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砂上の軌跡


『ゆまし 〜神様のくだけた砂〜』
3月12日 18時30分〜 Aチーム







愛し 愛され

裏切り 裏切られ







巫女・影たちの
美しく醜い想いが交錯する舞台

『ゆまし 〜神様のくだけた砂〜』







演出

台詞•歌などの聴覚的要素に加え
紙吹雪•スモークなどの視覚的要素も楽しめる作品。

仕掛けが色々あり、めっちゃ引き込まれました!

あそこまでの演出は簡単には出来ないので、見応えがありますね!

セット

舞台セットに特別複雑な物は無く、台を移動し、様々な形に並べるだけでおおよその場転が完成する。
次々と変わるシーンを、あれだけのセットで表現するのは至難の業だが、違和感は全く無かった。

大道具を沢山作りたくなる作品ですが、あえてシンプルにすることで想像力が掻き立てられました!

「今、この箱は何を表現しているのだろう…」
と考えるのも楽しみの1つです笑

照明

照明も比較的シンプル。
青や緑といった色のライトを基調とし、そこに場面に応じてオレンジなどを足すだけ。
これだけシンプルな照明だが、しっかりと場面の緩急をつけられていた。

普通はストロボとか使いたくなりますよ…笑

役者

声量•滑舌•動き•表情•歌唱
全てにおいて欠如なし。

どの役者さんも上手くて素敵でしたが、個人的には
ゆまし•せれそ•マムシ•金の巫女
の演技が好きでした!(多い)

いや、勿論
全員お上手なんですよ!

〈声量•滑舌〉
どの役者もハッキリと台詞を読んでおり
言葉をボカしたり、誤魔化したりしていなかった。
あれだけ役者の人数がいれば、1人くらいは声の通りが悪く、言葉が濁っている人がいても不自然ではない。
しかし、今回の作品でその様な人は1人もいなかった。

皆さん、日頃から発声練習に力を入れていらっしゃる
のだなと感じました!

迫力が桁違いでした…


〈動き〉
舞台を広く使った堂々とした動き。
メインで話している役者以外にも動きがあり、作品として常に動き続けている状態。
客を退屈させない工夫の1つだと感じた。


上述の通り、皆さん堂々とされていました!

最後の、生贄を巫女3人で運ぶシーンでの
その場足踏みをしながら台詞を読む
という演出が結構好きでした笑


〈表情〉
自分がメインでないときでも、しっかりと作られた表情。上演中、少しでも気が抜けるとその表情は失われるが、その様なことはなく終始役に入り込んでいた。

演劇において、表情は命ですよね…

常に役になりきるのは、集中力と体力が必要だと思いますが、お見事でした。流石です!


〈歌唱〉
作中、何度かある歌唱シーン。
感情的に歌う場面でも乱れない音程と滑舌は
相当な稽古を積まないと実現できない。

〝ただ歌が上手い″
だけでなく、訴えるべき「何か」を感じました。






砂によって歪ませられる心
絶えることのない生贄の存在





A〜Cチーム、それぞれが紡ぐ『ゆまし』と言う作品
圧巻でした。

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