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中小物流の過去との決別について考える

早速重いタイトルにはなってしまいますが今回も明るい結論へボールを投げていきたいと思う。

令和2年段階で中小物流会社を経営している今の世代と言うのは現場上りが圧倒的に多く、彼らはハンドルを握るのを辞めてから既にかなりの年月を経ている場合が多い。

現場上がりが圧倒的に強いのは分かる。だけれども過去の成功体験という呪縛から離れることが出来ず
根性論混じりの現場論
を振りかざすことがとても多いのも事実だ。

同質性という面から見ても競合他社・関連企業も似たりよったりであるからその当然を疑いもしないし、ましてや多くのテクノロジー的解決は大手でのみ遂行されていると考えているきらいがある(まさしく他所は他所。うちはうちといった考え方である)

ゲームチェンジしなければと言う想いもどこかにあったりはするのだが
とは言え自分達もそう扱われてきたように若者の言うことには耳を貸せない。ここにはプライド云々あったりもするのだが多くはわからないものには従えないと言うのが本音だろう。

背中を見て学べと言うスタンス自体を否定するつもりはないが方法論は放任であるにも関わらず、結果が残せないとやっぱり現場だ根性だの無限ループに陥る。(DXが成長必須要件と謳われて久しいスピード感の加速する現代に於いて背中を見ている間にゲームがガンガン変わるという問題も勿論あるのだが。。)

結局、過去の世代が戦ってきたのは明確な方法論が分かり、結果もある程度根性論でまかり通ってきた時代の話で当時はそれが正解だった。しかし明らかに現代で同じことをしていては遠からぬ未来に淘汰の憂き目に遭うことは言わずもがなだろう

こんなことは今まで歴史上、何度も通ってきた道であるはずで今後の物流を担っていく若い世代にはその論調を通り越す圧倒的な結果が求められるはずだ

当然、上がそんな考え方であるわけだから社員も同様の考え方であり、現場仕事を完結していない人の言うことは聞かない
だが現場でトップに躍り出たところで鍛える筋肉は変えていかなければならないと言うジレンマがある

全てが駄目なのではない
当然根性論が必要な局面も多くあると思う

問題はその思考回路、引いては企業・業界体質そのものがまずいのだ。ましてやスケールで遠く及ばない大企業がトップダウンでテクノロジーを普及させ、細かい仕事にも手を出し始めたら存在意義すら危うくもなる

ナポレオン宜しく
「愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る」

過去の栄光は1日も早く捨て去り、経営者として現場以外の価値観をプラスしていかなければ彼らがわからないが故に忌み嫌う「今風の考えや今風のテクノロジー」に淘汰されるのを待つのみだ

今ほど未来を考え、行動しなければならない時代も珍しい
こんなスピード感で時代が動いたこともないのかもしれない

とは言え現場業の筆頭である物流業に少し回答の見えつつあるホワイト業種のノウハウが通用しないのもまた然り
本当に難しく頭を悩ませるも刻一刻とXデーが近づいているような気になり、焦りも日増しに増してくる

立ち止まるわけにはいかない
そんな軋轢に対し、プラスの想いを馳せ戦っていくことが望まれるのだ

平和主義な私は
彼らの想いは当然捨てるべきではないし、その折衷案を経て彼らの土俵で結果を出しながら壊していく
と言うことを目指しているわけだがハレーションの大きさも並大抵のものではなく、例え話でなく2万回ほど心が折れかけた

また後世に残す根性論だけではない(共通の)勝ち筋を残していくことで我々のような不毛な戦いをしなければならない世代は最後としたいという想いもある。未知のエリアにも果敢にチャレンジしていく姿勢という財産を残したい

「最近の若者は~」
この言葉はマイナスの要素として使われる事が多い。

だが後に加わる言葉を変えプラスの意味で使っていけるような人間になりたい

あくまで昭和感と言うのは昭和(平成でなくあくまで昭和)でのみ通用した価値観で今は今

過去の勝ち筋はこれから必要となる部分を除き、捨て去ることを望む次第だ

ドライブテクニックが劣り配送が遅い/フォークリフトがうまくないと現場が言うことを聞かない

こんな軋轢はあって然るべき

だがその軋轢をゲームチェンジした後に生存しているという圧倒的な結果によって乗り越えていかなければならない

こと物流に至ってはどの世代もなし得ていない偉業
つまりやる価値のある勝負だ

また激変の渦中にいることを憂うのではなく
明確に変わることが出来る時代に産まれて幸せだとそういった心持ちで臨み、明るい未来を描きたい

己の非力故、苦悩は多いがまだまだ粘り強く諦めない。

そう強く想う今日此の頃である

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