初夏の多摩川の中州でChatGPTの活用を提案する:「多摩川を愛でる会」古畑 健太郎さん
本記事は、AI人材によるリモートアシスタントサービス「ロコアシ」による「ローカルビジネス×ChatGPT検証」企画記事です。初夏の多摩川の中州で「多摩川を愛でる会」の古畑 健太郎さんにお話を伺いました。記事の最後に超ローカル割引企画「麻生区多摩区狛江市割」のご紹介もあるので、どうぞ最後までご覧ください!(聞き手:ロコアシ事業部長 あさい 撮影:広報 おかけいじゅん)
中州、とても見晴らしがいい
ー お時間ありがとうございます。本日は小田急線の和泉多摩川駅から歩いて、多摩川の中州に来ています。見晴らしがいい場所ですね。
ここは多摩川の取水用のダム「宿河原堰」の川下にある中州です。宿河原堰はサイドに川魚が遡上できる魚道があって、今のシーズンは鮎の遡上を見ることができます。
この場所、実は飯室層という昔の海底が露出していて、化石が出る有名なポイントです。
岩じゃなくて泥みたいにやわらかな層を簡単に手で堀れるので、週末は子供連れで来た家族が、貝の化石を掘っていたりします。2006年には、推定体長が5mを超える大型の海牛「ステラーカイギュウ」の全身骨格化石も付近で見つかっています。
ー 化石、掘りたいです。夢がありすぎる。
今度掘りましょう。
ー インタビューより化石堀りを優先させるところでした。せめて軍手が欲しい。※ステラーカイギュウの発掘調査はこちらが詳しいです
多摩川を愛でる会とは
「多摩川を愛でる会」と、古畑さんについて伺わせてください。
多摩川を愛でる会 を運営する、ムラハタワークスのデザイナー・代表、古畑 健太郎です。多摩川を愛でる会は、多摩川にフォーカスした活動です。
ー 多摩川を「愛でる」とは何ですか?
「愛でる」という言葉には、「美しさを味わい感動する」という意味があります。
ヤマメが生息する美しい渓流、古代の海底が露出した化石スポット、アマゾンの奥地のような緑地帯、鎌倉時代の終焉の地となった河原、ゴジラに粉砕された橋、東京最先端の商業施設がひしめく街。
種類は違えど、多摩川には様々な感動を呼び起こす「美しさ」が潜んでいます。
ともすれば、通り過ぎてしまうそれらを掘り起こし、もっと多くの人々に、多摩川を「愛でる」楽しさを知ってもらいたい。
そして、いつか都道府県や市町村の垣根を越えて、多摩川という一本の川で人々がひとつになることができたら。
そんな思いから様々な活動をしています。
多摩川を愛でる会の活動。最近は「録音」?
ー 多摩川を愛でる会さんは、どのような活動をされていますか?
ひとつは、WEBメディア 「多摩川を愛でる会通信」の運営です。多摩川という1本の川にフォーカスしたWEBメディアで、イベント情報から、歴史・風土・自然など様々なコンテンツまで幅広いコンテンツをお届けしています。
次に「多摩川グッズストア」という、「多摩川」をモチーフにしたオリジナルグッズの企画・販売をしています。多摩川散策やランニングなどにぴったりなアイテムを取り扱っています。売上の1.38%は多摩川の環境保全や、多摩川の素晴らしさをより多くの人々に伝えるための活動に役立てられます。
次に、デザインワークショップ「多摩川でえがく」の企画・運営です。
多摩川の葉っぱや間伐材を使って、自分だけのポストカードや三角帽子をつくるワークショップなどを多摩川流域で行っています。
最近はフィールドレコーディングにはまっていて、毎朝5時から6時半ぐらいまで多摩川を散策しながら音声を録音して、spotifyで配信しています。「耳で旅する多摩川」というタイトルです。
等身大で、地に足のついたローカルの楽しみ方
ー 活動のきっかけや経緯を教えてください。
よく「なぜ多摩川なのか?」と聞かれます。
何年か前に、ローカルを盛り上げる機運が高まった時期がありました。東京から地方にビジネスや人材を持っていって、一旗上げよう、そういう人がたくさんいました。当時、僕は東京でデザイナーとして活動していて、そういう時流に魅力を感じていました。
しかし、僕には移住する機会がなく、Uターンするにも、実家がある長野県は、離れてからすでに17年が経っていて、地元で一旗揚げる勇気が持てませんでした。
そんな時、現在住んでいる場所に立ち返って、多摩川について調べてみると、多摩川は東京、山梨、神奈川の三つの自治体にまたがっていて、みんな多摩川で繋がっている事に気が付きました。それで、僕は「多摩川流域」というエリアで、楽しいことをしようと決心しました。
当初はWebメディアの運営が主で、現在も一部を続けています。そういった活動を通じて、多摩川を応援するサポーターグッズを作るアイデアが浮かび、Tシャツや手ぬぐいなどを作り始めました。
多摩川とのふれあいは、最初は野球少年たちの試合を見ていたり、土手で寝ながら缶ビールを楽しんだりする程度だったんですが、調べていくうちに多摩川が好きになって、多摩川が好きな人も好きになって、多摩川に興味や縁がある人にも興味を持ち始めて、今に至ります。
例えば今歩いている中でもたくさん生えている野草が好きな方をはじめとして、動植物、生き物を深掘りしている人はたくさんいらっしゃいますね。
かつては田畑が多く、その田畑に水を引くための用水路がありました。しかし、今は田畑がなくなってしまい、その用水路も不要になりました。現在、地面の中には「暗渠」と呼ばれる、不要になった用水路がたくさん存在しています。そのようなものを探す街歩きをされている方。
あとはアクティビティのカヌーとかランニング、上流に行けば、ジビエを作っている人たちもいます。多摩川との触れ合い方は様々で、とても興味深いです。
中州でChatGPTの企画を立てよう
ー 中州で聞くことなのかわからないのですが、多摩川を愛でる会さんで、ChatGPTやロコアシが活躍できる余地はありますか?
