡にて使用した「スイッチャー型三神ザシアン」の解説記事になります。

※有料表記ですが、全文無料で読むことができます。よければ最後まで目を通していただけると嬉しいです。


■当日のマッチング

6-2-1
1.後 三神ザシアンファイヤー ⭕️
2.後 リーフィアファイヤー ❌
3.後 黒馬 ❌
4.先 ムゲンダイナ ⭕️
5.先 ムゲンダイナ ⭕️
6.? 白馬 ⭕️
7.後 三神ザシアンファイヤー ⭕️
8.先 ミュウ ⭕️
9.先 悪パーフェクション 時間切れ両負け

6勝3敗とかなり悔いの残る結果になりましたが、「三神ありがとう」という気持ちと、自分への戒めも込めて、筆を取ることにしました。

(追記)
11月7日に行われた『かつた杯』という自主大会に参加した際のマッチングも記載しておきます。

4-1
1.白馬バドレックス ❌
2.ミュウ ⭕️
3.ミュウ ⭕️
4.黒馬バドレックス ⭕️
5.三神ザシアンファイヤー ⭕️


■デッキ選択に至る経緯

正直、今回のCLは、過去最大級にデッキ選択に苦戦させられました。

CL2週間前の段階で、今回のCLは、

・白馬バドレックス
・三神ザシアン(+ファイヤー)
・黒馬バドレックス
・ミュウ
・クワガノン

5強を中心に構成されると考えていました。

僕はCLに臨むにあたって、意図的にトップメタのデッキを使わないことが多いです。

これは、以下の2点が主な理由です。

・ミラーに対する明確な回答が用意しづらい

トップメタのデッキを使うということは、ミラーが多発する可能性が高いことを意味します。
明確な回答が用意できない場合、「じゃんけん」「お互いの引き」によって勝敗が決することが多く、それは極力避けたいと考えていました。

・わからん殺しが拾えるかも

選手が練習してきていない「メタ外」「想定外」のカードを使うことで、「最善手を取られずに勝てる」試合が生まれるかもしれません。

しかし、今回はこれまでのようなデッキ選択をすることはできませんでした。なぜなら、

5強のデッキ全てに有利を取れるデッキなんて存在しないから

です。

今回のCLも練習段階でいくつかの新アーキタイプを調整しましたが、どうしても5強のうちの1〜2デッキに対して不利を取ることが多かったです。

結局どれかのデッキに不利を取るのであれば、デッキパワーの高い既存のデッキをチューニングしてCLに持ち込む方が無難だと判断しました。


■チューニングって?

チューニングといっても、一体何をすれば良いのでしょうか。

僕は、デッキを「必要最低限の確定枠」「自由枠」とに分類し、「自由枠」に何を採用するか検討する作業を繰り返していました。

例えば、『白馬バドレックス+スイクン(非スイッチャー型)』の「確定枠」と「自由枠」は以下のように考えていました。

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※フェアリーエネ=自由枠

この「自由枠」にどのようなカードを採用するかが、それぞれのデッキの色、個性になると思います。

ちなみに、僕が実際に5強のデッキをチューニングするにあたって、主に以下の点を意識していました。


『白馬バドレックス』

「クロススイッチャー」は採用するか
「白馬バドレックス」ラインを何枚採用するか
「フリージオ」を何枚採用するか + 「インテレオン(クイックシューター)」を何枚採用するか
「リセットスタンプ」「頂への雪道」をどの程度採用するか
・メタカード(うねりの扇、スクラッパー、やまびこホーン、ダンテなど)を採用するか


『三神+ザシアン/ファイヤー』

・そもそも「ガラルファイヤー」を採用するのか
「メタルソーサー」を何枚採用するか
・サブアタッカー(スイクン、ザマゼンタ、クチート、クワガノンなど)を採用するか
「オーロラエネルギー」を採用するか、基本エネルギーに寄せるか
「タッグコール」「プレシャスボール」
「ボスの司令」を何枚採用するか
・メタカード(うねりの扇、スクラッパー、やまびこホーンなど)を採用するか


