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よく分かる自治体予算書の草分け_ニセコ町の予算書を読んでみる

1.予算書は国の様式が基準のため分かりにくい

自治体は毎年発行する予算書があります。
仙台市の予算書を共有いたします。

https://www.city.sendai.jp/yosandaichi/shise/zaise/zaimu/zaise/sendaishi/yosan/r5terekai/r5-1/index/index/documents/2_r5tousho_sainyuu.pdf

仙台市の予算書

上記のような予算書は国の定める様式に沿って作成する必要があり、読んで分かりやすいような形式に容易に変えることはできません。

2.よく分かる予算書の登場

そこで自治体は、住民向けに「よくわかる予算書」を発行したり、ホームページで公開したりしています。
事業ごとの説明や、自治体が何をどのようにしようとしているか、住民に分かるように工夫されています。

よく分かる予算書の元祖は北海道ニセコ町と言われており、1995年から発行しています。

実際に予算書を見てみると事業名・経費・財源などが見やすいレイアウトで整理されていることが分かります。

令和5年度版 ニセコ町予算説明書 24頁

3.資料編のQ&Aも面白い

巻末の資料編にはQ&Aとして、除雪の助成制度などの雪国では気になる話題が紹介されていたり、町の健全性を判断するための考え方等の財政を見る観点の解説もあり興味深い内容となっています。

令和5年度版 ニセコ町予算説明書 157頁

1995年の予算書がどんな内容だったか気になりますね。
情報公開請求などで閲覧できないか調べてみたいと思いました。

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