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友達増やしと、あふれ出すオタク感|『奥森皐月の公私混同<収録後記>』第4回

テレ朝動画のオリジナル番組定額見放題サービス「logirl(ロガール)」で毎週配信中の『奥森皐月の公私混同』。そのスピンオフのテキスト版として、MCの奥森皐月が番組収録のウラ話や感想、各回のオススメポイントなどを自ら執筆する連載コラムです。番組で発表した「ゲストを表す四字熟語」も改めて紹介します。

恐ろしいほどスルスルと会いたい人に会えてしまう

初対面の大人に学校で所属している部活を聞かれたら「バニー部」と答えます。高校2年生17歳の奥森皐月です。

logirlにて毎週木曜18時から、私がMCを務める番組『奥森皐月の公私混同』が配信されています。
タイトルのとおり、私がプライベートでハマっている人やモノを公の場で熱く深く語り尽くす番組です。
ミュージシャン、芸人、アイドル、大喜利激強一般人など幅広いゲストをお迎えしてディープなトークを繰り広げています。

この番組が始まってからというもの、恐ろしいほどスルスルと会いたい人に会えてしまう。毎週好きな人が来てくれるというこの感動をみんなにも味わってもらいたいです。
『オールナイトニッポン』のように、『〇〇の公私混同』と帯番組にすることを目標にします。

このnoteでは収録後記として、番組収録のウラ話や収録を通して感じたことを奥森の目線で書いていきます。
今回は、にゃんぞぬデシさん・スーパー3助さん・俺スナさん&冬の鬼さん・ukkaさんがゲストにいらした第14回から第17回までの振り返り。

logirlの本編とこの記事を併せてご覧いただくと、一番楽しめるのではないかと思います。
ぜひよろしくお願いします!

#14 にゃんぞぬデシ:恐怖すら感じるほど深いラジオ愛

お笑いファンのゲストと、好きを共有するシリーズ第3弾。
にゃんぞぬデシさんとは『ハライチのターン!』(TBSラジオ)のヘビーリスナーという共通点から魅力を熱く語り合いました。よくよく考えるとリスナーだけが集まって愛を語るコンテンツってかなり珍しいですよね。

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(写真:『奥森皐月の公私混同 #14 にゃんぞぬデシ』

にゃんぞぬデシさんを知ったのもラジオがきっかけ。5年ほど前に、Aマッソさんの番組に出演されていた高校生のアーティストがにゃんぞぬデシさんでした。
トークが独特で、曲がとにかくかっこいい。そのギャップが鮮烈に印象に残っています。
ずっと気になる存在だったので、ようやくお会いできてうれしかったです。
音楽を始めたのも、お笑いを好きになったのも、ラジオがきっかけとのことでとても親近感が湧きました。ラジオ愛の強さを感じる1時間。

それにしても、この番組のゲストは学生時代に暗い過去がある人が多すぎる。にゃんぞぬデシさんもつらい学校生活のなかラジオが救いだったとおっしゃっていたのが印象的です。類は友を呼ぶ、という言葉の正しさを痛感します。MCの私が“そっち側”なので無意識に同じ境遇だった人を引き寄せている可能性が高い。

番組を観ていただいた方はおわかりでしょうが、にゃんぞぬデシさんがかなりノリノリで加速しながらトークをしてくださりました。今オススメの芸人さんや『ハライチのターン!』の私的神回もたくさんご用意いただいたのですが、明らかに1時間番組で紹介できる量じゃない。台本が真っ黒になっていて怖さすら感じました。愛が深くて素敵。
ハライチ岩井さんがにゃんぞぬデシさんに道で声をかけられたというトークを、3年ほど前にしていたのが頭に残っていたのですが、その日のことをにゃんぞぬデシさん目線でも聞けたのがうれしかったです。バースデーソング裏話など、『ハライチのターン!』とにゃんぞぬデシさんの歩みを聞くことができた貴重な回になりました。

後半はオタクふたりの喫茶店トークなので、温かな目でご覧いただきたいです。連絡先を交換させていただいたので、今度はプライベートで同じことしたいと思っています。私はこの番組を使って友達を増やそうとしている。公私混同だろ?