『黒馬バドレックス』

「マホイップ」「ミュウツー&ミュウ」「オーロット&ヨノワール」「ザシアン」「ガラルフリーザー(れいこくチャージ)」を採用するか
・ボール配分はどうするか + 「冒険家の発見」は採用するか
・基本エネルギーは何枚採用するか
「混沌のうねり」「トレーニングコート」
「ボスの指令」を何枚採用するか
「リセットスタンプ」を何枚採用するか


『ミュウ』

・「カチカチロック」への対抗札(風船、マオ&スイレン、とりつかい)を採用するか
・ボール配分はどうするか
・エネルギー配分はどうするか + 「カミツレのきらめき」を採用するか
「超エネ型」か、「水エネ型」か、「鋼エネ型」
・メタカード(タフネスマント、ツールジャマ―など)を採用するか


『クワガノン』

「ボスの指令」を採用するか
「インテレオン(クイックシューター)」を何枚採用するか
「基本水エネルギー」「ツインエネルギー」
・「ナイトウォッチャー」への対抗札(しあわせたまご、ミュウ)を採用するか
・メタカード(やまびこホーン、望遠スコープ、きとうしなど)を採用するか


■なぜ三神を選択したか

CL直前まで、僕の候補は、『白馬バドレックス』『三神』『ミュウ』3つでした。

というのも、これらのデッキは、
「①ガン不利マッチがほとんど存在しない」
「②後攻からでも捲る手段がある」
と考えたからです。


①ガン不利マッチがほとんど存在しない

言い換えると、これら3つのデッキは、ほぼ全ての対面が微不利~微有利に収束する印象を持っていました。

僕は、CLという長丁場において、「有利と不利がはっきりと分かれているデッキ」よりも、「どの対面も頑張れば勝てるし負けうるデッキ」の方が適していると考えています。
(※不利対面が極端に少ない場合はこの限りではありません。)

なぜなら、前者は勝敗が「マッチング」に依存しやすく、後者は「プレイング」に依存しやすいからです。

今回のCLは、微不利~微有利の対面を、「プレイングでどこまで五分~有利に持っていけるか」が、最も重要であったように思います。


②後攻からでも捲る手段がある

今の環境において「先攻有利」感はどうしても拭いきれません。

しかし、「じゃんけん全部負けたから0-3したわ~」なんて言い訳もしたくありませんでした。そこで、「後攻から捲る(ターンを作る)手段」もまた重要であると考えていました。

『白馬バドレックス』「カチカチロック」、「雪道+スタンプ」
『三神ザシアン』「ザマゼンタ」
『ミュウ』「カミツレのきらめき」、「ダイナバリア」

結局、これらのデッキのうち、最も手に馴染んだ『三神ザシアン』を持ち込むことに決めました。


といいつつも、僕の意思はかなり前から「三神」に傾いていました。
初めて大型大会で結果を残せた「三神」が使える最後の大型大会に当選したという事実に、少なからず運命を感じていたからです。

あえてこのデッキの選択理由を一言でいうなら、「愛」です。


■デッキレシピ

画像2

デッキコード
pSypMy-beqcCn-yMppMR

実は、CL3日前までは、「三神+インテレオン+フリージオ」という別のアーキタイプを調整していました。
しかし、どうしても黒馬が重かったため、諦めることになりました。

そこで、以前考察していた、
「ふしぎなしっぽ」+「クロススイッチャー」+「博士以外のドローサポート(マリィやエリカ)」
の組み合わせが「三神」と相性が良いのではと考え、本構築が完成しました。


■採用カード解説

基盤はただの『三神ザシアン』であるため、特筆すべきカードのみ解説します。

・ザマゼンタ 1枚
終盤にスタンプと合わせて無理やりターンを作りにいくことができる1枚。
また、単に捲り札としてだけではなく、こちらの盤面を絞ることでザマゼンタを通しにいく戦い方や、三神を出さずにザマゼンタとザシアンのみで戦う(類似例:フーパブラッキー、チルタリスガルーラ)など戦術に大きく幅を与えてくれるカードです。
「アサルトタックル」で、弱点で「超ザシアンV」を倒せることは絶対覚えておきましょう。

・ミュウ(ふしぎなしっぽ) 3枚
「メタルソーサ―」や「クロススイッチャー」など、試合を決めにいくカードを集められるほか、エネルギー転送から「オルタージェネシス」に繋げることができたりと、序盤~終盤まで仕事をしてくれる縁の下の力持ち的存在です。
1回でも使えば、その強さに気づくと思います。

