第四回　教育

ドッキリでしたじゃねぇよ
足がぁ！足があ！！

ただいま湘南新宿ライン。渋谷へ向かう電車だ。
現在籠原駅、いけるとこまで書いてみよ。


洗い物が嫌いでね。
料理は好きなんだよね。
ほぼ毎日自炊をしているのでそこまでの失敗はしなくなった。
欲を満たすためのプロセスは容易に夢中になれる。
「どうしたら美味しくなるだろう」ただそれだけを考えている。逆にいえばそれ以外のことを考えずにいられるあの時間は"夢中"というのか"逃避"というのか。

さて俺は完全に生クリームとギャツビーを間違えてカルボナーラを作ってしまったようだ。
さすがムービングラバー。
一口食べると俺の身体はみるみるガチガチにホールドされていくのが分かる。
しかし、奇跡的にカルピスの原液とパンテーンを間違えた飲み物を飲んだことにより体内のギャツビーをパンテーンが洗浄する形となり寺口は事なきを得た。観客は大興奮。揺れる後楽園ホール。おびただしい数のカメ。ばあちゃんのポタポタ焼き。いちめんのなのはな。ザゼンの野音。
その全てが見れるDVDありますか？

そんなこんなでディナーを終えたあとに待っているのがそう、洗い物だ。
満たされた後の後処理は非常に面倒くさい。

女：わーなんか今の表現まるで賢者タイムの時のアイツみたい。
終わったら上の空でそっけなくてさ。
やっぱアイツも満たされた後の後処理は面倒くさいとか思ってんのかなぁ。
寺口：いや！これはあくまで洗い物の、、
女：ただの冗談よ。
けどさ、きっとアタシたちそれくらいで丁度いいの。
それ以上求めたらアイツとはもう終わるんだろうなって。
あーゴメンなんでアタシ泣いてんだろう。
ハカ、踊るね。

カ マテ!　カ マテ!
カ オラ!　カ オラ!
カ マテ!　カ マテ!
カ オラ!　カ オラ!


いいか男共。
女には惨めな思いさせちゃあいけねえ。
あとハカ踊らせるようなことあっちゃいけねえ。

とりあえず言いたいことは落ちない汚れこそお前だけの模様だ。それを愛し愛された時人生は美しい。
ライフイズクリーンではないぞ。
あくまでライフイズビューティフル。
汚せや汚せ美しく。
まもなく渋谷らしい。今日はここまで。