【突撃!隣のプロンプト!】株式会社サブスクライン 宇野涼太さんに聞く、LINEマーケティングCRM「サブスクライン」
本記事は、AI人材リモートアシスタント「ロコアシ」による企画記事です。
LTVを最大化するLINEマーケティングCRM「サブスクライン」を運営する「株式会社サブスクライン」取締役社長の「宇野涼太」様にお話を伺いました。
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LTVを最大化するLINEマーケティングCRM「サブスクライン」の開発・運用を行う株式会社サブスクライン
——読者の方に向けて、御社と宇野さんのご紹介をお願いします。
「株式会社サブスクライン」取締役社長の「宇野涼太」と申します。渋谷の広告代理店出身で、当時は離脱防止の自然言語処理のチャットボットなどを開発しておりました。並行して副業でフリーランスのエンジニアとして受託開発をしていく中で、LINEミニアプリのニーズというものが大きくありました。
ノーコードLINEミニアプリ開発プラットフォームの開発などを経て、LTVを最大化するLINEマーケティングCRM「サブスクライン」の開発を行う「株式会社サブスクライン」を2022年3月に創業いたしました。
一度きりの来店ではなく、顧客と長期的な関係を築けるサブスクリプションモデル
——サブスクラインについて、詳しく聞かせてください。
従来の購買行動では、たとえばカフェで一服して、500円で飲んだコーヒーを美味しいと思っても、その後数ヶ月間行かなかったり、たまに思い出して訪れたりする程度の関係が多いです。しかし、サブスクリプションサービスという武器を導入することで、この関係が変わります。
例えば月額1,000円で1日一杯飲めるサブスクリプションサービスだとすると、2日来店すれば一杯あたりのコストが500円以下になり、元が取れると考えられます。このため、年に数回しか来店しなかった顧客が、月に2回以上訪れるようになります。
サブスクリプションモデルは、コーヒーだけでなくサンドウィッチなど他の商品の購入を促すアップセルの機会も提供します。一度きりの来店ではなく、顧客と長期的な関係を築けるサブスクリプションモデルをLINEで利用できるソリューションが「サブスクライン」です。
ChatGPTのAPIリリース時「それを組み込まないわけにはいかない」と感じた
——サブスクラインにChatGPTを導入するまでの経緯を教えてください。
私は元々エンジニアなのですが、ChatGPTのAPIがリリースしたことを知った時、それを組み込まないわけにはいかないと感じました。これはエンジニアの性(さが)といっていいかもしれません。最初はAPIを使ってみることから始めました。
その後、サブスクラインと組み合わせることで、さらなる活用方法が見えてきました。例えば、サブスクラインを導入している店舗のよくある質問をGPTに学習させ、GPTが自動応答できるようになれば、コストメリットがあると考えました。
また、GPTが商品のおすすめを自動応答することで、新たな利益の創出や売り上げの向上につながる可能性があります。このようなソリューションを現在実施しています。
GPTを活用してロイヤルカスタマーを特定したり、彼らとの長期的なコミュニケーションをサポートすることが重要
——サブスクライン運営において、宇野さんが特に重視されているポイントは何ですか?
サブスクラインの現在のコンセプトは、顧客の生涯価値(LTV)を最大化することに重点を置いています。そのため、GPTの力をどこまで活用できるかが重要です。
LTVを最大化するためには、ロイヤルカスタマーを見つけ、彼らと長期的なコミュニケーションを築くことが必要です。GPTを活用してロイヤルカスタマーを特定することや、彼らとの長期的なコミュニケーションをサポートすることが重要です。
また、よりパーソナライズされた接客をGPTに行わせたり、人間が接客する際にGPTからアシストを受けることも考えています。このようなアプローチで、将来的なアップデートを計画しています。
自動化でコストを大幅に削減。営業は一人で、ルーティンワークはGPTを使用
——サブスクライン以外に、生成AIを業務で活用されていますか?どのように活用されていますか?
