サビアンシンボルでアカシックリーディングする(7)20201227

サビアンシンボルでアカシックリーディング(7)

2020年12月18日から書き始める

リリスの定義が間違っている

 伊泉龍一氏が送ってきてくれた翻訳書、グリアの「生命の木」は、ゴールデンドーンの伝統、思想を忠実に受け継いでいるようで、イエソドの非物質性を科学は認めない、そればかりか、今日の社会での常識としての考えかたでも、それを理解できていないという批判を執拗に書いている。このイエソドを理解できないと、生命の木のどんなところもわからないはずで、イエソドとはカバラの入り口のようなものだ。日本の霊学の団体で、最初の入り口はオーラを見ることだと主張しているところがあるが、これもイエソドに入ることだと考えてもいい。
 イエソドは人体対応では腰にあたり、エーテル体を示している。エーテル体は翻訳すると生命体ということであり、わたしたちはこの生命体を直視できない。生命体を見る時にはいつもその形のほうのみを取り上げる。しかし人間の形を見ても、そこに生命そのものを見るのは難しい。身体はものを食べて大きくなる。なので食物を食べると生命力が高まるという勘違いもする。
 その下にある物質的領域はマルクトと呼ばれていて、ここでグリアは不均衡な力としてリリスを取り上げ、マルクトでの作業においてリリスはいつも邪魔をして、道を踏み外すことになりやすいと書いている。これはゴールデンドーンの伝統どおりというか、古くからのヨーロッパにおいての伝承に従ったもので、そこに何の疑問も抱かないことが不思議でしかたない。
 創世記の関連では、リリスはアダムの最初の妻だったが、アダムと対等な立場を要求して飛び出し、紅海の近くの血の海に住んだ。リリスは近年では、女性解放運動と結びつけられている。

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