海水を抱えて
2024/08/20
旅行2日目、函館。
父の希望で蟹を食べるところからスタートした。油分がなくてお腹に優しくありがたい。卵と甲羅のすぐ下の身も盛ってあって、初めて食べる味だった。
行きたかった五稜郭へ向かう。
京都の伏見あたりから始まり、北上して行き着いた最後の地。のはず。高校で日本史を選択していたらまた見方が違ったかなと考える。地理選択だったし、日本地理よりも世界地理の方が好きだった。ほとんど忘れてしまったけれど。
大人になると知識量の無いものに引け目を感じてしまう気がするが、知識がなくても好きって思える強さを持っていたい。知らない自分悔しい!調べ尽くしてやる!みたいな時もあるが。
御城印というものを知る。御朱印のお城版。
記念に五稜郭のものをもらってきた。城巡りを趣味にしてもいいかもしれない。
五稜郭内をいろいろ見てまわりたかったけれど、父と弟はこういうものに興味無しなので早々に後にした。またいつか来よう。
ラッキーピエロに行く。チャイニーズチキンバーガー。ご当地って感じ。
夜は夜景を見に行くも、霧のせいで頂上からは何も見えなかった。2合目からの眺めだけを見る。「頂上からの眺めに比べたらちゃちいもんですけどね、小さい街ですよ函館は。」とタクシーの運転手さんが言っていた。それでも綺麗だと思う。北海道のくびれを目に入れておく。
『コクリコ坂から』の海が住んでいるような、一階部分が和建築で2階が洋建築の建物が多かった。運転手さんによれば、港町に多い様式なのだという。
風呂に浸かりながら無心になったり考えたりした。売りで働く青年が好きな相手に何も告げず旅立ち、「ここにいます」と北海道の夜景の絵葉書を送る話を思い出した。漫画だったっけ。
だんだん眠たくなってきた。このまま眠ってしまいたい。
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