見出し画像

【会話劇】初めてのデートはどちらに?【滴燈堂は暇すぎる】

【簡易設定資料】

滴燈堂
都内某所にある喫茶店。客が滅多に来ない

碧峰四可(みどりみね よつか)
滴燈堂店主。マイペースお姉さん

藍原六巳(あいはら むつみ)
滴燈堂の店員。アルバイト。大学生


「ねぇ店長。いきなりですけど
   店長は人生初のデートでどこ行きました?」
「本当にいきなりね。
   えーっと……たしか神保町の古書店街ね」
「神保町……ってたしかあそこですよね?
   千代田区の北の方にある………」
「そうそう。皇居のすぐ近くにあるところね」 
「またずいぶん渋いところに行きましたね……
   ちなみにいつの頃で?」
「小学五年生の頃」
「いやほんとマジで渋いですね!
   渋すぎてビックリ!」
「そういうみっちゃんは初めてのデートで
   どこ行ったの?」
「私は水族館ですね。ちなみに中学生の頃です」
「あら正統派というか普通というか。
   ちゃんと青春してたのね」
「まぁデートの最中は良かったんですけど……
   帰り道で当時の彼の浮気がバレましたね。
   もう1人の彼女さんとバッタリで」
「うわぁ………」
「私と付き合い出した頃には
   すでにもう1人の彼女さんと
   付き合ってたみたいなんですよね」
「うん。この話はもうやめましょう。
   コーヒー淹れるわね。砂糖とかいるかしら?」
「お願いします」



ー終わりー