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2020年2月の記事一覧

LOCUST VOICE vol.1『窓展:東京国立近代美術館』ー後編ー

購入後に全編(40:32)を視聴することができます。

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編集後記 2020年2月号 前編

マガジンを購入すると全編(21:35)を視聴することができます。

北出の日々 第2回 「豊かな」生活は「調理」がもたらす? 北出栞

アカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』。韓国の格差社会を背景にしたこの映画には、「生活」の影がきわめて薄いように感じられました。 もちろん薄暗く一見して不衛生なキム家の住居と、広々として手入れの行き届いたパク家の住居、「生活空間」としての質には大きな差があることは目に見えて明らかです。 しかし自ら行う、ということを「生活」の重点とするならどうでしょう。注目したいのは料理です。一家全員が失職中で、たまに稼ぎが入ったらワンプレート・デリでささやかな豪遊をする

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終わる世界の終わりなき日常——#1あきらめ 灰ミちゃん

あきらめを「あき」「きら」「らめ」に分解し光らしきものから埋めてゆく  ——NHK「ジセダイタンカ」掲載連作「SAND PLAY」より わたしたちはさまざまなあきらめに住う。生とはあきらめの仮名だ。 先日、わたしがバイトをしているミックスバーの先輩が仕事を辞めた。理由はわからない。けれど、この店に入ってさして時が経っていないわたしにもわかる程度に、彼女は一種の苛めを受けていた。 始まりは推測するしかないが、何か他のキャストとの喧嘩があったという話も耳にするし、空気感がすこ

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モンゴル食紀行/食思考 第7回 夏の御馳走と未然の欲望 太田充胤

モンゴル人の二つ目の好物は、ちょうどマンズシル寺院からNomad horse campに戻る途中に現れた。 相変わらずだだっぴろい草原の中を突っ切っていく道路の途中で、突然、車が左折する。当然ながらそこに左折路などない。車は草原に乗り出して、がくんがくんと二度揺れる。数十メートル先には、いくつかのゲルと放牧された牛馬が見えた。牧羊犬と思しき犬が、こちらに駆け寄りながら親しげに吠えている。 あそこに寄って買い物します、とムギさんがゲルのほうを指して言う。 車を降りると、牧

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絵本から経済を考える 第2回  「欲望と消費と満足と『の』の話」  谷 美里

 先日私は、書店でたまたま見つけたjunaidaの『の』という絵本を買った。「わたしの/お気に入りのコートの/ポケットの中のお城の/いちばん上のながめのよい部屋の/王さまのキングサイズのベッドの/シルクのふとんの海の船乗りたちの/ふるさとの島の灯台のてっぺんのサーカス小屋の……」という風に、様々なものや人々、場所や時代が「の」で繋がっていき、読者である私たちは、美しい絵の連なりに乗せられて、思いがけない接続をなす世界の最奥へずんずんと突き進み、「鳩時計の鳩の小部屋の午後のお茶

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【ロカプラだより vol.1】 編集部員の活躍

みなさんこんにちは。LOCUST+(ロカプラ)で編集を担当しております谷頭和希(たにがしら かずき)です。ロカプラではまだ記事を書いていませんので、ロカプラ初登場です。 さて、この「ロカプラだより」では、LOCUST編集部からのお知らせや編集部員の活躍などをお知らせします。 LOCUST編集部員は、LOCUSTやロカプラだけでなく、他のいろいろな場所で活躍している人も多いんです。 今回は、そんな編集部員たちの活動を一部、皆さんにお伝えします。

コンテンツガイド2月号(テーマ:原風景)「絵画と原風景:悪い場所ではない方へ」 南島興

造形作家の岡﨑乾二郎を監修者に招いた「坂田一男 捲土重来」展は、その先駆性に反して、知名度・評価ともに不遇にあった画家の活動全体を振り返る回顧展であった。坂田の初期から晩年までの作品を欧米、日本人作家との批評的な連環をもとに提示することはもちろん、今後の坂田研究をいわゆる「悪い場所」ではないほうへ方向づける兆しも本展には示されていた。本稿ではとりわけ後者、すなわち坂田と「悪い場所」について、坂田の原風景を襲ったある出来事とそれに対する作家的応答を中心に論じてみたい。

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LOCUST VOICE vol.1『窓展:東京国立近代美術館」ー前編ー

購入後に全編(19:32)を視聴することができます。

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コンテンツガイド2月号(テーマ:原風景) 「大人たちにまさかの大ヒット、映画『すみっコぐらし』にみる原風景」 谷 美里

 大人になって出来なくなったことのひとつに「落書き」がある。いやあ、大人になったって落書きするよ、という人は確かにいるだろう。私自身、講演会を聞きに行ったとき、隣の見知らぬ人がレジュメの隅に落書きしているのを幾度となく見かけたことがある。でもそういう落書きは、十割の確率で上手い。つまり、大人になって落書きが出来るのは、自分の描く絵に多少なりとも自信のある人のみである。だから正確には、大人になって出来なくなるのは「落書き」ではなく、「下手くそな落書き」なのだろう。  子ども

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【特別掲載】京都文フリ出店レポート 高橋秀明

 こんにちは、LOCUST編集部の高橋です。   LOCUST編集部が、1月19日に開催された第4回文学フリマ京都に参加しました。私たちとしては、初めての地方での文フリ参加だったので、どれだけ受け入れてくれるか心配でしたが、まずまずの盛況で終える事が出来て、ほっとしています。本誌を手に取って頂いた方はありがとうございました。意外だったのは、最新号である岐阜・美濃地方特集と同じくらい、前号の西東京特集が好評だった事です。持ち込んだ西東京特集は全て頒布し切りました。なくなった後

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LOCUST会議レポート 2020年2月2日

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