・フーパ 1枚
本構築の隠れたMVP
主に、苦手な『黒馬バドレックス』や『ミュウ』に対して使います。
「オルタージェネシス」込みで、「あくのいましめ」は

特性3匹…100点→弱点で「ねっけつレッスン」下の「ミュウV」気絶
特性4匹…120点→弱点で「ゲンガー&ミミッキュ」「黒馬バドレックスV」気絶
特性5匹…140点→弱点で「オーロット&ヨノワール」気絶
特性6匹…160点→弱点で「黒馬バドレックスVmax」気絶

『黒馬バドレックス』はベンチが並びやすいデッキタイプです。
終盤の盤面では、
・特性持ちで埋まっている(=黒馬バドレックスVmaxが倒せる
・特性を持っていないポケモンがいたとしても、そのポケモンを倒せる
という状況になることがほとんどです。
意識外の1枚であるからかか、ケアしてくる人はほとんどいませんでした。

また、純粋に1エネで殴ることのできるサブアタッカーとしても優秀でした。


・リセットスタンプ 1枚

この構築では「博士の研究」を採用しておらず、終盤まで山札にスタンプを取っておくことが可能です。
終盤の薄い山札から、サポートや特性を駆使してスタンプを探しにいくことは難しくありません
最後の最後まで勝ち筋を追うことのできるカードです。

・マリィ 4枚、エリカのおもてなし 2枚
「博士の研究」を採用していない『三神ザシアン』は、かなり特殊だと思います。
この構築では、「メタルソーサ―」「クロススイッチャー」など、ゲーム終盤まで山札に残しておきたいカードが多いです。そのため、リソースを守りながらドローできるこれらのサポートを採用しました。

この構築において、序盤のハードルは「三神を置く」「三神にエネを貼る」「入れ替える」程度であり、ミュウの存在も考えると、「博士の研究」がなくてもそこまで困ることはありませんでした。

『三神ザシアン』の負けパターンの1つである、「リソースを切りすぎて負けた」が起こりづらい点は、この構築の強みであると考えています。

※リソースを守りたいなら「さるぢえ」を採用すればよいのではという意見もあると思います。
しかし、「わざわざボール権を「さるぢえ」に割くほど余裕があるのか?」「切りたくない札が複数枚手札に来てしまった場合は?」など、不安点が多く、解答にはなり得ないと判断しました。


・キバナ 2枚

この構築と最も相性が良いといってもよいカードです。
『三神ザシアン』が後手に回った試合は、「ボス2回で裏を取って無理やり勝つ」「スタンプ+ザマゼンタを通して勝つ」ことが要求されます。

前提として、『三神ザシアン』が後手に回る試合は「アルティメットレイ」が宣言できていない試合が多いため、「メタルソーサーを集めてアタッカーを作る」ことが必要になります。

そのため、前者の勝ち筋を追う場合は、「ドローサポートを使わずに」「メタルソーサーを集めて」「ボスを2回宣言」しなければなりません。
かなり要求が重いことがわかると思います。

しかし、この構築においては、サポート権を「キバナ」に使いながら「クロススイッチャー」で裏を呼ぶことができます。
なんでもできる文句なしの壊れカード。Eレギュで一番好きかも。


■不採用カード解説

・エネルギーつけかえ
本構築には、「スイクン」や「ガラルファイヤー」といった「メタルソーサ―」+「つけかえ」で起動するアタッカーがおらず、「初手で三神にエネを貼れなかったケア」「上振れ後手1オルター」を目的に採用することになります。

ミュウの存在から、従来の『三神ザシアン』と比べて「三神にエネを貼る」までのハードルが低いことや、最悪、三神にエネを貼れなかったとしても、「ブレイブキャリバー」や「あくのいましめ」から入って「キバナ」から三神を起動すればよいと考えました。

また、もちろん「後手1オルター」は決まれば強いものの、そのために「デデンネ」や「クロバット」といったカードを盤面に置いたり、リソースを使うことによって負け筋が生まれるため、「諸刃の剣」であると思っています。

