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実録:川崎市議会議員のリース業者選定、マジで時間がないのでChatGPT&ロコアシで最適化 ※月本たくや先生の場合

本記事は、AI人材によるリモートアシスタントサービス「ロコアシ」による「ローカルビジネス×ChatGPT検証」企画記事です。ChatGPTとロコアシを体験していただいた、川崎市議会議員の月本たくやさんにお話を伺いました。記事の最後に超ローカル割引企画「麻生区多摩区狛江市割」のご紹介もあるので、どうぞ最後までご覧ください!(聞き手:ロコアシ事業部長 あさい 撮影:広報 おかけいじゅん


川崎市議会議員の控室は一人10平米

ー お時間ありがとうございます。本日は、4期目に当選されたばかりの、川崎市役所にある月本たくや議員の控室にお邪魔しています。想像していたよりずっと小さくて細長い控室ですね。

よろしくお願いします。川崎市では、市議会議員の控室は一人10平米と決められています。最大会派の自民党さんは17人で170平米のスペースをみんなで使っていますね。パーソナルスペースがない代わりに広い。一長一短といったところです。

川崎市議会議員 月本たくや先生について

ー 川崎市は大きな自治体ですが、議員さんの控室はシンプル・質素なのだと実感しました。早速ですが、先生ご本人について伺わせてください。

麻生区白鳥在住、川崎市議会議員の月本たくやです。4期目で会派は無所属です。趣味はスウェーデン発祥の薪投げ・陣取りスポーツ「クッブ」と、43歳から始めた書道です。特技は「柿の種飛ばし」で、禅寺丸柿まつりの柿の種飛ばし大会で優勝経験を持っています。

ー 柿の種飛ばし!?趣味も特技も、大いに深堀したいという気持ちをぐっとこらえて、次の質問をさせていただきます。どのような活動方針で、どのような政策に重点を置いていますか?

せっかくなので、市議会の委員会会議室を見学していただきながら、お話しましょう。

市役所の方とその場で電話調整

さて、私は、3本の柱と5つの重点政策に取り組んでいます。

最初の柱は「自分らしい生き方・老い方を選べるまちへ」というものです。介護予防・認知症対策、健康増進、40歳からのライフプラン、医療と介護の連携に取り組みます。

次の柱は「みんなにやさしい、みんなが過ごしやすいまちへ」です。交通、地下鉄延伸に伴うまちづくり、道路・公園・緑地などの環境整備に取り組みます。

最後に「若者の力を活用し、夢と希望を抱ける未来へ」です。若者の地域づくり参加の促進、幼児教育・保育の質向上、子育て世代が安心できる緊急往診も含めた医療提供体制の構築、キャリア教育・社会教育の機会の創出に取り組みます。

重点政策は「スマートな地方自治の推進」「すべての世代が快適に暮らせるまちづくりへ」「豊かな地域生活の実現へ」「安心・安全なまちづくりへ」「世界の中できらりと光る川崎市」の5つです。

直近で取り組んでいるトピックス

市議会委員会会議室にて

6月12日から始まる定例会が告示され、条例議案、事件議案、そして、補正予算案が提出される予定です。

国から出される「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」も4年目になりますが、コロナによる医療や経済を始めとした市民生活への影響の対策、コロナ後のことを見据えた対策などが交付事業メニューの条件になっています。

これまでの交付金では、医療現場はもとより、中小企業の信用保証料補助や川崎じもと応援券などの経済対策、テレワークの導入を始めとした働き方改革の支援などが行われています。

今回の補正予算でも新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用したメニューがいくつか出ていますが、どうも腑に落ちない事業が一つあります。

それは「市内事業者に太陽光パネル設置の施工IDを取得する研修費を全額補助する」事業です。

施工IDというのは、太陽光パネル設置工事の施工をする職人に必要な資格と言えるもので、メーカーごとに発行されます。

そのため、例えば、シャープ、三菱、パナソニックの施工IDを取得するためには3社分の施工IDを取得する必要があります。いくつかのメーカーのものをまとめて取得することもできるようです。

この「施工IDを取得するために必要な研修費を補助する予算」が、約1,100万円ということでした。「メーカー1社あたり約3万円×市内事業者のうち該当しそうな事業者60社のうち3分の2社×各社およそ3名ずつ×3メーカー分の施工ID」という見積で予算が立てられたというということです。



