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稗療法

稗療法  あまりにもすばらしいのでシェアしますね。

土に触れる。

草木と戯れる。

お米を育てる。
その敵のように見える稗と向き合う中で、「生きる」を感じ取る。

身体を動かす。
「働く」の意味を自分なりに悟る。

天地自然の輪に入る。
森羅万象の一員になる。

そうしたら、自分の生きがいに、使命天職に目覚めますよ。

小川誠
9月13日 の20:29 ·
稗、稗、稗・・・・
有機栽培の米作りの最大の問題は草取りですが、中でも一番たちが悪いのが稗です。今年は稗が大量に発生した田んぼが幾つかあって、苦労しています。
稗は農家の決まりでこうして田んぼから持ち帰って処分しないといけません。そうしないと、種が他の田んぼに入ってしまうからです。ですが、大きな株をたくさん運ぶのは結構重労働ですし、時間もかかります。
ただ、毎年そういう苦労を強いる稗ですが、私は心から稗を尊敬しています。稲と同じくらい尊敬しています。その生存戦略はダントツに優れていて、絶賛したいですね。いくつか挙げると、
① 稲とそっくりで見分けがつかない
② 田植えをして稲がほどほど育ってからひっそりと芽を出す
③ 第1波、第2波、第3波、・・・・と延々と波状攻撃を掛け  て、人間を根負けさせる
④ さっと穂を出し、短期間に熟して種を落とす
⑤ 稲刈りの後でも芽を出す
⑥ 恐るべき繁殖力を有する
などなど。
稗を礼賛するだけで、3,4時間は話せそうです。(笑)
ですから、私はうつ病の人たちや、自分や自分の人生に自信を失った人たちや、生きる意味を見失った人たちにはぜひ「稗療法」をお勧めしたいですね。不登校の子供にもいいでしょうね。田んぼで4か月稗と付き合ってその逞しさやしたたかさを肌で感じたら、きっと悩んでなんか、めげてなんかいられなくなりますよ。稗はどんなに打たれても、叩かれても、邪魔者扱いされても、踏んづけられても、生きてこうと言う強い意志とそのための知恵と工夫の限りし尽くしている存在です。そのことを体で知ったら、自然に「ようし、俺もがんばるぞ!」とか「私もやり直してみよう!」と言う気になりますよ。
精神科の先生や教育従事者で、この「稗療法」やってみたい方はいませんか?

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