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<Twitter>ツイートから人の長所分析をしてわかったこと

前回書いたnoteでも少しご紹介させていただいたのですが、実は僕、Twitter上で以下の様な「これまでのその人のツイートから、その人の長所を探します!」という企画をやっておりました(今は中断中です)。

そして、この企画を通じて、当初目的の「僕自身が人の長所を見つける能力」をつけることができたと思っています。しかしながら、それと同じくらいか、それ以上に、この企画を通じていろんな「気付き」があったので、その気付きを纏めてご紹介させていただきたいと思います。
Twitterを利用する方は、読んでいただくと何かが変わるきっかけになるかもしれません。(特に、Twitterで人と深く繋がりたい方、フォロワーさんを増やしたい方は参考になるかもしれません。)

そもそも、なぜ強み分析をしようと思ったのか

きっかけは、僕が所属させていただいている「人の関係性について議論するコミュニティ」内(以下にコミュニティ紹介のリンク先を付けさせていただきますのでご興味ある方は是非お声かけください)で話題とした「マウンティングしてくる人とどう付き合うか」という課題でした。

実は僕の前の職場に、上司や権力がある人には媚び諂う一方、同僚や後輩に対して、とにかくいばり散らす、いわゆる「マウンティング」先輩社員がいました。そして、その人に対してどう接したら良いか、という切り口で相談したわけですね。
そして、その中で議論した結果、一つの解決策として上がったのが、「相手は自己防衛のためにマウンティングしているのであって、本当は誰かに寄り添ってほしいんだ。だから、相手を尊敬した上で親しくなれば、自分に対してマウンティングされることは少なくなるし、そのきっかけを元に相手も、自分以外にマウンティングしなくなるかもしれない」ということでした。

そこで僕は考えたわけですね。相手を尊敬しなければいけない、それはわかった。でも、尊敬ってどちらかというと勝手に湧いてくる感情であって、自分でコントロールできないのでは?と。そしてコミュニティ内で再度、問いました。「どうしたら相手を尊敬できる様になるのか」と。

するとですね、このコミュニティの皆様、本当に真摯な方が多いので一緒に考えてくれて。で、得られた一つの結論が「相手の良いところを見つけて、好きになる」ということでした。

そして、たまたまTwitter上でフォロワーさんが「あなたのことを紹介します!」みたいな企画をやっていたので、パッと閃いたわけですね。ツイートから人の良いところを探そう!と。

この様な流れで、人の長所探しをすることになりました。

長所分析をしてわかったこと

というわけで、これまで200人弱の方のツイートをみて感じたことを書かせていただきたいと思います。切り口としては、「人の特徴について感じたこと」と、「Twitter運用を考える上で感じたこと」の二つの切り口でそれぞれ書かせていただきます。

<人の特徴について感じたこと>

・この人すごいな、と思う人は、バランスが良い中で強みがある
後述しますが、この長所探しをするときは、「内向と外向」、「論理性と感情」などのバランスを見ながら特徴探しをしています。その上で、この人良いこと言ってるな、と思う方はそれぞれをバランス良く考えることができている方が多い印象を受けました。(ただ、これは、僕自身の目指したいと思っている方向性が「中庸」だから、その様な特徴を持った方に「凄い」と感じてしまっている部分もあるかもしれません。)
また、そのバランスを保ちながら、一つの部分はどこか突き抜けている、そんな印象ですね。(下の図でイメージできそうでしょうか?)

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・強みを知ることで、「ここをもう少しこうしたら、この強みがもっと伸びるのにな」と感じることもあった
これは要らぬお節介かもしれませんが、この長所を持っているのであれば、もっとこの部分を伸ばしたら、相乗効果でさらに活躍できそうなのにな、と思う方はいらっしゃいました。例えば、かなり深い洞察ができるのに、あまり人と絡むことが少ない方は、その洞察を活かしていろんな方と絡むと、その凄さを認知してもらえるのだろうな、とか、せっかく良いこと言ってるのに、言葉に否定が多いとその人自身の良さを感じにくくなってしまうな、とか。

