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【突撃!隣のプロンプト!】シェアモル株式会社 齋藤 康輔さんに聞く、SEOに強いAIライティングツール「Transcope」

本記事は、AI人材リモートアシスタント「ロコアシ」による企画記事です。
SEOに強いAIライティングツール「Transcope(トランスコープ)」を運営する「シェアモル株式会社」代表取締役の齋藤 康輔様にお話を伺いました。
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創業2社目。共同購入のECサービス「シェアモル」を運営するシェアモル株式会社

——読者の皆さんに御社と齋藤さんのご紹介をお願いいたします。

SEOに強いAIライティングツール「Transcope(トランスコープ)」を運営する「シェアモル株式会社」代表取締役の齋藤 康輔です。

私の初めてのキャリアは、人材紹介や人材派遣会社の業務を効率化するシステムの販売でした。この会社は私が創業した会社で、2007年3月から12年間経営しました。

その後、株式会社じげんという上場企業に会社をM&Aという形で譲渡しました。少しの休息を経て、共同購入のECサービス「シェアモル」をスタートしました。

かつて、中国のPinduoduoが共同購入で注目を浴びていました。日本でもグルーポンなどが登場していましたが、SNSの普及が進んでいなかったので、その影響は限定的でした。

「シェアモル」を始めたのは、LINE、Facebook、Instagram、TikTokなどのSNSが普及し、日本でも共同購入のサービスが成功する土壌が整ってきたのではないかと判断した2019年9月のことです。

ChatGPTのファーストインプレッションは「特異点が来た」

——ChatGPTのファーストインプレッションを教えてください。

文章生成するAIはChatGPTより前から存在していましたが、GPT3.5以降の文章生成は、それまでのAIと比べて著しく精度が向上しています。

関連する論文などを通して、AIは学習量と精度が単純に比例して伸びるわけではなく、ある特異点を境に急激に精度が向上するものという認識があったので「特異点が来た」というのがファーストインプレッションです。

出典:Transcope公式サイト

「Transcope」誕生のきっかけはシェアモル出店者からの出品効率化ニーズ

——「Transcope」誕生までの経緯を教えてください。

シェアモルを運営する中で、出店者様から商品情報をもっと効率的に記載できるツールの要望を受けました。効率的に商品情報を書けたら、出店社様はたくさんの商品をシェアモルに出品できます。

その頃、ChatGPTが登場していたので、これを利用して出店者のニーズに応えるサービスを提供することを考えました。その結果、ビジネスを拡大する文章作成AI「Transcope(トランスコープ)」が誕生しました。

ローンチ当初、Transcopeを利用していたユーザーの多くは、シェアモルの出店者様、つまりECの会社でした。しかし、半年以上が経過した現在では、利用者の構成は変わってきています。

ECの会社はTranscopeユーザーの約2割となり、残りの8割は自社メディアを運営する会社やSEO会社など、EC以外の企業が中心となっています。

SEOに強いAIライティングツール:Transcope

——「Transcope(トランスコープ)」について、詳しく聞かせてください。

Transcopeは「SEOに強いAIライティングツール」です。SEOで既に上位表示されているサイトの解析を行い、どういうキーワードが使われてるか、どういう見出し構成になってるか解析した情報をChatGPTに与えることで、SEOに強い文章を生成するというアプローチを取っています。

競合のAIライティングサービスは海外も含めたくさん存在するのですが、それらとの差別化より、ChatGPTそのものとの差別化が大きな課題だと考えています。

要は「ChatGPTでいいじゃん」と言われないために、何を差別化して、どのような機能を提供していくかが大事な考え方です。

単にChatGPTのAPIを叩くだけでは、プロンプトを工夫するだけではChatGPTとの差別化になり難いです。

SEOツールも、多くのサービスが市場に存在しますが、我々のサービスの強みは、これらのSEOツールの機能とChatGPTの機能を組み合わせている点にあります。

他にも、予約機能を使えば、AIが文章を生成する時間を待つ必要はもうありませんし、テキストだけでなく、URLや画像ファイルなど、様々な入力形式に対応可能です。

テキストだけでなく、URLや画像ファイルなど、様々な入力形式に対応可能

ChatGPTだけでは提供できない価値をユーザーに提供

——「Transcope」のプロダクト開発において、特に重視されているポイントは何ですか?

ChatGPTだけでは提供できない価値をユーザーに提供することです。ただし、ChatGPTとの差別化を追求するだけでなく、ユーザーのニーズに応える機能の提供も重要です。そのため、私たちはユーザーからの要望を取り入れながら、ChatGPTだけでは実現できない機能を提供しています。

9月7日にはTranscopeで生成した記事に最適な画像を、自動生成する機能をリリース

プログラムのレビューをAIに依頼

——「Transcope」以外に、生成AIを業務で活用されていますか?どのように活用されていますか?

