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何かを見たときの覚書。
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#椿姫

「だが、すべては小さなことのなかにあると信じている。子供は小さいが、この先どんな人間になるかはもうその子のなかに萌芽が見られる。脳は小さいが、深く広く考えることができる。眼球だって小さなものだが、実に遠くまで見渡せるではないか。」 デュマ・フィス『椿姫』永田千奈訳

やらないよりはやる人生。 マルグリットは、練炭でじわじわ死ぬより、燃え盛る炎の中に飛び込んで死にたいと言っていた。人生は一度きりだ。

「すべては小さなことのなか」:『椿姫』より

デュマ・フィスは現実に起こることを観察し、それをもとに執筆活動をしていた。『椿姫』もデュマ・フィスが若き頃に愛した高級娼婦とのことが題材になっている。(訳者解説参照) いざ参与観察へさて、明日から少しばかりの参与観察の日々が始まる。文字通りの意味で「書を捨てよ、町へ出よ」状態だ。 私が参与する「ところ」で何か特別なことが起きるんではなく、その「ところ」のいつもの毎日がいつも通り滞りなく続いていてほしい。なにごともない毎日がつぶさに観察できれば、そこで起きているなにかが発見