定型の挨拶が苦手な男

仕事始めである。去年中頃から心身から体調を壊し、健康診断の結果も初めてほぼ全数値が悪化するという事態に見舞われ早めの緊急事態宣言という事で仕事を休みがちになり、体調等と相談しながらやっているのだが、時折大きく崩れる事もある中で少しずつ仕事に行けるようになったのが去年。
それで年度明けて仕事始め。社内で会う人に対してのあけましておめでとうございます。という挨拶。

これがどうも苦手で。この挨拶をする時にどうしても他人行儀になる感じの雰囲気が流れるのがどうもむず痒くて仕方がないというかなんというか。
そんな正直五日前まで普通にしてたのに、こんな感覚になるのがどうにもわからん。
急に経験値リセットされているような感じがしてそんな事はないんだろうがやっとドラクエでルーラ覚えるとこまで来たのに残念ながら冒険の書は消えてしまいました。ってなってしまうイメージというか気持ち。一年かけて関係作ってたのに1年経ったら、人見知りもあってなんか拒絶されたんかな?って気持ちになってしまう。できれば、普段通りがいい。世の中普段通りやれば良いよと言う人は多いけど急にここだけ普段通りじゃないやん!ってなる。

第一にあけましておめでとうございます。ってなんだ。まだ今年もよろしくお願いしますは意味がわかる。あけましておめでとうってなんだ。俺があけてないって言ったらどうなるんだ。気持ち問題が発生する。え?いやあけたじゃ〜ん!なんて言われてもいや俺はあけてないし。決めないでくれない?ってならない?でもそんなことしたらもう話してくれなさそう。大衆に向けたお笑いなんてしたくないんだと、言うお笑い芸人みたいになるし。おめでとうと言われる意味もよくわからない気持ちになる。俺は何もしてないし。
どうやら調べたら無事に新年を迎えた事に関してのおめでとうございます。らしい。この感覚だと大晦日にはそりたつ壁が玄関に置かれて怪我せずになんとか越えないと家に入れないという行事が行われていてもおかしくはない。年明ける前に倉庫から代々家々に伝わってきたそりたつ壁を玄関前にセットして親戚一同で家の前に設置されたそりたつ壁を走っていき、お父さん年ねぇ、もう超えられなくなっちゃったの?お母さんは毎日自転車で買い物やパート行ってるから足腰強いんだよ!そうかあじゃあお父さんも自転車通勤にするかあハッハッハ。早く越えないとおせち食べれませんよ。あーいかんいかん。なんて事があっても良い。

もしかしたらあけましておめでとうと言うことはとてつもなく難しいものだったのではないのか。今俺たちが平和にあけましておめでとうございます。と言えるのも過去の多くの犠牲の元に成り立っているんじゃないか。今平和に見えるこの世の中に感謝してあけましておめでとうございます。と噛み締めて言わないといけんのかも知れん。

できれば、あけたね。ぐらいな感じで言って欲しい。とにかく他人行儀なあの、雰囲気がどうも苦手なのだ。

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