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「十日戎」福笹、熊手の飾り方

十日戎とは、七福神の恵比寿(戎)様をまつるお祭りです。
恵比寿様は、漁業や商売繁盛をつかさどる神。
その恵比寿様に、仕事がうまくいくように神社にお参りをすることをいいます。

十日戎の由来には諸説あるものの、江戸時代ごろ「豊臣秀吉をひそかに崇めていたこと」から始まったとする逸話が有力です。

当時、徳川家は豊臣氏を支持している人々への弾圧を強めていました。そこで、関西の人々は豊臣秀吉の御神像を「恵比寿様を祀っている」として、
「えびす宮」に隠していました。この風習がやがて、
十日戎へと発展していったとされています。

期間
一般的に、十日戎は1月9日~11日の3日間です。
このうち、9日を宵戎(よいえびす)、10日を本戎(ほんえびす)、11日を残り福といいます。

十日戎の期間についても、さまざまな説が残っていますが「恵比寿様が生まれたのが1月10日なので、その日をお祝いしている」という逸話があります。

十日戎を代表する縁起物として「福笹」は
生命力がとても強い笹。その逆境にも負けずに茂る姿が、困難に負けず努力する商売人のあり方に重ねられてきました。
また、笹のしなり具合が、恵比寿様の釣り竿に似ているとする話もあります。
これらの理由から十日戎では、縁起がいいものとして福笹の飾りが親しまれてきました。

神社で福笹を頂き、福娘から
小判や金づちなど模した飾りを購入、付けてもらえます。


飾り方
基本的に、福笹は自宅の神棚に飾るのが理想的です。
神棚を置いていない場合は、目線よりも高く、清潔な場所に飾りましょう。
このとき、飾る方角は南向きか東向きに。これらの方角は、お日様の通り道なので縁起がいいとされています。

福笹と並び、十日戎で販売されている縁起物の
「熊手」
熊手は本来、枯れ葉やごみなどをかき集めるための道具です。そのことから、
「福をかき集める」「お金を呼び込む」として、
縁起物とされるようになりました。
十日戎でも、商売繁盛を連想させる縁起のいいアイテムとして販売されています。
熊手も福笹同様、福娘から購入し付けてもらえます。

飾り方
熊手の飾り方も福笹と同様です。
自宅に神棚がある場合は神棚に、ない場合は大人の目線よりも高い場所に置きましょう。
方角もチェックしましょう
東の方角は仕事運・勝負運に、西の方角は金運や財運に、南の方角は地位や名誉について、運気を高めるのに効果があるといわれています。

北の方角は運気が下がるという説もあり、一般的には飾ることは避けた方がよい方角とされています。

また、その年の恵方に向けて飾るのもよいでしょう。
恵方とは「歳徳神(としとくじん)」というお正月にやって来る神様がその年にいる方角のことで、
「その1年を通して縁起の良い方角」といわれています。

この1年が皆様にとって良い1年になります様に🙏

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