・がくしゅうそうち
前日までは、「フーパ」の枠に入っていました。
後続を育てやすい点が魅力的ですが、序盤~終盤まで役割があり、苦手なデッキの回答となりえる「フーパ」を優先させました。

・博士の研究
マリィの項を参照。
なくても困ることはありませんでした。


■対戦レポート

勝った試合は、基本的にやりたいことを押し通した試合なので、負けた試合のみ記載します。

⚫︎2回戦:リーフィアファイヤー (後)

〈先1〉
リーフィアスタート。

悪エネ手張りから、「りょくかさいぼう」でリーフィアが2面育つ。メッソン2匹。
〈後1〉
ミュウスタート。

悪エネが見えたため、「ガラルファイヤー」を採用した型だと判断。「オーロラバーン(190)」+クイックシューター2回(40)でザマゼンタが倒れるため、ザマゼンタのみで勝つことは厳しそうなので、大人しく三神を使うプランに。
風船2枚とうねりが山にあることを確認し、三神にエネを貼ってマリィ。
「ふとうのつるぎ」でエンド。
〈先2〉
手張りから「りょくかさいぼう」のみでエンド
サポートが止まっているのか?
〈後2〉
マリィとプレボを抱えながらも、相手が特に動かなかったため、三神に風船を貼って「オルタージェネシス」を宣言。

風船三神、風船orお守りザシアン、ミュウ、(ザマゼンタ)のみの盤面を作ることで、相手が「草結びorダイリーフ3回で勝つ」ルートを潰したかったため、無闇に「プレボ→デデチェンジは避けた」
〈先3〉
博士の研究でインテレオン(うらこうさく)と(クイックシューター)を1枚ずつトラッシュ。
「うらこうさく」を絡めながら「リーフィアVmax」+「ガラル鉱山」+「ツールジャマー」を揃えられ、前の三神が倒される。めっちゃやばい
が、盤面にファイヤーが出ていない(=次のターン起動しなさそう)、インテレオン(うらこうさく)を切った(=わんちゃん最後のスタンプが通りそう)だと判断。まだ勝ち筋は残っていそう。
〈後3〉
「プレボ→オドリドリ」からマリィ。
もうベンチ絞る云々言ってられる余裕はないので、全力でザマゼンタを作りにいく
「マリィ+デデチェンジ+ナイトアセット+たむけのまい+ふしぎなしっぽ」から、なんとかソーサー2枚を集められたので、「アサルトタックル160点」
〈先4〉
「うらこうさく」から、ボスオドリドリ、ダイリーフで気絶。
30回復したので次のターンザマゼンタで「リーフィアを倒せない」
まずいまずいまずいまずい。
でも!相手のベンチにはリーフィアVとジメレオン2匹のみ。インテもトラッシュしているため、スタンプ1枚から捲る筋は残っていそう!諦めるな!
〈後4〉
「アサルトタックル」ではリーフィアを倒せない+ソーサーが1枚サイドにいるため、「このターンブレイブキャリバーは打てない」
よって、こちらが最速で勝つためには、「このターンに裏のジメレオンをアサルトタックルで倒して」「次のターンにブレイブキャリバーでリーフィアを倒す」しかない。
スタンプを打ちながらクロススイッチャーでジメレオンを倒す。
「頼む!通れ!!!!!」
〈先5〉
クイックボール→デデチェンジから、「ボスの司令」を素引きされて負け。
やることはやったのでしょうがなし!切り替えて次に行こう。。。


⚫︎3回戦:黒馬バドレックス (後)

