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食レポートに挑戦

ネット記事と言うのだろうか?
よく、どこどこのなになにを食べてみた…との記事。内容までは読んで無いが美味しいとか美味しく無いとか書いてあるのだろうか?ではワタクシもこの写真『大人だけの贅沢サンミー』(以後、贅沢サン)を食べて食レポートを書いてみよう。

贅沢サンは初めて見るお顔。誇らしげに店頭のパン売り場にいらっしゃいました。大人だけの贅沢サンミー。こんなネーミングを付けられるとチョコ好きチョコ食いおっちょこちょいのワタクシが黙ってる訳がない。贅沢サンを一目見て素早く鋭く美しく買い物カゴに入れすぐ様店頭を後にする。ワクワクドキドキズキズキと好きな女の子と初めてデートする時の様に何故か股間が熱くなる。そして自宅に着くと同時に部屋の灯りをやや薄暗くして雰囲気の演出の為のムード歌謡を室内にしっとりと流す。ワタクシは贅沢サンを食卓のテーブルに置き、慣れぬウインクをしシャワーの蛇口を捻る。
「お待たせ」
と、矢沢永吉師匠の様に肩にバスタオルをかけ贅沢サンに話かけた。贅沢サンはこの空間のムードをとても喜んでいる様に見えた。ここからは食レポートを超えてワタクシと贅沢サンの妄想空想漏らしそうの会話で文章を進めて行きたい。贅沢サン、以後サン。ワタクシ、以後虎。で事を進めて行こう。
「何故?私を選んだの、他に他にもいい菓子パンたちがいたのに」
虎は煙草に火をつけ蒼白い煙の中で微笑みながら言った。
「それは君の名が素敵だったからかな」
「この名前じゃ無かったら私を選ばなかった?」
「どうかな?」虎はあえて焦らし答えた。
「意地悪…」サンはチョコ色の長い髪を一つに束ねて虎を見つめた。
息を顰めたサンの肩を抱いた時、2人の時間が突然として刻み出した。
「好きにして、激しく激しく私をお食べになって」
虎は素振りなく小さく頷きサンの胸元を優しく愛撫する様に静かに齧り付く。
「あぁあぁぁー」
サンの欲情の壁が崩壊したかの様に虎の口にサンのチョコが吹き出した。
「思った以上に贅沢な味だ。君のハートのコーティングも溶かすよ」
サンの耳元で囁く虎の顔は悪の匂いが漂っている。
「もっともっと私を食べて、もっともっと、あぁぁー」
サンの大波に包まれた虎の口にはもうサンの姿が無かった。
「ありがとう…あなたとの出会い忘れない」
心の片隅に響いたサンの声。俺も忘れないさ…美味しかったよ。でも、でもな、チョコレートクリームじゃなく板チョコが君の中に入っていたら君とのOne  more chanceを俺は願う…虎は窓を開け夜風を感じながら贅沢サンミーにそっと話しかけた。  終

主演 贅沢サンミー バーテンの虎

文•演出•脚本 バーテンの虎 

ー『食レポートに挑戦』製作委員会 2024ー

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