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陰陽太極鍼

7年前の記事から・・・

そして7年後の10月 再び帯広の東方鍼灸院を訪ねます。

吉川先生が特に力を注いでおられた
子供たちの視力回復のための陰陽太極鍼を学ぶために・・・

おはようさん 2015.9.21.
先週は、北海道 帯広の吉川正子先生の東方鍼灸院で「陰陽太極鍼」のお勉強をしてきました。
蓮風先生の鍼灸しか知らない私にとっては、吉川先生の経絡治療はすべてが驚きの連続でした。
吉川先生は、十二経絡のすべてを通じさせるまで根気よく鍼を置いていかれます。
そう! 吉川先生の鍼は「置くだけ」の無痛鍼です。
手技は、いたってシンプルです。
まず手と足の経絡をフェザータッチで患者さんに「気持ちよいところはある?」「くすぐったいところがあったら言ってね」と言いながら撫でていきます。
その際、「腎経。湧泉、然谷、太溪、大鍾、水泉・・・」と経絡名とその穴を唱えながらタッチしていくので、慣れた患者さんは「先生、脾経の公孫が感じます」とズバリ、穴名で教えてくれます。
その穴を経絡に沿って順方向・逆方向にフェザータッチして「どっちが気持ちいい?」と患者さんに聞き、その答えで瀉法か補法かを決めます。
瀉法は、長さ3mmほどの髪の毛のような細さの鍼を皮膚面に置くだけです。
補法は、直径2mmほどの種を皮膚面に置きます。
ただこれだけ?
ところがひと鍼置いただけで、患者さんの主訴がたちどころに軽快してしまうのを何度も見せていただきました。
そして手足の経絡、お腹と背部の経絡すべてを使って十二経絡の乱れをすべて整えると、主訴は消え去ってしまいました。
手足や背部のどの穴を使うか、どの経絡を使うか、に陰陽太極論が生かされています。
この陰陽太極論は、蓮風先生の「上下左右前後の法則」と同じベクトルで鍼灸をとらえているように思えました。
吉川先生の陰陽太極鍼を学びながら、改めて蓮風先生のすごさを実感できました。
吉川先生は棒灸を使った温灸をほとんどの患者さんに併用されています(老人が多いですからね)。
また、刺絡も糖尿患者さん用の無痛穿刺針を使って、簡単に刺絡されていました。これも驚きでした。
刺絡も経絡の診断に基づいてされるので、どこか一箇所の刺絡で効果絶大でした。
これもすごいことです。
ひとりの患者さんに40~50分かけて徹底的に治療されていくポリシーには、大いに学ぶところがありました。それだけやった成果が、患者さんが帰られる時にはちゃんと現れているのが見事でした。
私自身も吉川先生に鍼をしていただきました。
湧泉の瀉法の鍼でも、「置くだけ」ですから無痛です。
これはとってもありがたいことです。
鍼が終わった時、目がとてもよく見えるようになっていたことが驚きでした。
吉川先生のところには視力回復目的で通院されている患者さんたちもおられましたが、十二経絡を疎通させるだけで、こんなにも目がよくなるとは驚きでした。
中心性網膜変性症や緑内障の患者さんも治るそうです。
昼食後に「実習しましょう!」と吉川先生自らがベッドに横になられます。
そして、「さぁ 先生が鍼をしてください」・・そう、吉川先生の経絡を診て、穴を決めて、鍼をするのが実習でした。
そしてともかく誉めてくださいます。
正直、経絡はうらおぼえ・・・パッパラパーでしたが、わかりやすく誘導して教えてくださいました。
深く深く感謝しております。
この刺さない鍼は、新医院にとっては何よりの福音です。
刺絡を含めて、痛くないのが一番ですよね。
ただ時間がかかるので、そこのところを蓮風先生の鍼とかみ合わせていけば、スピーディー&無痛&著効な鍼灸ができるぞ、とワクワクしております。
P.S.
吉川先生にダイエットの耳鍼をしていただいて、帰ってきました。
確かに・・・満腹感がすぐに来ます。
これもウリですね(*^^)v

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