〈先1〉
黒馬3匹くらい並べて、エネ貼ってエンド。上々の滑り出し。
〈後1〉
ミュウスタート。サポ打って、三神にエネ貼って、ふとうのつるぎでエンド。こちらも上々の滑り出し。
スタンプ、フーパ、ザマゼンタが山札にあることを確認し、きちんと捲る手段もありそう。
〈先2〉
順当に黒馬が進化し、「ダイガイスト」でミュウが気絶。
1-3-2で試合が終わってしまうため、最後に「フーパ」か「ザマゼンタ」で戦うことが確定。
〈後2〉
「オルタージェネシス」を宣言。
お守りが引けなかったため、次のターン「ホラハ→ダイガイストで三神が倒されて、スタンプフーパから勝負かなあ」なんて考える。
〈先3〉
案の定「ミュウツー&ミュウ」にエネを集めてくる。が、ホラーハウスを打つ気配はなさそう
盤面が「黒馬Vmax4匹+3エネついたミュウツー&ミュウ1匹」のみで「ダイガイスト」
前に風船がついているため、次のターン「追加効果ミラクルツイン」で三神が倒されそう
盤面強すぎて吐く。。。
〈後3〉
相手の盤面的に、「あくのいましめ」でもサイドは取れない。よって、ミラクルツインは通すしかなさそう。
結局スタンプから勝負かなあ。
ただ、博士の研究でボスの司令が2枚落ちているため、まだ勝機はありそう、!
「アルティメットレイ180点」でエンド。
〈先4〉
相手はデデチェンジから山札をガツガツ掘り進めていく。スタンプ後のケアだろうか。
たしかに、この盤面まで出来上がると、デデンネが場に出ても変わらなさそう。に見えるよな!!
「あくのいましめ」で「黒馬Vmax」を倒せるようになり、わんちゃんを感じ始める。
案の定「追加効果ミラクルツイン」でダメージを負った黒馬を回復させながら、三神が気絶。(残りサイド6-2)
〈後4〉
スタンプを打ちながら、裏の黒馬Vmaxを「あくのいましめ」で倒す
またまたお守りを引けなかったため、フーパが「ナイトウォッチャー」圏内に。
ちょっとまずい。
〈先5〉
ボスを2枚切っているせいか、相手はボス引けずに、マリィで返ってくる。
ただ、相手の山札は10枚程度。次のターン負けることは必至。
マリィ+ナイトウォッチャーでフーパが気絶。
こちらの手札は2枚。
〈後6〉
こちらの要求は、「ボスの司令」(クロススイッチャー1枚サイド落ち)+エネルギーで「相手のデデンネを倒す」こと
こちらの山札も10枚程度。頼む!オドリドリ。頑張ってくれ。。。!
が、願いは叶わず。
ザマゼンタ前で返すもボス打たれて負け。

この時点でCLの結果は1勝2敗。
人生初の崖。次負けたら強制ドロップ。
「目の前が真っ暗になった」
ってこういう感覚なのだと実感しました。
「やることやって負けたのだから仕方ない。切り替えてここから6連勝するのみ。」そう自分に何度も言い聞かせて、吐きそうになりながら戦っていました。

そして、なんとか5連勝して繋いだ最終戦。


⚫︎9回戦:悪パーフェクション (先) 時間切れ両者敗北

〈先1〉
ミュウスタート。
相手は「ミュウツー&ミュウ」スタート。
「最終戦黒馬か〜、山場だな。」と思いつつ試合を始める。
フーパ、ザマゼンタが山札にあることを確認し、三神にエネを貼ってエンド。
〈後1〉
相手は「タッグコール」をプレイ。
「ミュウミュウを採用した三神か?もしかして悪パか?だとしたら嫌だな。。。」なんて思っていたら、「ブラッキー&ダークライ」が登場。
悪パだ。。。
「ナツメ&ハチク」から、「ガラルファイヤー、ニューラ、デデンネ」と展開され、盤面に、
「ミュウミュウに1エネ、ファイヤーに1エネ、トラッシュに1エネ、手札に1エネ+レッグリ+デデンネ+?」が見えている状況。
端的にいうと、次のターン確定で「追加効果デッドムーン」が飛んでくる。
やばすぎる。さあ、どうやって勝とう。

〈先2〉

手札は、
「エリカ、エネ、いれかえ、プレボ、クイック、消費できない札×3」の8枚
こちらに残された選択肢は3つ。

①悪の戒め50点+ブレイブキャリバー230点で「ミュウツー&ミュウ」を倒して勝負
プレボ→デデチェンジから、マリィを探しにいって「オルタージェネシス」を宣言
素直に「オルタージェネシス」を宣言し、「追加効果デッドムーン」の返しに捲る

②は、デデンネを盤面に置く時点で、「追加効果デッドムーンで三神気絶」「ボスデデンネ、グリードクラッシュ」で負けてしまうため、
・デデチェンジからマリィが引けない
・マリィの返しからでもデッドムーンを打たれる

