Uber Eats のようなシステム仕様を考える

Uber Eats とは様々な企業が登録して、宅配の食事を運んでくれるためのサービスです。
https://www.ubereats.com/

開発要件として考えられるのは以下の通りです。

===【料理を注文する人(一般の人)】===
<注文>
1.現在位置から配達可能なお店を検索
2.選択したお店で宅配可能なメニューを表示
3.メニューを選んで注文
4.注文履歴の表示(マイページ)
5.注文キャンセル

<決済>
5.代金のカード決済
6.注文キャンセル時の返金

===【料理提供店】===
<前準備>
1.店舗情報の登録(店名、住所、電話番号、画像など)
2.提供メニューの登録(価格、写真など)
3.キャンセルポリシーなどの設置

<運用>
4.注文内容の表示(未配達、配達中、配達済み)
5.注文者の住所など配達先の管理(過去注文した人の履歴)
6.注文された時、店舗に遅延なく通知
7.配達員の確保(配達員への発注依頼を発行)
8.配達員の確保完了通知と商品を手渡し後に配達中にする
9.配達員からの配達完了通知を受け取る
10.注文キャンセル時の通知

<決済>
11.決済状況の確認
12.キャンセル時の返金

===【配達員】===
<前準備>
1.配達人登録申請
2.承認後にログインできるようにする
3.待機状況の設定(現在配達可能かどうか)

<運用>
4.配達依頼の通知
5.配達受注
6.配達済みなどの状況登録


===【運営者】===
<管理>
1.店舗の管理(架空の店舗が登録されないよう審査必要)
2.配達員の管理(架空の人物が登録されないよう審査必要)
3.店舗の売上状況確認
4.システム利用料を売り上げの割合で請求する場合は売上金額表示

<決済>
5.店舗売上の入金(手数料を差し引く)
6.配達員への報酬支払い


ざっと思いつく範囲で書いてみました。

登場人物の種類が4つもあり、細かい仕様を考え出すと、制作には相当な時間がかかりそうです。

しっかり組み上げるには、半年から1年を見ておくと良いかなと思います。

Uber Eatsのように、配達員に専用のスマホアプリを提供するとなると、アプリの制作代金やプッシュ通知の仕組みを作り、プッシュ通知には従量課金制の料金がかかりますので運用費もしっかり検討することが必要になります。

また、決済が絡むことで相当ややこしいことになります。

誰が利用者の決済代金を受け取るのかによって流れが変わります。

店舗が決済用のカートを保有し、店舗側で決済を完了するならややこしさはかなり軽減されますが、システムの利用料を月額固定の定額制でなく売上金額に応じて徴収する場合、運営者側が毎月請求額を算出して都度請求しないといけません。

これも運用で手間がかかる1つの作業になります。

これくらいのシステムになると、いくら安くとも制作費は300万からであると推測します。

ただ、300万で受けてくれて、その後も丁寧にお付き合いしてくれる事業者は少ないと思います。

「株式会社」の冠を付けているシステム会社だと、最低でも1,000万円~だと考えて良いと思います。

~ あとがき ~

私自身は「Uber Eats」を使ったことがなく、4種類の登場人物が居た場合に必要になりそうな機能を推測で書いておりますので、あくまで参考として捉えて頂ければ幸いです。

制作金額に関しましても、上記の金額より低いケースもあれば、もっと億単位になるケースもあると思います。

それは、システム制作を受託する企業それぞれの考え方ですので、ここに1,000万円と書いていたからといって、1億提示したシステム会社がぼったくりという訳ではありません。

仕様を詰めていくと色々考えることがたくさんあり、システムの安定度、過負荷時の安定性、セキュリティ、バックアップなどなど見えない要件も多々あります。

そのため、どこまで突き詰めて対応していくのかによって金額は大きく変わります。

他にもそのシステム会社の信頼度など、システム制作費は様々な要因に左右されますので、システム制作を依頼される場合は、ご自身が納得した仕様・会社・価格などを見て発注されれば良いかなと考えます。


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