体温上下の瞑想
2年前の記事から・・・
コロ珍の末路には、このような呼吸瞑想法が必要になると思いますよ。
中国共産党がチベットを侵略した際、チベット医学の天才と言われていたテンジン・チョウダク師も強制収容所に入れられ、想像を絶する拷問&洗脳教育を受けました。
過酷な収容所生活の中で、自分自身の健康を保持する方法のひとつが瞑想でした。
消化器系統の温熱を高めるため、毎晩就寝前の30分間、精神を集中する瞑想を静かに行っていたそうです。
その瞑想法はトゥンモ・バルサーというシステムで「体温の上下」と言う意味です。
チベット医学では、ルン・ティーパ・ペーケンの3つの中のルン(風)が生命の灯りを司っていて、ルンが働くためには体温:熱のコントロールが不可欠だと考えます。
チョウダク師は、同室の仲間が寝静まると瞑想を始めました。
まずベッドの端に坐って呼吸法から始めて、次に白光という清浄な形のものをイメージします。
呼吸が静かに繰り返される度に、臍の直下に微かなエネルギーの集中点を感得し、それを発展させるように瞑想します。
2,3ミリくらいの長さで先のとがった三角の形をした赤い点状の炎が、臍下から頭頂に向かって中央管の中を上昇していきます。(中央管とはチベット医学の経絡で、身体の芯のようなイメージです)
臍から胃、心臓、咽頭、頭頂にあるチャクラに達し、一切を清浄化し、甘露に満ちた無色透明な光明がそこから発光します。
その光は再び下降し身体の中央部に戻ってきます。
このプロセスの中で収容所内の毎日の苦痛と暴虐的な一切は洗い流され、無色透明な光に転換したと自覚します。
このような観想は1回で成就するものではなく、毎夜、着実に続けると半年くらいで自分の身体の体温が暖められ、効果が出ます。
チョウダク師もひどく衰弱していましたが、この瞑想のおかげで下痢も止まり、消化器系統の疾患に悩まされることもなく、さらに生きる勇気まで全身に張りはじめて、もう何が起こっても恐怖感を覚えずに自然体でいられたそうです。
自分の与えられた運命に反逆せず順応するという境地を得られました。
(チベット医学の世界 by 山本哲士 から抜粋)
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