だけでほとんど負けてしまいそう。

①の、「フーパ」と「ザシアン」で戦うプランが一番丸そうだなと思いながら山を確認すると、
ソーサー2枚、キバナ1枚がサイド落ちしている」ことが発覚しました。次のターン「ブレイブキャリバー」を宣言できるか怪しい。
さあ、どうしよう。。。

先述したとおり、こちらの手札は、
「エリカ、エネ、いれかえ、プレボ、クイック、消費できない札×3」の8枚。
とりあえずクイックからフーパを持ってくるとして、エネを貼るか、プレボを空打ちするか、ふしぎなしっぽを使わずに入れ替えるかしなければ「エリカが打てない」手札でした。

①のプランを通すなら、次のターンは確実に「デデチェンジ」から必要札を探しにいくことになるため、プレボは温存しておきたい上に、「ふしぎなしっぽ」から「メタルソーサー」や「風船」が当たれば次のターンの要求が減るため、何もせずに入れ替えるのも弱そうでした。

そこで、僕はエリカを打つ前に、「このターンのエネの貼り先」を決める必要がありました。

三神に貼るか、フーパに貼るか。
とても悩みます。エリカで「キバナ」が引けるなら秒でフーパに貼るが。。。

迷った末、さすがにこのターン「オルタージェネシス」のプランは負けの未来しか見えなかったため、フーパにエネを貼ってエリカで3枚引き、
ミュウミュウに「あくのいましめ」50点でエンド。
〈後2〉
レッグリからマニューラが起動し、盤面に6エネが溜まる。
「あくのはどう」でフーパが倒される。
〈先3〉
このターンは死ぬ気でザシアンを起動する必要がありました。
「デデチェンジ」「ナイトアセット」「たむけのまい」までフルで使って山を掘り進めます。
「頼む!!なんか引け!!!」
最後のたむけのまいで「キバナ」が見えました。
まだゲームは続けられそう。。。
「キバナ」から「メタルソーサー」を持ってきて、「ブレイブキャリバー」でミュウミュウを倒す。(残りサイド3-5)
〈後3〉
「タッグコール→グズマ&ハラ→風船」から新品のミュウミュウが出てきて、ザシアンにブラックランス150と三神に60点。
なんかわんちゃん勝てそうかも?
〈先4〉
前のターンの「ふしぎなしっぽ」でポケモンいれかえをピックしていたため、入れ替えて、ミュウミュウにブレイブキャリバー230点。
追加効果デッドムーンから負けないように、三神に手張りをしておき、次のターン「アルティメットレイ」でミュウミュウを倒せる準備をしておく。
〈後4〉
こちらの手札は12枚ほどで、次のターンにミュウミュウを倒せば勝てる場面。
相手はきっちりリセットスタンプで手札を流しながら、入れ替えて、「オーロラバーン」でザシアンを倒す。(残りサイド3-3)
〈先5〉
この時点で残り時間1分。
相手が「トキワの森」を貼っていたため、あとは「ボスの司令」or「クロススイッチャー」が揃えば勝ちという状況。
スタンプ後の手札は、トップ含めて、
「マリィ、クロススイッチャー、デデンネ、?」
残り山札は13枚「ボスの司令」と「クロススイッチャー」はそれぞれ1枚ずつ残っている。(スイッチャーは1枚トラッシュと1枚サイド落ち)
マリィを打ってしまうと、クロススイッチャーが山札のボトムに埋まってしまうため、「たむけのまい+ふしぎなしっぽ」からもう1枚のスイッチャーを探しに行くことに。
「引け!!!!」
引かない。
この時点で残り山札は9枚。
最後のお祈りデデチェンジ。頼む!ボスの司令を引いてくれ!!!!
引かない。

この時点で試合終了のブザーが鳴り響く
後攻の番まで試合は続くも、相手も次のターン勝ち切ることは出来ず、時間切れ両者敗北に。

試合に勝てなかった悔しさと、最終戦という大事な場面で両者敗北させてしまった申し訳なさとで、試合後しばらくは目の前が真っ暗でした。

改めて、対戦相手の方、本当にすみませんでした。

以上、対戦レポートになります。


■おまけ:これまで使った三神を供養しよう

●『三神カメポチャ』(CL東京2020)

