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野生へ戻ろう

トンデモ医師の内海聡先生の記事から・・・

左脳的に考察すれば、内海先生のおっしゃる通りです。

経験値的には・・・

40年ほど昔、大阪の日雇い労働者たちや浮浪者たちが寝泊まりしている地区にある救急病院で脳外科手術をしていたことがあります。

脳卒中や脳外傷で緊急手術を要する意識不明の人たちが毎日、搬送されてくる野戦病院のようなところでした。

脳外科手術の術後は、脳の感染予防のために抗生物質を使います。

ある時、包丁が頭に深く突き刺さったままの患者さんを手術しましたが、

包丁の先は脳に達していた開放性脳挫傷だったので、これは感染性脳炎は必発だな、と思いました。

でも・・・確かに抗生物質は使いましたが、何の感染症も後遺症もなく治ってしまい、再び路上生活へと戻っていかれました。

この地区の患者さんたちは、「普通」の生活をしている患者さんたちよりも数段免疫力が高いというのは、この病院内では常識でした。

なぜか?

賞味期限切れどころではない、少々なら腐敗しているものでも食べていました。

風呂など滅多に入らないので体中垢だらけです。

もちろん冬寒く、夏暑いままの生活です。

東洋医学的には皮膚と腸は一心同体ですから、町内フローラは日々、猛烈に鍛え上げられていたのでしょう。

だから、いざという時の感染症がとても少ない。

顧みて、今の良い子ちゃんたちは・・・

年中エアコン生活です。

毎日、風呂やシャワーで体中に化学物質を塗りたくって除菌しています。

そんな過保護な状況で、プロバイオティクスしても・・・???

人間という生き物は本来、とても丈夫な生き物です。

今、何か病を抱えているのなら、できるだけ野生に戻りましょう。

現代病の特効薬は野生回帰ですよ。

なぜプロバイオティックスがだめなのか?
 
ヒトの腸には400~500種類以上、約100兆個の多種多様な腸内細菌が腸内フローラ(腸内細菌叢)を形成しています。
このような善玉菌や善玉菌を生きたまま腸に届けるような行為を、プロバイオティクスと呼ぶことがあります。
多くの人はそのプロバイオティックスが体にいいと勘違いしていますが、本当は体によくありません。
ここには微妙な問題がいくつかあり人間はそれを理解することがとても困難です。
ま、難しいですが書いてみましょう。
 
プロバイオティクスの反対がアンチバイオティクスで、その代表物質が抗生物質です。
これが悪いことはその通りですが、人体が重篤な感染症になった時は抗生物質も役立ちます。
そしてプロバイオティクスがなぜダメかを考えるときは、その与え方が実は不自然極まりないのに自然であるように装っている、ということが挙げられます。
ここに人間として不適だったり文化的に不適だったりするものが加わり、プロバイオティックスは難しい問題となってきます。
 
日本人は世界一牛乳が合わず、ヨーグルトやチーズももっともあわない種族であり、そのことはもう書きません。
日本人が発酵食品を取るというなら日本固有のものの方がベターで、そのことももう書きません。
問題はそれらのものは自然の形態に近く人体に微生物を供給していますが、現在のプロバイオティックスの多くは、生きた菌をそのまま届ける、というのを眼目にしています。
これは良いようにみえて実は違うのです。
 
たとえば乳酸菌製剤(ビオフェルミン)を薬として使うことさえ問題点があるのです。
論文としては強化乳酸菌製剤を飲ませると、膵炎がむしろ悪化するなどがみられますが、これは膵炎だけに限ったことではありません。
ビオフェルミン製剤は下痢の時などによく出されますが、その結果下痢は出にくくなるものの胃腸炎が悪化する可能性もあるのです。
では本当に自然に菌が体に入ってくるというのは、いったいどういうことなのでしょうか?
 
それは実は簡単です。つまり・・・
 
①腸内細菌は本来白血球などの糖鎖と相性の良い糖鎖を持った菌が定住する。
②発酵食品などの乳酸菌は胃酸や小腸上部でほとんどが死滅する。
③腸管に到達するのは「少量の生菌、死菌、菌体成分、代謝産物」である。
④腸管に到達した生菌は健康体であれば、殆どが排泄され、定住する事はない。
⑤生菌が大量(100万個)に腸官に到達するのは食中毒ぐらいである。(常在菌に悪影響)
 
以上の観点から強化培養の生菌を大量に投与する事は問題があると思われるのです。
発酵食品であれ豆乳ヨーグルトであれ、その菌は胃や腸の中で大量に死なないといけないわけです。
そもそも古代民族には発酵食品はありませんが、彼らもまた多くの微生物が近くにありそれをそのまま摂取し、ほとんどは胃酸や小腸上部までに死んでしまうのです。
自然の営みと病気にならないということは、与えるということではなく、自然とそうなることが前提によってもたらされるということです。



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