何が腑に落ちないかというと、3月の議会で太陽光パネル設置義務化の条例が可決されました。

「太陽光パネルを設置する事業者はパネルメーカーの施工IDを取得しなければならず、大手や東京都内では取得事業者が多く、川崎市内事業者が少ないため、市内事業者に取得の助成金を出す」とのこと。

太陽光パネル設置の義務化により、設置関係事業者は仕事が増え、需要が見込まれるわけですが、施工IDがなければ取得すればいいだけの話で、先ほどの取得費用が1社3万円程度ですから、パネル等の機材を購入する費用に比べても高額とは言えず、企業の先行投資の範疇のものです。

まして、企業の仕事が増える見込みの分野の資格取得に補助を出すということは聞いたことがありません。

今回は脱炭素メニューだからという理由のようですが、例えば、環境にやさしいタクシー事業者さんが普通免許を持っている人を採用し、「タクシードライバー養成のために二種免許取得のために補助金がほしい」と言えば、出すのか?と言う話になります。

そこで、環境局や経済労働局が、研修や資格取得のための費用を助成している補助金の例があるか、それぞれの局に尋ねたところ、経済労働局の働き方改革支援の研修の補助金がある程度で、ほかに該当するようなものは見当たらないようです。

中小企業の働き方改革の目的は、生産性向上につながるものの前段階にあたる「労働環境の充実」ですから、予算にも一定合理性があります。

一方、すでに需要が見込まれる事業への研修補助というのは必要なのか?

さらに、ペロブスカイト太陽電池の応用化・実用化が期待される中、このような従来の太陽光パネル設置の施工ID取得補助を税金で補助することが本当に先行投資になるのか?

再エネ促進のために条例改正を行ったわけで、省エネ促進について熱絶縁施工技能士のように、省エネ分野の資格取得の支援を行うべきではないか?

特定の事業者支援にしか映らないのは、私だけでしょうか?

第3回川崎市議会定例会は6月12日から始まりますので、ぜひ審議を注視して頂ければと思います。

川崎市議会議員の皆さんが抱えるバックオフィスの課題

ー 続いて、市議会議員の皆さんのバックオフィスの課題を教えてください。

議員は同じ内容の話題を、さまざまな媒体で、様々なターゲットに向けてお話しする仕事があります。例えば議会で提案、質問した内容を、市職員にも質問することがあるし、Youtube、SNS、駅で手渡しで配布するペーパーや地域誌に市政報告として掲載することがある。メディアごとに文字数制限や、どれだけ専門用語を説明するか、違いがあります。

ー これはChatGPTで効率化できる可能性がありますね。例えば音声や動画の録音データがあれば、AIツールで文字起こしの高速処理ができますし、ChatGPTは文体の変更、言い換え、文字数変更、要約が得意なツールなので、生産性にコミットできると思います!

はい。この課題はおそらく、当選後の議員だけではなく、当選前の議員候補の皆さんもお持ちだと思います。もしかしたら、当選前の議員候補の皆さんの方が活用できる余地があるかもしれませんね。

また、ChatGPTでFAQシステムを構築する例がありますが、新人議員が参照できる議会や市職員の専門用語データベースがあると生産性が高まるのではないかな、とも考えています。過去の議会記録の検索ツールの性能も向上できるかもしれませんね。

ー ありがとうございます。市議会議員のお仕事の中でも、ChatGPTやロコアシがコミットできる部分があると理解できました。

ChatGPTで業者選定の比較検討項目をピックアップ

ー 具体的に何をお手伝いさせていただこうか、更に考えていきましょう。直近のお困りごとはありますか?

…実は、前回当選時にリース契約した複合機の契約切り替え時期が迫っています。任期更新に伴って、控室の引っ越しが6月にあるのですが、6月までに複合機の新たなリース業者を探したいと思いつつ、多忙で手が付けられていません!

また、PCも古いので、新しい機種を探したいです。可能であれば、複合機とPCの契約をひとつにまとめたいと思っています。

ー 想像していたものよりずっと親近感のあるお困りごとが出てきましたね!まずはChatGPTに比較検討に必要な項目をリストアップさせてみましょう。

ー いかがでしょうか。

比較検討に必要な項目がこんなにスムーズに出力されるものなのですね。

ー 印刷できる用紙サイズも調査項目に追加しましょう。複合機とPCをセットでリース販売してくれる業者をリサーチして、お見積もりを取っていただいて、比較検討用のデータを作成し、提出しますね。

よろしくお願いいたします。

ー 完了のご報告まで今しばらくお待ちください!

