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アイデアを形にするルーティン #03 【株式会社comvey代表取締役 梶田伸吾】

ロジ人では物流テックと分類される業界の著名人、サービスをインタビューしていきます。今回は株式会社comvey代表取締役、梶田伸吾さんにインタビューをしていきます。#03では、梶田さんがアイデアを事業化するにあたって取り組んでいたルーティンについて、お聞きしていきたいと思います。

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<プロフィール>

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▼株式会社comvey代表取締役 梶田伸吾氏
大学卒業後、2016年、伊藤忠商事株式会社に入社。物流ビジネス部に配属後、ロジスティクス関連の子会社に出向。約6年間、物流分野の営業やオペレーション、新規事業企画などの経験を積んだ後、2022年6月に「美しい物流をつくる」をミッションとした株式会社comveyを設立。



本を読み、アクションを重ねる

- 読書の習慣や、何度も読んだ愛読書などがあれば教えてください。

電子と紙問わず、小説とかよりも、どちらかといえばノンフィクションのエッセイをよく読みます。学生の方には、本屋に行ったら、ちょっとでも自分の心に引っかかった本があれば、5冊でも10冊でもその場で買ってしまいます。その時読まなくても数年後に開いて、すごくヒントになる本もあります。

愛読書は写真家・探検家の星野道夫さんが書いた「旅をする木」ですね。最期はクマに襲われて亡くなってしまった方なのですが、彼の旅のエッセイが好きです。結構繰り返し読んでいるかもしれません。繊細な表現力のある文体で、感じたことを文章に落とし込む力が高いと感じています。私自身、インスピレーションをもらえます。日常の些細なことに自分で気づいて、その課題意識を事業に活かしたい、という気持ちにさせてくれる本です。

- SDGsに関する課題意識を持ち始めたのは、いつ頃からでしょうか。

社会課題に対する意識が強くなったのは大学時代からで、1年目から途上国の教育問題について考えたり、アクションしたりしていました。3〜4年目のときは研究や論文の活動がメインで、あまり就活は意識していなくて。とにかく、多様なメンバーがいる中でリーダーシップをとって目標に向かっていくことに興味がありました。ふと「商社の仕事ってどんなものなのかな」と思って海外OB訪問をしました。

何でもやってみることで見える世界

- 学生や若手の読者に向けて、キャリア形成におけるメッセージ、大切にすべきマインドがあればご提供いただきたいです。

私個人としては物流が付加価値のあるサービスであるということを、発信し続けていきたいです。あとは、そのような思いで物流業界に入ってくる人たちを増やしたい気持ちもあります。自分が何かアドバイスするようなことって難しいんですけど。

でも、何か一つ言えるとしたら、「今いる自分のその環境で最善を尽くす」のは自分としては大事にしていることで。例えば、会社で自分の意向とは違う仕事を担当することになった時など、あまり前向きに仕事に取り組まないのはすごいもったいないと思うんです。

どんな環境であっても、前向きに動いていると何かしら自分の将来につながるチャンスやきっかけが得られて、やりたいことにもリンクしてくるような気がします。自分の心構え次第で、望んでいなかった環境であってもそうしたチャンスに変えられるんだろうなと。こうした想いは、今でも大事にしています。

- さまざまな企業で、3年目までの離職率が高いという議論もあります。例えば、やりたいことと実際の仕事のギャップがある新卒社員がいたとして、自分の想いはまず傍らに置いてまずはやってみるのも大切ということですよね。

理想と現実のギャップがあるというのはなかなか難しい問題なのですが、やはり何でもやってみることは、大切ではないでしょうか。やりたいこととのギャップがあったときでも、やってみる。何かやってみると、見えてくるものがある気がします。

「どこかにチャンスが無いかな」と、 チャンスを探している人とそうでない人とでは、見える世界が全く違う気がしていて。常に探している人の方が、その後の人生の経験やキャリアに生かせるというか、点と点がつながっていくような感覚を抱く機会があるのではないかな、と個人的には思います。

インタビューの様子

反対意見から示唆を得る

- ベンチャーマインドを持つ学生や若手の読者が今からできるアクションはありますか。

自分の中で生まれたアイデアを実現する過程で大事なのは、やりたいことを周囲に話すこと。反対されることもたくさんありますけど、反対する人がいるということは、常識を変えられる可能性があるということでもあります。

新しいことを実現する過程では、そうした反対意見もある程度参考にしながら進むことも大切ですね。人に話してフィードバックを得ると、何かしらの示唆を得られることが多いので。「夢を人に話す」のは大事です。私は結構話していたタイプです。

- 学生時代から、「人に夢を話す」マインドはありましたか。

そうですね。私はいつも友人、会社の同僚、サークルのメンバーなど、周囲の人間に「こういうのどうかな」とまずは話してみるタイプなんで。そうするとメリットがあります。そこに金銭のやりとりは発生していないですけど、皆さんけっこう真面目にフィードバックをしてくれます。その繰り返しで、多分今のcomveyがあるのではないかなと思っています。

- 大学、新卒で配属された部署などさまざまな環境で実践を重ねることで、点と点をつなげるキャリアを描いてきた梶田さん。物流業界でのキャリアを志す学生だけでなく、ビジネスパーソンにも示唆を与えるインタビューとなりました。美しい物流を実現するための同社の今後の取り組みから、目が離せません。

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<取材・編集:ロジ人編集部>


梶田さん、貴重なお話ありがとうございました…!梶田さんが代表を務めている株式会社comveyホームページも是非チェックしてみてくださいね。

▼ 株式会社comveyの公式HPはコチラ


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