・おそらく、僕の書いた長所が当たっている人と、当たっていない人がいると思う。でも、一部の方が「当たってる」と書いてくれれば、その印象が他の方に強く残り、勝手に発言の信頼度が増していく
これはマーケティングの観点に近いかもしれません。一部の人が「良い」と言っているものは、「悪い」という意見がない限り、良いものだとして全体にバイアスをかけて見てもらうことができる、と感じました。
長所探しは正直その方の本質を捉えられることもあれば、そうでないこともあると思います。一方で、前述の通り、一部の「その方の本質を捉えられた事例」があることで、他の方には「この人が言っていることは、自分が気がついていないだけで自分の本質なのかもしれない」と思ってもらえるわけですね。占い師で例えると、「当たる占い師」は全員が当たっているわけではなくて、「一部の人の当たっているという声が、他の人には強く印象付けられている占い師」となるのかなと。
もちろん、僕ができる限りのことをしましたが、それ以上に皆様に伝わっている長所はバイアスがかかって伝わっている可能性が高いなと、いろんな方からいただいたコメントを見て感じました。

・書いた長所は、現時点では長所でない場合もあって、方向性を示していることもある
ツイートの内容は、人によって「今の状態」を表している人と「目指したい目標」を表している人がいます。一方で、僕はその方のツイートから長所を抜き出す際は、「目指したい目標」を見て、「あ、この人はこの方向性で考えているんだな」と捉えることもあるので、現時点では長所になっていない場合もあるのかなと。
ですが、僕のこの活動で、その方が潜在的に目標としている要素を、長所として認知してもらうことで、その人の本当の長所にできる後押しが少しはできたかもしれないなと思っています。

・自己分析をしっかりしている人ほど、僕の書いた長所に強く共感してもらえる可能性が高い気がした
これはかなり僕の主観が強いですが、長所を伝えた後のリプの反応などを見ていて感じるのは、普段からご自身の長所に興味がある方は、僕の見つけた長所に共感してもらえる印象が強いです。
これは、おそらくご自身の長所を普段から漠然と「自分の長所ってこんな感じなのかな」とイメージがあるので、それを僕が言語化できるとモヤモヤしていた部分がスッキリした感覚になり、強い共感をしていただけるのかなと。
なので、長所を伝えても反応が少ない人、あまり当てはまってないなと思っている人は、本当に当てはまってない可能性もありますが、自分自身の内省が足りない部分もあるのかもしれないな、と長所探しを伝えた後のやりとりで感じていました。

・良い出会いがあった!
これがこの強み分析の最も大きい成果だったかもしれません。普段はTwitterという特性上、タイムラインに流れる様々な方のツイートを見るので、関わりが薄い方について「為人(ひととなり)」を見る機会が少なく、どうしても140文字に制限されたツイートの内容のみでその人を感じる場合が多いです。でも、この企画を通して、その人のツイートを連続して、深く読み込むことで、その人がある程度どの様な人なのか知ることができて、且つ、リプライのやりとりで繋がることで、通常のTwitterだけの関わりよりも強く、深く関わることができたと思っています。(実際にこの企画の延長線上で実際にお会いした方もいます。)

<Twitter運用を考える上で感じたこと>

※Twitter運用=如何にフォロワーさんを増やすか、という観点でお読みいただければと思います。

・自分の体験が乗っていると、フォロワーが増えやすいどんなに良いツイートを書いていても、内容が抽象的だとその人自身が見えにくく、どこか本やインターネット上で聞くことができるありきたりの言葉に感じてしまい、結果的にフォロワーさんがあまり増えていない印象を受けました。多分そのツイートをするにあたり、何かしらの経験や体験があってツイートが生まれているはずなので、そこを絡めることができると、その人がツイートする価値が出てきて、結果的にフォロワー獲得に繋がるのかなと。
結局、ツイートを見ているというよりも、Twitter上でも「人」を見ている印象ですね。

・フォロワーが多い人は感情が乗っているツイートを書いていることが多い
前述の話と繋がりますが、感情が乗ることで、ツイートからその人の「為人(ひととなり)」がわかるので、フォロワーさんが増えやすいのかなと。人は感情に寄り添う生き物なのかもしれないな、と感じています。

・この人すごいなと思ってもフォロー数>フォロワー数だとフォロワー数が増えにくい
これは面白かったですね。如何に人が数字のマジックに踊らされているか、自戒を含めて感じました。だって、フォロワー数とフォロー数のバランスを見るだけでフォローして有用な情報が入手できるかどうかわかったら楽ですものね。実際、フォロー数>フォロワー数の方は、怪しげな方やあまり有益だと感じる情報(完全に主観ですが)を発信していない方が多い印象です。
まぁそもそも、フォロワー数を増やすことが良いことかは人それぞれ判断があると思います。ただ、もしフォロワー数を増やしたいと思っている方はせめてフォロー数≒フォロワー数(目安として±10%以内)くらいにしておいた方が良いかもしれません。