  ~ 一週間後 ~

ー お世話になっております!見積もりを一通り回収いたしました。お手数ですが、要望に沿う業者があるか、ご確認ください。業者とメールでお繋ぎします。ご不明な点がございましたらお気軽にお声掛けください!

いろいろありがとうございます。●●社さんと▼▼社さんで検討したいと思いますので、よろしくお願いします。

ー ご検討ありがとうございます!ただいま、●●社さんと▼▼社の2社に対し、月本さんのメールアドレスをCCに入れて、提案を進めるよう依頼メールを送りました。二社のいずれかと良いご縁となりますことをお祈りしております!

ありがとうございます!

業者選定調査のご感想

 ~さらに一週間後~

おかげさまで、6月2日に●●社さんで納入していただきました。

ー よかったです!使い勝手は良いですか?不自由はありませんか?

使い勝手は申し分ないし、設定もしっかり行えました。特に助かったのは、選んだ2社の金額が大きく違ったことです。

お願いした業者さんの対応がとても良かったです。来客がいる間や複合機が来る時間を考慮して作業してくれました。業者が順調に作業を進めてくれたおかげで、私は来客に対応でき、作業が終わったらすぐに使えました。本当に助かりました。

また、議員の任期上、リース契約の期間は4年契約である必要があります。ほとんどが5年や3年契約で、4年契約は難しいところが多かったです。しかし、契約期間を3年11ヶ月にできるかどうか尋ねたところ、OKをいただき、3年11ヶ月の契約を結ぶことができました。これで、任期が終わるまでの期間がちょうど良くなりました。

ー この省スペースにきっちり納品されていて、業者さんの腕の良さが伺えますね。今回、業者選定をお任せいただきましたが、ご感想を伺えますか?

もっとシンプルな業務であれば、若い事務員に指示できますが、議員事務所の事務員さんは、ITに詳しくない人が多いです。政務活動費には限りがありますし、リース契約は議員がしっかりと決済判断する必要があるので、事務員さんに任せきりにはできず、議員本人で対応せざるをえません。

しかし、選挙が終わると、怒涛のスケジュールが待っています!挨拶回り、委員会の選任、控室の引っ越し…。控室の引っ越し先が決まって、複合機の新しい業者を探さなきゃいけないし、PCも古くなってきたから変えなきゃいけないけど、業者を探している余裕がないな、ヤバいな…。と思っていたところに浅井さんから連絡があって、業者選定をお願いしました。

多分お願いしていなかったら、PCは家電量販店で店員さんのお勧めをそのまま買って、複合機はよくわからない業者に言われるがまま依頼していたと思います。市民の皆さんからいただいた大切な税金を使わせていただいているので、適切な金額で複合機とPCを買うことが出来てとても良かったです。

無所属議員の控室は10平米なので、一番大きく印刷できるサイズがA4のプリンターを置いている人が多いのですが、ペーパーレスが推進される世の中でも、紙がやっぱりまだまだ使われるケースが多いので、A3サイズが印刷できる機種を提供できる業者さんを選ぶことができました。

この記事をもしリース業者の人が読んでいたら、各自治体の選挙が終わったらすぐに議員さんに複合機の提案をしてくださいね!市税も浮くので!また何かお困りごとがございましたら、ご相談ください!

よろしくお願いいたします。

※編注:本記事にご協力いただくため、ロコアシの業者選定サービスを無償でご利用いただいております。

超ローカル割引企画「麻生区・多摩区・狛江市割」はじまってます

事業責任者の浅井が長年住み、応援してきた神奈川県川崎市麻生区・多摩区・東京都狛江市の事業者様限定でご利用いただける超ローカル割引企画「麻生区・多摩区・狛江市割」をはじめました。ロコアシのスモールプラン(月10時間45,000円)が初月10,000円でご利用いただけます。お問い合わせの際に「記事見たよ」とお伝えください!

ロコアシ×ChatGPTでコア業務にコミット

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