GPT4.0のリリースによって、世界が大きく変わりました。GPT4のリリース時点で、サブスクラインには営業、ルーティンワークを行う外部メンバーなどがいましたが、現在は営業を一人で行っています。ルーティンワークはGPTを使って自動化し、人手をほとんど使わずに行っています。
人を雇うと月に30、40万円のコストがかかりますが、自動化によりコストを大幅に削減できています。GPTの使用料は比較的安く、GPTなしではやっていけないほど依存しています。
OpenAIのサーバーダウンの際には、ChatGPTの代替品を利用していますが、品質がOpenAIのレベルに達していないため、まだまだOpenAIには頑張ってもらう必要があると感じています。
GPTによる自動応答ができない問題は安定してほしい
——生成AI活用における課題や難しさを感じるところがあれば、教えてください。
私たちもChatGPT連携機能をリリースしていますが、GPTによる自動応答ができない問題があります。この点に関しては、顧客からも「急に動かなくなった」といった声をよくいただくのですが、問題がOpenAI側にあるため、私たちでは全てを解決することができません。私たちとしても、この部分がより安定してほしいと思っています。
しかし、それ以上の要求はありません。すでに多くの恩恵を受けているという認識です。
人間が行っていた分析作業をGPTに一任
——生成AIを活用して驚いたことや、思わぬ成果が出た事例はありますか?
例えば、私たちの場合、顧客情報や購買情報を持っており、それをGPTに組み合わせてみると、顧客のLTVを上げるための適切な施策など、予測や分析が可能になります。
実際に試してみたところ、GPTは予想以上に適切な回答を提供してくれています。これは思わぬ成果と言えます。現在はまだシステムにこの機能を組み込む段階には至っていませんが、これまで人間が行っていた分析作業をGPTに任せることが非常にうまく機能しています。今後はこれを自動化して、より多くの人に利用してもらえるようにする予定です。
小さなステップを踏むことで、企業内外の顧客に対してAIXやDX導入を提案
——この記事を読んでいる方に生成AIをお勧めしていただけますか?
AI未導入の企業に対していきなりサブスクラインを導入してGPTで自動応答するようにすることがハードルが高いと考えています。そのため、より小さなステップを踏むことが必要だと思います。
例えば、新入社員や新人アルバイトのオンボーディングにかかる人的コストを削減するために、GPTで必要な情報を学習させて繰り返し行う作業を減らすことが可能です。このような小さなステップを踏むことで、企業内外の顧客に対してAIXやDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入を提案することをおすすめします。
適性がある人には「とにかくやれ」と言ってしまえばできるかもしれませんが、そのような人は少ないです。そのため、私たちも、できればこのような人々に向けたソリューションを提供できるようにしたいと考えています。ただし、これはまだ解決できていない課題の一つです。
自動応答モードと返信案のサジェストモードを選べるようにする開発が進行中
——「サブスクライン」の生成AIの将来展望について、聞かせてください。
現在の状況では、GPTがユーザーからのメッセージを受け取り、返信メッセージを作成し、それを自動で返信しています。このシステムは、人的コストがかからず便利だと感じるお客様もいますが、GPTが不適切な回答をする可能性があるため、自動応答を導入したくないと考えるお客様もいます。
このようなニーズに応えるために、自動応答モードと返信案のサジェストモードを選べるようにする開発を進めています。この新しい機能は来年の冬ごろにリリースする予定です。有人対応でAIを活用して応答したいニーズと、無人対応でAIに自動的に応答してほしいニーズ、どちらにも応えられるようになります。
また、テキスト以外にも、マルチモーダルのコンテンツにも対応できるよう改善を進めています。来年2月には、画像の入出力に対応予定です。
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・サブスクライン紹介報酬を獲得できる!
お話を聞いた方
取締役社長 宇野涼太 様
(聞き手・撮影:ロコアシ事業部長 あさい)
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