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たがる心

「和み農」の小川誠の記事から・・・

たがる心
私の座右の書の中に『たがる心』という題で、非常に含蓄のある文章があります。
もう30年も前に初めて読んだときはその内容が理解できませんでした。
しかし、何度も繰り返し読むうちに、理解できるようにはなりましたが、その内容を受け入れるのにかなり抵抗感がありました。それでも、とても気になったので、折につけて読み返すようにしていると、私は「たがる心」でいっぱいだということを渋々ながら認められるようになり、それは「たかる心」と同じだということも受け入れられるようになりました。
それ以来、「たがる心」のうち「卑しき低き心を捨てよ」うと、今でも修行中です。
現代は、「たがる心」のうち、「卑しき低き心」を持っている人がとても多いですね。きっとそういう人には、かつての私と同じように、この文章を理解するのが難しいか、理解できても、その内容を受け入れるのに抵抗を感じることでしょう。一方、この文章がすんなり理解できて、その内容もすんなり頷くことができるのなら、その人はとても素直な人か、頭が柔軟な人か、ひょっとすると、既にありのままの自分を生きている、すがすがしい人生を送っている人だと思います。
では、読んでみてください。
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汝ら「たがる」心のうち、卑しく低き心を捨てよ。「たがる心」とは、己それだけのものマコト持たぬに、それ以上に見せんとする心をいう。
(1)兄弟よりも、己れ優れあるかの如く思われたがる
(2)知ったかぶりしたがる
(3)見込まれ、信頼されあるかの如く思わせたがる
(4)一所懸命やっているかの如く見せたがる
(5)己のため、上手に人をケナシたがる。兄弟の陰口言いたがる
(6)真に神向も無きに、信仰者らしく思われたがる
(7)迷信家と思われせぬやと思いたがる
(8)進歩的と思われたがる
等々。
たがる心は、タカル心に通う。何故ならば、己の内容それだけのもの、それだけの資格などまだ持たぬか、出し惜しみとなりありて、他人よりは己以上のものを得んとする心に等しきなり。
されば、とどのつまりは相手より既に自らに報いを受けてしまいあるものなれば、神より、他人より真報いを受くることは能わず。タカル心と同じなり。
タカル心は、ついに汝等人を偽り、他人をののしり、人を怨み、そねみ、憎しみを持つ人と化さん。汝等自らが己を地獄に追い落とさんのみ。
汝は、かかる事は取らざる所となせ。神には卑しき心と見ゆ。哀れなり。
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一言だけ付け加えるならば、自身を次元上昇させるには、このような、低いレベルの「たがる心」を捨てる訓練も必要なのだと思います。

昨年春から小説を書いては、純文学雑誌の新人賞に投稿しています。

これまでに4作を投稿して、この3月までに3作 書くつもりです。

何のために?  はい、天啓としか言いようがありません。

書きなさい と神々に言われたからです。

好きな作家さんは徹底的に読み込むのですが、どんなに世間で流行っても、ピーンと来なければ見向きもしないで来たので、今の日本文壇の様子は全くと言って良い程、分かっていません。

私の大学時代の哲学(ギリシャ古典哲学)の恩師 森進一教授は、芥川賞候補に3回もなられたと聞き及んでいます。

だから神々と一緒に「めざせ 芥川!」なんて盛り上がった折り、図書館で最近の芥川賞受賞作品をいくつか手に取りました。が、最初の30枚ほどで断念・・・ばかり。
ある評論家さん曰く「ここ十年、どれも精神科のカルテのようだ」・・・納得でした。

強気&脳天気なように見える? 私ですが、やはり陰陽に流転しています。

どの作品も中盤にさしかかると決まって、「こんな内容、この世の誰のこころにも響かないぜ〜。自己満足と自己欺瞞の塊じゃん。書きたいから書く? 天筆で書いてる? どうせ日の目を見ることなんぞ ありゃしないぜ〜」とこころが悶々として落ち込んでしまいます。

まぁ それでも書くしかないので書いていると、そんな悶々も消えてしまいますから「精神科のカルテ」にならなくて済みますが。

神さま曰く「他の人たちには絶対に書けないから良いんじゃないの! 今のコロナを書くにしたって、同じような有象無象な作品の中で紅一点で独創的な作品を書くでしょう、あ・な・たは。
その価値が分からない文藝文學界など、所詮 そんなもの。一喜一憂は無用です。あなたは私たちに向き合って、書き続ければ良いのです」

「日本の文学界は世界から見れば、周回遅れだ」な趣旨を大塚英志さんが書かれていたが、確かにその通りだと思います。

「パウロ・コエーリョになれるのは、あなたしかいないのよ」と神々も嘘かホントか怪しげな未来を投げかけてくれます。

「あなたは書けば良いの。広報と営業は私たち神々がしますからね」

はい! とは答えるものの、神々のこの調子の良い言霊に、これまで何回・・・まぁ 良いわ。

さて、今日もお原稿に向かいます。
でも、まだ、本業はトンデモ医者ですからね〜(;^^)ヘ..



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