特に、プログラムの開発やプログラミングにおいて頻繁に利用しています。Transcopeを開発する時にもたくさん使いました。

プログラミングの際に、どのようにコードを書くべきかをChatGPTに問い合わせ、GPT-4の回答を基に開発を進めてみたり、開発したプログラムの精度向上やセキュリティチェックのために、プログラムのレビューをAIに依頼することもあります。この方法は非常に効率的です。

生成AIの捏造を真に受けないよう注意が必要

——生成AI活用における課題や難しさを感じるところがあれば、教えてください。

ChatGPTの課題として、ハルシネーションが時折発生することが挙げられます。これは、事実を捏造することを意味します。そのため、基礎知識がないと、捏造された情報を真に受けてしまう可能性があり、注意が必要です。

知識がない人がChatGPTを使用しても、必ずしも精度や生産性が向上するわけではなく、知識を持った人が、さらに生産性を向上させるためのツールとして最適だと考えています。

特に開発の精度とスピードが向上した

——生成AIを活用して驚いたことや、思わぬ成果が出た事例はありますか?

特に開発の精度とスピードが向上したと感じています。従来、開発の際にはGoogleでの検索やStack Overflowのような技術系のコミュニティサイトを利用して質問をしたり、情報を調べたりして解決策を練っていました。

しかし、ChatGPTを使用すると、迅速に適切な回答が得られることが多いため、作業効率が大幅に向上しています。

100点ではないことを理由に活用しないのは大きな機会損失

——この記事を読んでいる方に生成AIをお勧めしていただけますか?

生成AIは文章や画像などさまざまなものを作成してくれますが、プロの人間が作成するものと比べてしまうと、まだ人間に劣る部分もあると感じますが、人間よりも短時間で、7割から8割の品質のものを作成してくれるのは確かです。

完璧を求めずに、まずは軽く使用してみましょう。少し精度が低いくらいなら、全体の作業効率は向上しているのではないでしょうか。

何故なら、例えば文章作成において、0から1を作成するのは最も難しい部分だからです。1から10にするところは「筆が乗る」という言葉があるように、比較的容易な作業です。

つまり、0から1を作成する部分をChatGPTで代替できれば、結構な省力化になるのです。多くの方がそこに気が付かず、100点ではないことを理由に活用されていないので、大きな機会損失だと思っております。

ChatGPTは「新卒2年目の社員」という比喩で語られることがありますが、その品質は使用者の指示にも依存します。完璧を求めすぎずに、軽く使用するだけでも効果があると私は考えています。

私自身は技術者であり、OpenAIが提供するリソースを活用して学びました。

中間レベルのライティングの仕事を与えた時に、ChatGPTを利用したグループは37%速く仕事を終え、質に関しても20%程度向上

人類が発達させてきた歴史が短く、精度がそこまで緻密には要求されない「言語」をAIで代替していきたい

——「Transcope」ならびに生成AIの将来展望について、聞かせてください。

自動運転や文書生成のChatGPTなど、さまざまな分野でAIの活用が進められています。人間の進化の歴史を考えると、目や鼻、口などの感覚器官の発達には約500万年かかったと言われています。

一方、言語の歴史は約5万年とされています。

自動運転技術は感覚器官のうち「目」の代替と考えられますが、500万年かけて進化してきた目をAIが追い抜くには、膨大なコストがかかると思います。

それと比較すると、言語の5万年の歴史って、追い抜くコストが少なく思えないでしょうか。もっと言えばプログラミングは数十年と歴史が短く、より追い抜くのが楽だと思います。

精度に関しても、例えば自動運転はプログラミングに事故を誘因しかねないバグがあったら困るので、大変高い精度が要求されます。

この際、精度99.9%を追求したシステムと99%を追求したシステムの開発コストを比較すると、桁が一つ増えるくらい、前者の方が高くなります。

つまり、人類が磨き上げてきた歴史が短く、精度がそこまで緻密には要求されない分野の「言語」からAIに代替されると思っています。多少「てにおは」が間違っていても、生死にかかわる事故が発生する確率は自動運転の比ではありません。

TranscopeはSEOに特化した文書作成ツールとして提供していますが、その主な目的は言語、文章作成の代替です。

ビジネスの現場では、さまざまな文書作成のシチュエーションが存在します。社内マニュアルの作成や契約書の作成、社内FAQを参照した顧客対応文面の自動生成など、多岐にわたる文書作成のニーズに応えるため、Transcopeはさまざまな取り組みを進めています。

インタビューご対応ありがとうございました!

2023年9月26日(火) 15:00〜15:30無料ウェビナー開催

株式会社シェアモルでは、2023年9月26日(火) 15:00〜15:30に『検索順位が上がる!TranscopeによるSEOライティング徹底解説』と題した無料ウェビナーを開催します。

ウェビナー概要

Transcopeの新機能からSEOライティング活用術まで余すことなくご紹介!まずは、SEOに効果的なTranscopeの活用法をお伝えさせていただきます。
さらに、最新の機能やアップデートについても、余すことなくご紹介いたします。
今回のセミナーで、Transcopeをさらに手軽で効果的なツールとして、ご活用いただくための手法をご習得いただけるかと存じます。

講師:株式会社シェアモル 齋藤 康輔

受講申し込みページはこちら

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お話を聞いた方

(聞き手:ロコアシ事業部長 あさい 撮影:広報 おかけいじゅん

ロコアシ:AI活用人材にデスクワークを委託!

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