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【会話劇】ブラックヒストリー【滴燈堂は暇すぎる】

【簡易設定資料】

滴燈堂
都内某所にある喫茶店。本当に客が来ない

翠峰四可(みどりみね よつか)
滴燈堂店長。高身長系お姉さん

藍原六巳(あいはら むつみ)
滴燈堂店員。色々気になるお年頃


「店長って黒歴史とかあったりします?」
「あるかもしれないけど……
   人に言わないから黒歴史なんじゃない?」
「たしかに……でも人の黒歴史って
   ちょっと気になりません?」
「私は気にならないけれど………」


じーーっ


「……はぁ。仕方ないわね。
   ならこうしましょうか。
   ジャンケンに負けたら一つ言う……
   というのは?」
「いいですねやりましょう」


サイショハグー!

ジャンケンポンッ!


「やった勝ったー!」
「負けたわ……まぁ仕方ないわね。
   それにしても黒歴史ねぇ……うーん………」
「ワクワク」
「……昔付き合ってた彼氏くんにお願いされて、
   彼のことをお兄ちゃんと呼んでた……
 というのは黒歴史になるのかしら?」
「たしかに黒歴史だと思いますけど、
   どちらかと言うと当時の彼氏さんのでは……
   ちなみにその彼氏さんって年上でした?」
「ううん年下。『年上の女性に
   お兄ちゃん呼びされると逆に萌える』
   とか言ってたわね」
「特殊性癖?
  と呼ぶには可愛げがあるような……」
「まぁ変態なのは間違いないと思うわよ?」
「たしかに」



ー終わりー