<にゃんぞぬデシさんを表す四字熟語>独具匠心
詩文や音楽などの芸術に対する、独創的なアイデアや技巧を備えていること。(四字熟語辞典より)

#15 スーパー3助:型破りの大暴走

公私混同名物、芸人さん大暴走回。過去最高というか最低を叩き出しました。個人的にはかなり気に入っている回です。

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(写真:『奥森皐月の公私混同 #15 スーパー3助』

当初の予定では、昨年アンゴラ村長さんと破局されたことから恋バナをメインにしようという計画だったのですが、ものの見事に崩されてしまいました。まず初めに、3助さんがあり得ない量のフリップや手作りお面を用意して持ってきてくださったことが大きな原因だと思います。勝因? 敗因? わからない。

初めは、ワケのわからないお面を被せられて時間を無駄にされて腹が立ちそうになりました。しかしそれらを通じて「スベる」という体験をくださった3助さんに、今は感謝しています。貴重です。聞きたかった話のほとんどは聞けませんでしたが、アングラ時代の強烈なエピソードをいくつか話していただけたのはよかった。
地下芸人、アングラ芸人、職務質問芸人、というものの違いを初めて知りました。アングラお笑い徹底ガイドと呼んでもいいくらい丁寧な説明だったな。
頼んでもいないのに、勝手にフリップのピンネタを披露してくださったり、コーナーを潰されてしまったり、最低限読まなきゃいけない台本が読めなくなったりしたことで、エンディングで私はやってしまいました。メディアに出てはいけないくらいの嫌な顔をしてしまいました。この場を借りてお詫び申し上げます。反省しています。

ただ、ひどい仕打ちを受けたにもかかわらずコンプライアンスに引っかかるような悪口をグッと飲み込んだことは褒めていただきたいです。
3助さんが、耳元でミニ四駆のモーターを回して髪の毛が絡まり取れなくなるという事件も番組終了間際で起こりました。フォローしきれず番組が終わりました。これも謝ります、ごめんなさい。
終了後、絡まりを取ろうとしている3助さんに番組プロデューサーのTPが「もう一回電源入れたら取れるんじゃないっすか」と言ってカメラも回っていないのにもう一度やらせていました。本物のサイコパス。こんな人と第15回までやってきたのかと思うと怖かったです。笑っちゃったけど。

後日、3助さんがネットラジオアプリGERA『スーパー3助のCome back my singer』にて私とTPと番組を絶賛してくださっていて驚いた。この番組を通じて「芸風ヤバイ人ほどいい人」ということがよくわかりました。結局いい人なんかい。

<スーパー3助さんを表す四字熟語>苦心惨憺
心をくだいて非常な苦労を重ね、工夫をこらすこと。(新明解四字熟語辞典より)

#16 俺スナ&冬の鬼:ふたりが講師の大喜利塾があったら週6で通う

芸人さんでもタレントさんでもない人を普通に呼ぶ、それが『奥森皐月の公私混同』です。
ついにオオギリストにも手を出しました。
この世には、芸人さんではないけれど大喜利のライブで活躍するおもしろ一般人大喜利プレイヤーという存在がいます。その中でも特に有名なふたりをお呼びしました。おふたりによれば、オオギリストという言葉は厳密に言えば「ない」そうです。

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(写真:『奥森皐月の公私混同 #16 俺スナ&冬の鬼』

普段は大喜利をしている姿しか観られないため、プライベートのことやこれまでのお笑い・大喜利ヒストリーを聞けたのがとても楽しかったです。大喜利ファンのみなさんからの反響も大きく、たくさんの方に観ていただけてよかった。

俺スナさんが、出会って2秒で「ぎょねこ落ちちゃいましたね」と声をかけてくれておもしろかったです。ちょうどキングオブコント1回戦の結果が出たばかりで、私もかなり衝撃を受けていたのでお笑い好きとして共有できて幸せでした。

収録前は緊張しているとおっしゃっていましたが、大喜利が始まるとさすがプロ。
一答も逃さず爆笑をかっさらっていて、ただただカッコよかったです。
また、私が用意した大喜利回答を添削していただく時間がありましたが説得力に圧倒されました。端的かつ的確で、絶対そうしたほうがおもしろい!というアドバイスをしていただけて感動。ふたりが講師の大喜利塾があったら週6で通います。