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マスターリーグ初の大型大会で3位まで導いてくれた相棒。原点
三神もカメポチャも大好きだ。。。
夏休みに死ぬほどポケカしてずっと三神を調整していたのも、今となっては懐かしいです。


●『三神ミカルゲ』(2021シティリーグシーズン1、PTCGO大会)

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残念ながらシティは中止になってしまったものの、納得の60枚でした。
盤面を三神+非ルールで作ることで、攻撃できるターンを伸ばすことができる点や、三神ミラーで「アルティメットレイ180点が乗った三神」が、「あやしいこしつき」によって「しまめぐりのあかし」がつけられるようになる点など、お気に入りポイントも多かったです。いいデッキ。


●『三神オムスター』(PTCGO大会)

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「グッズロックしながらオルター言ったら負けないんじゃね?」という安直な思考のもと組まれたおもちゃ。三神のバイウールーは強かったし、オムスターは全然立たなかった


●『三神ジュナイパ―』

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オルタージェネシス込みで「スプリットアロー」が120点にまで伸びるため、ジュナイパ―単体の殴り合い性能が大幅に上がり、単体で「フーパブラッキー」ができました。
また、「ジュナイパ―立てたら勝ち」という試合のために「モクロー&アローラナッシー」を採用していました。
ブルーの探索しか勝たん!!


●『タッグコール型三神ザシアン』

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三神ミラーを「ジャイアントボム+アルティメットレイ」で処理しようという強い意志を感じます。また、『ムゲンダイナ』対策のどや顔隠密フードも好きでした。
テラダレイジの「先2ツールスクラッパーかんしゃくヘッドドレッドエンドで」に負けたのもいい思い出。
タッグコールしか勝たん!!


●『三神ザシアン+アローラキュウコン』(B落ち直前)

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三神ミラーで、「後手2オルター」「後手3タッグスイッチ、くちた剣込みブレイブキャリバー290で三神気絶」がしたかったデッキ。
どの三神もミラーの捲り手段をきちんと用意していて偉い。
レギュ落ち前に「アローラキュウコン」が使いたい!という要望のもと作ったような気がします。


●『三神フリージオ』

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今回の候補だった『三神+インテレオン+フリージオ』の原案となった構築。深夜の思いつきのまま自主大会に持っていき、ぼろ負けして帰ったのもいい思い出です。
先2オルターを「じげんのかぎづめ」+「エール団のしたっぱ」で返してどや顔したので満足です。


『三神ザシアンザマゼンタ単(?)』(POG2021、CL京都2022頃)

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『ルカメタザシアン』のような動きを「三神」で出来たらおもしろそうという思考のもと出来上がったザマゼンタに重きを置いたデッキ。
オルター込みで「アサルトタックル」が160点(ほとんどのVmaxを2パン)出るようになり、ザマゼンタ自身の殴り合い性能を底上げしています。
三神の「がくしゅうそうち」強くね?と気づくきっかけでもありました。


●『三神ゲノセクト』(CL福岡2022頃)
VIPパスが引けると「いっぱい引けて気持ちい~~~」、引けないと「フュージョンシステム1枚引きます、番終わりで」という悲しいデッキでした。ボツ。


■最後に

まず、ここまで目を通していただきありがとうございます。

振り返ってみると、かなり三神にお世話になったなあとしみじみしました。
「三神は禁止しろ!」などと叫ばれるなか、1人でにこにこと三神を使ったおもちゃを作っていた日々を懐かしく思います。

ちなみに、三神で勝てなかったのめちゃめちゃくやしい!!!!!

お世話になったタッグチームたちがレギュ落ちしてしまうのは寂しいですが、まだまだ楽しくポケカできたらいいなと思っています!

「三神ありがとう。」

画像12


※誤字脱字や質問などがあれば、
Twitter(@Lon50_poke)までお願いします。

また、僭越ながら、本記事は投げ銭方式を採用しています。
もし、この記事がよかったと思っていただけたら、ぜひ投げ銭していただけると嬉しいです。
コレクション用の三神SRの購入資金にしようと思います。

投げ銭のお礼といえるかは怪しいですが、直前まで候補だった『三神+インテレオン+フリージオ』のレシピを貼っておきます。
「後手でも強い三神」をコンセプトにしたデッキです。

それでは!


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