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十井穴刺絡:万病平癒のちょっとした一手

5年前の記事から・・・

十井穴刺絡は、今でも必要に応じて施術しています。
ただ、最近では鍼を打つ方が多いです。

ひどい霊障病や魔病の方には、まず頭の百会に鍼を一本打たなければ、魔毒と邪気に覆い尽くされた頭を介して、全身を波動量子的に診ていくことはできません。
百会に鍼を1本打つと、ものすごい邪気邪毒が噴出してきます。
避け損なうと、こちらまでフラフラ&ゲロゲロになってしまうほどの邪気邪毒です。
こんな邪気邪毒を溜め込んでいれば、そりゃ〜死病、難病奇病、霊障病や魔病にもなるわなぁ・・・と嘆息することが増えました。

十井穴刺絡は、死病、難病奇病の方には、ある意味、必須な治療法ですが、
霊障病と魔病には、あまり効きません。
身体の症状は緩和できますが、霊障病と魔病は、主に心頭魂に取り憑いているからです。
ただ、巣くっている霊障や魔物が身体にしっかりと食いついている際などには、この十井穴刺絡で全身の経絡経穴を介して邪気邪毒を排毒しなければ、霊障や魔物を取り払えないケースもあります。

私が鍼灸を教えていただいた大先生たちは、普段の治療でもごく普通に十井穴刺絡を用いておられましたが、若い鍼灸師の先生たちは、いろいろな事情があって、どうしても二の足を踏まれるようです。

陰謀論のようにも聞こえますが、警察権力を用いて鍼灸師たちに十井穴刺絡を躊躇させるような強権弾圧を行った背景には、十井穴刺絡が万病平癒のひとつの術となるからでは・・・まぁ この世ではよくあることですが(;^^)ヘ..

2021年現在の私の診療では、華陀診の中で、この十井穴刺絡を行うことがあります。もちろん身心頭魂を診た上で必要ならば・・・です。
診察中に、刺さないままに古代鍼でサササッと邪気邪毒を祓ってしまうこともよくあります。こちらは無痛ですので、患者さんは気づかないことが多いですが、実はスゴイことをしているのですよ(*^^)v

ごきげんさん 2016.10.3.
刺絡Q&A
「十井穴刺絡って、どんなことをするのですか?」
手か足の指10本それぞれの爪の生え際の左右外側を、28Gという一番小さな注射針でチクッと刺します。そして、刺した指から血をしぼります。
手足の指にはさまざまな経絡が流れ込んでいます。
病的な経絡の指からは、真っ黒い血が出てきます。
勢いよく血が流れ出すことも、溶岩のようにゆっくりと流れてくることもあります。
1箇所あたりの出血量は数滴ですが、静脈叢はパスカルの原理で流体繋がりしていますので、腕・足の深部静脈を介して、全身の静脈系に刺絡効果が波及します。
経絡的にも氣血が一気に動き始め、経絡ネットワークを介して、全身の内臓・器官に効果が及んでいきます。
「針を刺すのは痛いですか?」
はい、痛いです。でも、刺絡は中国4000年の歴史をくぐり抜けて生きた治療法です。
効くからこそ、ずっと継承されてきました。
経絡刺激や自律神経刺激だけの目的なら、刺さない電磁鍼や古代鍼でもよいのですが、
静脈叢を介して悪血を動かす目的もあるので、当院では「刺す刺絡」にこだわっています。
上半身の病には手の刺絡を、下半身の病には足の刺絡を、と書いている本もありますが、
陰陽太極の考えでは、頭の病は足でとる方がより効果的です。
経験的には、こころの病は手の刺絡がより効果的ですし、ガンには手+足の総力戦の方がよいです。
「刺絡ができない患者さんはいますか?」
体力や気力があまりに落ちている方にはムリです。
刺絡は鍼灸の中で最強の鍼です。
氣血が弱りすぎている方に十井穴刺絡をすると、動かす氣血が足りないので陰陽のアンバランスがひどくなって、病状を悪化させてしまう危険性があります。
抗癌剤治療中の患者さんに十井穴刺絡が難しいのは、このためです。
「刺絡はすぐに効きますか?」
刺絡を施術している最中に、顔色が明るくなる・視野が広がり、きれいにはっきりと見える・頭痛や肩こりが楽になる・気持ちが元気になる・身体が温かくなってくる などの改善を感じ取っていただけます。
刺絡後も、その日一日は体中の陰陽・氣血水がバランスを取ろうと自律神経系と免疫系は自己調整しています。
刺絡の効果は数日〜1週間は続きます。このため、重度のガンや難病、重度のアレルギー疾患以外の方には、週1回から月1〜2回の施術をお薦めしています。
「百会の刺絡とは、どんなことをするのですか?」
頭の中心付近、つむじの近くに百会(GV20)という経穴があります。
百会は東京駅のようなものです。
全身からさまざまな経絡が流れ込んでくる最重要の経穴です。
脳の血流動態学的にも、脳や目や耳や歯の静脈叢と繋がっています。
これらの器官に炎症やうっ滞(悪血)があると、百会の頭皮はブヨブヨしていたり、変な圧痛を感じたりします。
百会の刺絡も、極細注射針で百会とその周囲を数カ所、刺絡します。
すると、どす黒い血が噴出してくることがよくあります。
脳や目の静脈圧がギリギリ限界まで上昇していた証拠です。
血が出るといっても、1ccも出ません。
圧が抜けてしまえば、すぐに自然止血してしまいます。
この「圧を抜く」は、脳の病気にとって、とても重要な治療です。
脳内出血、特に小さな視床出血で片マヒを来している患者さんに、定位脳手術で細い吸引管を視床出血部位に射し込むと、ほとんど出血は吸引できなくても、術後すぐに片マヒが消えてしまう経験を何度もしました。
吸引管を射し込むと、パチン!と圧が抜けた感じがします。
この圧が抜けるだけで片マヒが消えるのと、百会の刺絡で脳や目の病が治る原理とは同じです。
特に緑内障や網膜病変の患者さんにはお薦めですし、脳疾患の後遺症の患者さんもぜひお試しいただきたい治療です。
「十井穴刺絡・百会の刺絡はどんな病気に効きますか?」
万病に効きます・・・東洋医学ですからね。
肩こり・頭痛・腰痛・冷え症・便秘・生理痛・のぼせ・難治性風邪・めまい・ふらつき
高血圧・糖尿病・認知症・肥満
アトピー性皮膚炎・ぜんそく・花粉症・脱毛症・じんましん
脳梗塞後遺症・高次脳機能障害・自閉症・うつ病・不眠症
ガン・自律神経失調症・緑内障・網膜剥離・貧血・低血圧
ボッーとする・集中力低下・老化を感じる・耳が遠い
イライラする・気が短くなってきた・昼間も眠い・落ち着きがない
なかなか治らない症状、どこで診てもらっても治せない病気には刺絡がお薦めです。
「副作用はありますか?」
瞑眩反応といって、自然治癒力が働き、病気の進行に急ブレーキがかかって、治る方へと180度方向転換すると、一時的に病状が悪くなることがあります。
特に、ステロイドや抗癌剤を長期服用している場合、身体に溜まっていたステロイドや抗癌剤の残渣が皮膚や咳たん、尿などを通じて一気に排泄されることがあります。
身体の浄化作用だと分かっていれば、耐えることができる好転反応です。
自分でこの病を治していこう!という方は、早くよくなります。
治してもらおうという丸投げ依存型の方、ちゃんと治せ!という威圧型の方の治療成績は悪いことが実証されています。
いくら刺絡が万能でも、素直な性格にすることは難しいようです。


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