第三回 地域
"若鶏の"とか言われるとゴメンってなるよね。
今日はお花みたいにして過ごしていました。
学校帰りの細い子供に摘み取られそうなところをたまたま近くでお花みたいにして過ごしていた友達に助けられました。
その後もしばらく僕らはお花みたいにして過ごしました。
本当のお花にとっては迷惑なのでしょう。
「おしべちっちゃ」とか「コイツらなんかノリちげぇ」とか言われました。
なぜお花は美しい存在なのか。
人間が花を美しいと感じるのはたまたまそういった仕組みがあっただけでなぜその仕組みなのかは言語化できないだろう。
色彩を持つモノ=美しいとは限らない。
鮮やかな"花"であるからそれを僕らは美しいと思う。
それが"キノコ"になった瞬間それは美しさではなく「キモくね?」に変わる。
なぜかと問われればそれはそう感じるからとしか言えない。
もちろん「この色のキノコは食べたら危険そう」という食の文化がもたらす要素もあるかそっか。
じゃあ虹色のミミズであったらどうか。「いやキモすぎんだろ」である。
虹は鮮やかなイメージなのにそれがミミズに足されるとその不快感は加速する不思議。
まずミミズ自体がキモい。
なぜミミズをキモいと感じるのか。
ヌメヌメしていて細長いから。と言ったところでじゃあなぜヌメヌメしていて細長いことを気持ち悪いと感じるのかはそれはなんとも説明がつかない。
不快感を本能で感じているのか、世間のイメージの位置付けとしてミミズ=気持ち悪いという環境の中で生きてきたからそう感じるのかは定かではないがそのどちらか、またはその両方が作用してこの不快感を生んでいるのだろう。
しかし人間の不快感のラインをぶっちぎって超えているのに受け入れられているヤツがいる。
エビだ。
フラットにしてエビを見るとめちゃめちゃやばい。
まずなんかすっごい虫だよね。
雑木林の中でカブトムシとかと一緒に蜜吸っててもおかしくない感じ。
長い触覚も飛び出た目もやべえし極め付けに下半身の蛇腹がすこぶる不快だ。
気持ち悪さと怖さのコンプリートボックス。
通報しない方がおかしい。
しかし食文化の中にエビが当たり前に存在しているというだけでその見た目に何も思わない。
モノの感じ方は人間に備わった本能+祖先から創り上げられた文化が大枠にありその中で個々の好みが分かれているということまでたどり着いた。
まあどうでもいんだけどね❤️❤️❤️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?