サビアンシンボルでアカシックリーディングする(27)20210629

サビアンシンボルでアカシックリーディングする(27)

2021年6月22日に書き始める

 20度について、しし座からはじめ、さそり座まで四つのサインについて書く。一冊にこの四つ程度のサインを書くのはちょうどいい感じでもある。書いているうちに後になればなるほど、どれも同じではないのかという気分になる。同じ度数の意味が、12サインという四元素、三つのクォリティに分散したので、もとは同じであることには違いない。サビアンシンボルは変成意識への導きと書いたが、一般の占星術で、この変成意識への導きの作用などまったくないものも多数あるので、その点ではこのサビアンシンボルは特別なものと言える。ルネ・バンダール氏は太陽の12サイン占いは、神話への導きであると言っていたが、どこからどうみても神話意識への導入にはなりえない。というよりはこれは神話という言葉をどう解釈するかによって違うのだろう。雑誌などで扱われている12サインはむしろ、日常意識への誘いに見える。ある忘年会で、わたしの隣にルネ氏が立っていたことを思い出す。二時間の間、どちらも話しかけなかったどころか、見ることもしなかった。そのかわりルネさんの右腕のような女性がわたしにやたら親しく話しかけてきた。

精霊になるズニ族

 しし座20度The Zuni sun worshippers.[ズーニー族の太陽の崇拝者]というサビアンシンボルではズニ族という具体的な種族が書かれている。一般ネイティブアメリカンではないということだ。とはいえ現代人と違って、一般ネイティブアメリカンなどおらず、全部の族が特有で個性的だ。
 ズニ族についてブリタニカ辞書を見ると「ニューメキシコ州中部,アリゾナ州との州境付近に住むアメリカインディアンの一民族。」「社会は 13の母系氏族から成るが,おもな役職には男性がつく。複雑な儀礼体系を有し,男性が神ないしは精霊に扮して仮面や衣装を着けるカチーナ踊りも残されているが,ほとんどが現代社会に同化されてしまった。」と書いてある。
 エリスは、このズニ族の特別な儀式のことを意識してこの文章を作ったのだろう。別の項目では「アメリカ・インディアンのズニ族は,降雨を祈願するとき草木を焼いて煙を立てるが,その際,雨乞師は地面に水をまく。またトウモロコシが30cmほどに生長すると,女たちは聖なる踊りをはじめるが,男たちはタバコの煙を水の入った容器やトウモロコシの茎に吹きかける。…」とも。
 宇宙のすべての物質には知性があるとグルジエフは言うが、自然界のさまざまな事物、象徴の知性は、こうした種族からすると精霊のようなものだ。カスタネダの書いたドンファンの本では、こうした精霊がたびたび登場するが、描写が上手なのか、人間的な姿をした精霊をなかなか想像しづらい。なにかはっきりしているが、しかし人の形でもないし、じゃあ他の形?と聞かれても答えにくい。西洋のドラマなどでは、天使というと、白いローブを着て羽を生やしているという描写になるが、ドンファンの本ではこうした「形化」が妙にできにくいのだ。人は安心するために形化をほどこす。盟友が歩いてきて、カスタネダがひどく怯えた時も、「大きな帽子に隠れて顔が見えない」というより顔はあるのか? と思う。

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