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LOCUST コンテンツガイド (書籍3) 〜 「耳の時代」 に読むべき 『昔話の語法』 〜 谷 美里

 『昔話の語法』というタイトルを見て、興味なし、と思った人は多いだろう。しかしこれは、タイトルから想像されるような話題に関心のある人を満足させるだけの本ではない。いまの時代、多くの人にとって無関心ではいられないような話題を提供する本なのである。「いまの時代」というのは、「目の時代」から「耳の時代」へ移行しつつある時代、という意味だ。「耳の時代」を「音声の時代」と言い換えてもよい。

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