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運送業ならではの働き方改革について考える

コロナを引き金とした働き方改革が叫ばれて久しいが今日は物流業界の長時間労働(という美学)について考えて行きたい
※労働感というのは企業によって千差万別あるだろうからまたしても主観での物言いが入ることをご了承頂きたい

世間ではホワイト職種を中心にリモートワーク(テレワーク)の試みがどんどん始まっている
新型コロナウイルスのパンデミック化も相まってこの流れは止まらないだろう

余談になるがGMO社は社員4000人規模でのテレワークを実施、業績が下がるかと思いきや逆に業績を上げテレワークの正当性を証明してみせたような事例もある

さて、そんな中、現場業を中心とする物流業界はどうだろうか
他所は他所!ウチはウチ!と言わずこれを契機に考えて行きたい

勿論、物流業界の完全テレワークへの以降に関しては私の中で解は持ち合わせていない。ましてや(弊社では)労働の観念的な部分からすると未だに長時間労働=良く働いたという感覚すら生き残っているようにも感じる。

※主に倉庫業務の話はあるがなぜそのような風潮になってしまうかは個人個人の「働いた結果」に靄がかかっており、KPIが明確に引かれていないからだと思っているがこの件はまた後日書くとする。

倉庫業・運送業双方、部分的なテレワークはオペレーターに限り可能なのか。そんなところも現状を見ていると無数の疑問符が浮かぶ

弊社だけで見るとFAXが横行し、複写の送り状を人力で現場へ運ぶ等々。。その部分は全く推進の目処が立っていない
※むしろ現場にいなければ仕事ではない!とやる気すらないという空気が溢れている。。

では以降、類似する事例(もしくはもっと深刻な事案)が起こらないとも限らない
社内で1人感染者を出し、業務停止→廃業
そのような流れも当然あり得るだろう(リスクヘッジは神頼みが現状である)

社員への外出を控えろという周知だけでは土台防ぎきれない

だけれどもドライバーだけで見れば事務所に寄るという習慣
その部分だけを取っ払い帰庫すれば直行直帰
このようなスタイルで少しではあるが拡散を防ぐことが出来るようにも思える

倉庫に関してはかなりの投資を以てすればある程度のリモート化は可能かもしれない
オペレーターがさながら倉庫にいるような感覚で入出庫作業が可能になればわざわざ出社してくる必要もない

現にユニクロ有明倉庫など自動倉庫の例などで考えれば大凡の部分では実現も不可能ではないのではないだろうか

大型投資は現状中小零細企業では難しいがロボティクスが進む昨今、おそらくシェアリングエコノミーの観点からすると今後はロボットのサブスクレンタル化なども進むのではないだろうか
いよいよ差別化が難しくなってくるお話ではあるが・・

何が言いたいかというと現状の
「現場ありきなのだから我々には関係ない!」
ではなく
「部分的にでも(接触のないリモートへ)改善し、これを契機と現状を疑おう!」
へ転換すべきではないだろうか

具体的には
・紙への依存度を低くする(FAXなどはe-faxの移行を検討する)
・接触を最低限にする努力をする

世間一般に言われるテレワークはなし得ないのであれば運送業には運送業の働き方改革があるはずだ

コロナを教訓とし、その部分を各社見直せば以降の類似事例への対策も少しは推進するだろう

明らかに日本は歴史で見ても平和な時期に解決策を見出すことが苦手で危機からのスクラップアンドビルドが得意な傾向がある
(と何かの書評から訓示を受けた)

既存の価値感を見直すには良い機会だと前向きに捉え、今後を論じたいものである

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