見出し画像

評価軸は固定すべき

文章指導に添削という評価はつきものだ。評価するとき、私は以下の評価基準を固定している。
1.評価基準を示す
2.指導したことだけを評価する
3.評価に偏りがあってはならない

1.評価基準を示す
評価する以上、何を評価するかを示すべきである。なぜなら、何を評価しているのか分からない状態では、どう回答していいか分からないからだ。私は、添削時に何を評価するかを、テキストにチェックリストとして載せている。しかし、評価基準が示されない評価をよく目にする。代表例は、小論文だ。いったい、評価者は何を評価しているのかが分からなければ、高い論理性を持って論じても、高得点とは限らない。評価基準は明確に示すべきだ。

2.指導したことだけを評価する
評価する以上、説明したことだけを評価すべきである。なぜなら、学んでいないことができないのは当たり前だからだ。そんなことを指摘されても評価される側は困ってしまう。私が評価基準としているチェックリストは、もちろん学習済みのことだけで構成していする。チェックリストに記載していないことは、問題があっても評価しない。その問題は、学習の対象外という判断だ。学んだことだけを評価すべきだ。

3.評価に偏りがあってはならない
評価する以上、指摘したり、しなかったりという偏りがあってはならない。なぜなら、この偏りがあれば、学習者が混乱するからだ。たとえば、パラグラフという概念を理解できていないなら、できていない受講者全員に同じ指摘をする。できていないのにできていないと指摘しないと、受講者は「あれ?できていないのに指摘がない。なら、できているのか?じぶんの理解がまちがっているのか?」と混乱しかねない。指摘したり、しなかったりという偏りは許されない。

文章指導に添削という評価はつきものだ。評価するとき、私は以下の評価基準を固定している。
1.評価基準を示す
2.指導したことだけを評価する
3.評価に偏りがあってはならない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?