見出し画像

英単語勉強法

英語の成績があまり上がらない生徒の傾向として、英単語の知識量が足りていないということは原因の1つとして多く取り上げられる。  
誰もが少しでも考えれば分かることであるが、当然ながら知らない単語が多くある文を読むことは難しくやる気も起きない。            文法問題も分からない単語が増えれば解きにくくなる。          しかし逆を言えば、単語さえ分かれば英文を理解することが出来るようになり英語に対する苦手意識が消えることも多い。
まずは英単語の知識を増やし、確実なものとすることが苦手克服の第一歩となることに加えて、英単語は単純な知識の暗記になるため理解力はさほど問われず、誰でも出来るようになる。
とはいえ、「英単語のような単純暗記が苦手だ」という声はよく聞かれる。
これに対しては、「暗記が苦手と言っている生徒の中で、覚える上での取り組み方が理想に近いものであるケースはほとんどない」ということが私の経験上での考えとなる。
つまり、効率が良くない覚え方をしているから覚えられないのである。(効率が良くなさそうな覚え方でも覚えられる人もいる。だがそれは少数である。)
あるいは「覚えられるけどすぐに忘れてしまう」という声も聞くが、これも同様に正しい覚え方で取り組めばその悩みは解消されるだろう。
スポーツなど他の物事にも当てはまるように、正しいやり方やフォームを意識しないと上達が遅くなってしまうのである。
では早速になるが、取り組み方について説明をしていきたい。

1週間同じページ、範囲の学習を続ける。そうすることで単語に触れる回数が多くなり、毎日が復習となる。1日ですべて完璧に覚えようとせずに1週間かけて覚えていくイメージ。
その方が精神的にも楽に取り組むことができる。
目安の時間は1日20分~30分程度。英語→日本語に変える練習が中心。日本語→英語も出来るとなお確実な知識となることが期待されるが、スペルを覚える方が意味を覚えるよりも時間がかかるため、まずは意味を覚えることが最優先となる。1週間同じ範囲を学習することによって知識の定着度が上がり、時が経って単語の意味などを忘れてしまっても思い出すのが早くなる効果がある。考えて意味が浮かぶくらいの定着度では実際の長文の中で使えることはあまり期待できないため、単語を見て1秒くらいで意味が浮かぶくらいが理想。

例)1日目に20分間取り組んだ結果、No.1~No.50まで確認出来たとする。
その中で間違えた、または不安な単語(1,2秒で意味が浮かばない)にチェックをつける。
そのチェック単語のみを1週間見ていくようにすると効率が良い。もし全部チェック単語になってしまったら全部取り組む。
2~6日目はチェック単語の確認を毎日1回はするようにする。5,6日目は毎日取り組んでいれば段々と単語を覚えられているはず。そして7日目にあたる最後の日に自分で改めてNo1~50のテストをして意味が分かる単語と分からない単語に分ける。この際に、元々チェックがついていた単語で意味を答えられたものについてはチェックを外し、間違えた単語についてはチェックを残しておく。
次の週は次の範囲に取り組んでいき毎週同じように進めていく。
そしてNo.300くらいまで進むとチェック単語が増えてくると思われる。あるいは最初の方に取り組んだ単語については少しずつ記憶が薄れてきている可能性があるため、No.1-No.300までのチェック単語のみを1週間見続ける。そして同じように7日後にテスト。ここでも間違えた単語については2重チェックとする。チェックについてはボールペンなどの消せないものではやらずに、付箋を貼ったりはがしたりするか、鉛筆などで書いたり消したり出来るようにする。付箋はどの単語に印がついているかを把握しやすくなるため100均の細い付箋をおススメしたい。この進め方を繰り返していくことが大事である。

人によっては毎日異なる200個を見て覚えていくというような方法を推奨している場合もあり、それでも覚えられるのであろうとも思う(私はやったことがない)。
しかし精神的に辛いという面がある為、私自身は推奨しない。

いかがでしょうか?単語などを覚える、記憶しておくことが苦手であった方ほどやったことがないような取り組み方であったのではないでしょうか。
限られた時間の中でいかに効率よく学習をしていくか、という考えはとても重要なものになります。
勉強しているのに成果が出ない!という方を少しでも減ることを望みます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?