この収録は、とにかく「俺スナさんと冬の鬼さんにつまらないヤツだと思われたくない!」という一心で臨みました。即興での大喜利では大ケガせず終わったので本当に安心した。
毎回収録後にサムネイル撮影をするのですが、この回のサムネは私が手を開き、冬の鬼さんがピース、俺スナさんがファイティングポーズ、というバラバラの構図になっていて。撮影しながら「あ!じゃんけんであいこだ!」とついこぼした私。大喜利を終えた解放感からか気が抜けて鬼つまらないことを口にしてしまったことを後悔しています。これからもおふたりの大喜利を観て勉強しよう。修行。

<俺スナさん&冬の鬼さんを表す四字熟語>一心精進
ひとつのことに心を集中させて励むこと。

#17 ukka:過去、現在、未来のukkaが知れる1時間

初のグループ! 初のアイドル! 初の同じスターダスト所属!
マニアックお笑い番組を久々に抜け出した回です。
メンバーが4人ということで、ふたりずつ前半後半に分かれたこれまでにない構成でお送りしました。

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(写真:『奥森皐月の公私混同 #17 ukka』

ukka(旧・桜エビ〜ず)さんが結成された2015年ごろから、私もスターダストで活動をしていたため一方的に同世代の意識を持っていました。私立恵比寿中学さんの番組で放送されていた桜エビ〜ずの活動報告コーナーも欠かさず観て、気づいたときにはファンになっていた私。楽曲を聴いたり活躍を見たりして、元気もやる気ももらってきました。

かなり昔に事務所のレッスンで何度かお会いしていたのですが、それ以外ほとんど関わりはなくてきちんとお話しできたのは今回が初めて!
聞きたいことを聞き尽くせて、とてもいい時間になりました。何よりメンバーのみなさんと少し距離を縮められた気がします、幸せ〜。

先日リリースされた最新ミニアルバム『T.O.N.E』についてトークした場面では、各メンバーのフィーチャー曲について詳しく教えてもらえました。楽曲に対する想いがそれぞれ素敵だし、何より話せば話すほど全員の人柄のよさが伝わってきて最高。ハッキリ言います、ukkaは最高のグループなのです。
メンバーの脱退により、変更が重なった際の苦悩や、窮地に追い込まれてからの努力の話をまっすぐしてくださり心を打たれました。4人で支え合い、絆を深めていったというエピソードに感動して、ちゃんとウルウルしてしまいました。自分でOAを観返しながら、きっちり「お前が泣くんかい」と画面に向かって大声でツッコみました。
これまでのukka、今のukka、これからのukka、3つの面をありのままに伝えてくれて、本当にうれしかったです。

基本的に、同世代のMCとしてきちんと任務を果たそうという心持ちでしたが、ukkaを目の前にすると全員かわいすぎてペースが崩れました。1カ所、村星りじゅさんと芹澤もあさんに「さつきちゃーん♡」と連呼していただくご褒美タイムがあり、しっかり昇天しちゃった。客観的に観て、さすがに私のリアクションが「きも」でしたね。
これからもukkaさんのことをずっと応援しています。またいつでも来ていただきたい。次はオタク感をもう少し薄める努力をします。これに関しては公私混同すぎてファンの方々に怒られないか不安なのです。

<ukkaさんを表す四字熟語>羽化登仙
酒などに酔って快い気分になることのたとえ。天にも昇る心地。羽が生え仙人になって、天に昇る意から。(新明解四字熟語辞典より)

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これまでの放送回の書き起こし文章も上がっていて、なかなかおもしろいですよ。
私の日常的なことも載せているので、ぜひフォローよろしくお願いします。

また番組やこの収録後記の感想などは #奥森皐月の公私混同 をつけて投稿していただけるとうれしいです。

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『奥森皐月の公私混同』は毎週木曜18時に最新回が公開

最新回公開直後の1時間は無料でご覧いただけるので、ぜひチェックしてみてください!

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(写真:『奥森皐月の公私混同』

次回のnoteでは「トーク番組のコンセプト大崩壊! 1時間ひとり大喜利女子高生と化した奥森皐月」を中心に書く予定です。お楽しみに。