・リツイートが多い人はフォロワーが増えにくい傾向がある
これも、前述と同じで、Twitterを使う人全てがフォロワー数を多くしたいわけではないという点は理解しているつもりです。なので、自分の気になる情報をまるで本棚にしまう様にリツイートしてタイムラインに流す、という方もいらっしゃると思います。
ただ、フォロワーさんを増やしたい場合、ただリツイートするだけよりも引用リツイートをした方が良いです。もう少しいうと、引用リツイートも「わかる」とかだけ書いても意味がなくて、元ツイートに対して、「なぜ自分が共感したのか」、「その元ツイートを受けて自分はどう変わるのか」、「実体験があって、だからどうだ」と言ったツイートをした方が良さそうな印象でした。(何度もいいますが、Twitterの運用は個人によって目的が異なると思うので、あくまでもフォロワー数を増やしたい場合はそうすると良いなと感じただけです。リツイートだけする人をダメだと思わないし、むしろそう言った方にインフルエンサーの方は助けられているのだと思っています。)

やってよかった!でも…

というわけで、ここまで長所探しをして気がついたことをまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
これだけの気付きがあり、僕はフォロワーさんを増やしたい(キッパリ)ので、この気付きは非常に有用でしたし、何よりこの企画で築いた関係性は僕にとっての財産になると感じています。

ただ、かなりの時間をかけたのも事実です。大体、一人の長所を探すのに30分近くかかり、しっかり紙とペンを使ってやっていたので、かなり集中しないとできませんでした。その結果、タイムラインを見る時間は減って、自分のツイートも減り、かなりの自由時間を使ったことは間違いありません。

なので、我が儘を申し上げて申し訳ないなと感じながらも、一時的に中断することとさせていただきました。

またどこかのタイミングで余裕を作って再開したいなと思っています。もしご興味がある方がいらっしゃれば、この記事の上の方にあった僕の元ツイートにリプを入れていただければ、いつか長所をお伝えさせていただきたいと思います。

<番外編>どうやって長所分析をしていたのか

さて、ここからは番外編です。

この長所分析をやっていて、よく聞かれたのが「どうやってここまで見ることができたのですか?」という点でした。本当はこのノウハウはお金になるのではないかな、とか、思ったので、有料化も一瞬考えました。一方でノウハウを知ったところで真似できない部分もある気がしてきたので、まぁいっか、ということで公開に踏み切りました。

で、どうやって取り組んだか、ですが、大きく分けると2つのステップです。

1. とにかくその人のツイートを読み込んで、感情や思想が現れているツイートを探す。箇条書きで5つくらい、異なる特徴を書くことができれば、ちょうど140文字くらいになりました。
2. その箇条書きにした特徴の中で、主軸となっているその人の考え方を見つけて、そこを基点にして、その他の箇条書きを付け加えてツイートの文章にしていく。その時に、全てポジティブな見方で相手に伝えます。
半分くらいの方は、上の二つのステップでツイートできます。

でも、実は2つのステップといいながら、なかなか感情や思想が読み取れない時は、1と2の間に別のステップを入れています。そして、この別のステップがちょっとインチキ臭いのであまり書きたくないのですが、晒します。その別のステップとはMBTIの理論を使った16タイプの診断内容を活用する、という方法です。

具体的には
・内面と外面
・論理性と感情
・過去思考と未来思考
・柔軟性と計画性
の4つの項目でどちらが強いかで、16通りの性格分類ができるのですが、ツイートを読みながら、それぞれの項目に対して、「どっちが強そうかな」なんて考えながら見ていくわけですね。ちなみに、よく見ていたMBTIの分類ページはこちらです。

これが面白くて、結構この16タイプに分類した後に、もう一度その人のツイートを見返すと、「あ、だからこの人はこういった内容をツイートしているんだ」なんて気付きがあったりします。

後、もう一つ参考になるのが「リプライ」。
特定の人にリプをよくつけにいくのか、それとも不特定多数とやりとりをするのか。肯定的なのか、意見があればそれをそのまま伝えるのか、などなど、こんなところを見ながら、総合的にその人の長所を探してました。

そして、当たり前の様に長所を探す、と書いていますが、短所も長所に変えてます。これ、どういったことかというと、例えば

「せっかち」→取り掛かりが早い
「協調性がない」→一人でなんでもできる
「人に対して否定的」→周囲の意見に囚われず自分の意志が強い

などなどです。そして、どちらかというと印象に残るのは短所が見えてしまった場合でした。これは後から色々話を聞いてると、人間って自己防衛のために人の短所に意識がいきやすいらしいですね。だからこそ、この訓練をすることで人の短所を長所として見ることができる様になったと思っています。



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