せっかくなので、多摩川を愛でる会っぽいものを。多摩川を愛でる会通信で企画や構想をしてみたものの、リソースの都合で着手できなかったコンテンツ作成の為に、調査をお願いいたします。
ー ChatGPTでリサーチの下地を作って、アシスタントが調べるのはロコアシの得意な業務です。どういう調査をしましょうか?
多摩川流域で今年開催された桜祭りを調べて、開催日や場所をマッピングしたいのです。
南側に位置する、河口付近で開催されている桜祭りは早い時期に、北側に位置する源流付近の桜祭りは遅い時期に開催されているのではないか、と仮説を立てています。
各自治体に着目すると、桜祭りは一度きりで、機会を逃したら来年まで待たなければなりません。この仮説通りなら、近所の桜祭りと予定が合わなくても、多摩川全域で見れば、少し上流へ登って桜祭りを楽しむことができるのではないか、そのように提案できるコンテンツが作れるのではないかと考えています。
ー多摩川を愛でる会さんにしかできないコンテンツになりそうです。「多摩川流域」といっても、本流、支流を含めると自治体の数が膨大になりますので、ChatGPTを使って調査対象の自治体の絞り込み案を出しましょう。
ー お日様が明るすぎてノートパソコンの画面が全然見えないので、ChatGPTの出力中に、PCの画面を一緒に確認できそうな場所へ移動させてください!
では、小田急線が走る鉄道橋、多摩川橋梁の下に行きましょう。ドラマのロケ地でおなじみの場所です。
最近、フィールドレコーディング用に振動をキャッチするマイクをもう一つ購入しました。これは、物が振動することで生じる音を拾うタイプのマイクです。橋に聴診器のような装置を取り付けて、ずっと録音しています。
ー 録音趣味、はまりだすと止まらなさそう、沼っぽそうですね…。ChatGPTが出力できたようなので、一緒に見てみましょう。
「流域」というくくりが非常に曖昧で難しいポイントなのですが、今回は「多摩川の本流沿いであること」を視点にチェックしていただきたいです。リストにないですが、本流沿いの自治体である西多摩郡、青梅市、あきる野市、羽村市、福生市を追加して、支流のみの町田市、練馬区、板橋区、北区を外してください。
ーでは、この自治体で開催されている桜祭りを調べましょう。どういう内容を調べたらいいか、ChatGPTに出力させますね!
ー いかがでしょうか?
欲しい情報が整理されていると思います!
ー では、この項目をロコアシで調べて、スプレッドシートにまとめてご報告させていただきますね!あとpodcastも聞きます。
よろしくお願いします。
~一週間後~
ー お世話になっております!お待たせしました。多摩川流域の自治体で今シーズンに開催された、あるいは開催が予定されていたが中止になった桜祭りを調査して、開催日順に掲載したスプレッドシートをお送りします。北都留郡、青梅市、あきる野市、昭島市の桜祭りは見つかりませんでした!
ありがとうございます。上流・下流を問わず、来場者の多いお祭りは開催日数も長いので「南側に位置する、河口付近で開催されている桜祭りは早い時期に、北側に位置する源流付近の桜祭りは遅い時期に開催されているのではないか?」という仮説はあまり当てはまっていないですね?
ー そうですね。我ら住民にとっては「近所の桜祭りと予定が合わなくても、多摩川全域で見れば、少し上流へ登って桜祭りを楽しむことができる」ではなく「近所の桜祭りと予定が合わなくても、多摩川全域で見れば、上流・下流に移動すれば、桜祭りを楽しむことができる」ということに。嬉しい誤算ですね。
調査いただいた縦軸の項目、名称やイベント内容、おすすめの見どころなどが、かなり充実していて、データ全体の汎用度を高めていると感じました。この点、項目を絞り出すだけでも人の頭だと結構時間と労力がかかるので、ChatGPTならではの良さが生かされていると感じました。
各市町村で毎年行われる行事は他にもあるので、花火大会や夏祭り、盆踊り、GWイベントなどもっと調べたくなりますね。
今回はイベントベースで検討しましたが、多摩川ならではの要素として、「SUP」や「カヤック」、「ボート遊び」などを体験できるアクティビティ調査なども良さそうです。
ー 化石堀りも入れましょう!
いいですね。また、多摩川流域の「遊漁規則」を各エリアまとめて一覧表にしたら、かなり役立ちそうだなと思います。現状、かなり複雑で、釣りをしたい人にとって分かりにくいという意見をよく聞くので。
年間を通じて一番ホットなイベントが何なのかも気になってきました。集客力、売上高、属性などが見えるようになると、出店したりイベント企画する立場にとってはかなり有益な情報になりそうです。
キッチンカーで移動販売している方などに向けた「出店ガイド」を作って公開するのも良さそうです。出店側の立場だと、出店先を俯瞰できる情報がないので有益かもな〜と。
ー 多摩川を愛でる会通信の記事、作れそうですかね?
いけそうです!
ローカル割引企画「麻生区・多摩区・狛江市割」やります
事業責任者の浅井が長年住み、応援してきた神奈川県川崎市麻生区・多摩区・東京都狛江市の事業者様限定でご利用いただける超ローカル割引企画「麻生区・多摩区・狛江市割」をはじめました。ロコアシのスモールプラン(月10時間45,000円)が初月10,000円でご利用いただけます。お問い合わせの際に「記事見たよ」とお伝えください!
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