ステマが横行すると何が問題なのかを改めて語る記事

今回はステルスマーケティングの記事を書いてくれ。という投稿をいただきました。
ステルスマーケティング。対価をもらっていながらそれを明示せずにPRを行う手法ですが、筆者にとっては因縁の深い言葉になっています。

というのも、まとめブログを問題視していたのはこのステルスマーケティング疑惑もあると思っていました。
そして宣伝するだけならまだしもFUDやネガティヴマーケティング疑惑も大いにあるため因縁深い話です。気をつけなければいけないのはステマが横行するとこれらも同時に横行する点です。その業界自体が焼けつく可能性があるので、絶対に阻止する必要があると思っています。こんな感じで今回は述べていきたいと思います。

シンプルな話「悪貨は良貨を駆逐する」

シンプルな話ですが、ステマが横行すると純粋な口コミがどれか全くわからなくなるのでレビューサイトなどの口コミは全て信じられなくなってきます。褒めているものも信じられませんし、酷評も信じられません。結果的にみんな何を信じれば良いかわからなくなるので、レビューそのものの価値がなくなります。
そうなると、広告力勝負になってくる上に口コミで広がる”本当に良いもの”がなくなってしまうので、コンテンツ自体が遠回しに死んでしまうことにつながります。
ゲームで言うとかつてのアタリショックを引き起こすような引き金になりかねないのです。

古くは食べログのステマ問題がありましたが、一旦ステマ問題が明るみに出るとそのサイトや媒体そのものが信用されなくなるのでバレたときのデメリットも凄まじいのがステマの恐ろしいところ。あまり効率的なやり方だとは思えません。

難しいのはバレなければわからない部分

ステマ問題の1番難しいのがこれで”判明しないとそこまでわからない”という面です。
つい最近問題になったのはアナと雪の女王2のステマ問題ですが、これも一斉投稿だったりしなければバレなかったという側面があります。

ここまで明確にバレた例は珍しく、後はステマ”疑惑”で終わってしまうことが多いのも厄介な面です。筆者個人でもこれはステマっぽいなあ。と思うような情報もしばしば流れてきますし、実際あると思っています。が、尻尾を掴むのが難しいのでだんだんと疑心暗鬼化してくることがあります。

”良い”という話をそのまま受け取れなくなってきている時点で、ステマの悪貨は良貨を駆逐するがすでに始まっていると言えるかもしれません。
それほど厄介なのがステマ問題だと考えています。

実際にゲーム業界でももしかしたらステマのような手法が使われている可能性はあります。
幸い、筆者の身の回りで調査したことがありますが”倫理的でない上に、バレたときのダメージが大きすぎる”ということで使っているという声は今野ところ聞いたことがありません。(あくまで筆者の身の回りは・・・ですが)

ステマをどう見抜くか

それでは受信者側としてはどうステマを見抜くか。ということも考えていく必要があります。完全に見抜くのは非常に難しいですが、予防はできるかもしれません。

傾向としては”いきなり盛り上がる”ものはまず疑いやすいです。先ほどのアナ雪の例もそうですが、”いきなり”、”一斉に”、”主張が統一されてる”ものは最も疑いやすいです。後は発表前なのに確定事項のように盛り上がっているものなどは怪しいと見やすいと思います。ゲームでいうと”〜は神ゲーらしい!”だったり、確定もしていない情報で”〜ではこんなことができる!”のようなものはまず怪しいと穿って見ても良いのかなと。事実であれば発表後に喜べば良い話ですので、まず疑えば良いかなと思います。

後はやたらとまとまっている比較表なども少し疑っても良いかなと思います。これはステマとネガティヴキャンペーンの合わせ技であることも多いですが、まず何かしら意図がないかは確認した方が良いかなと個人的には思っています。

そしてこれも傾向かもしれませんが、発表後や情報公開後に急激に熱が萎むことがあります。発売前に散々取り上げていたのに、その後ぴったりと止んだりすると少し怪しいかもしれません。一般的にはその後の方が重要なはずで、良し悪し込みで何かしらのことが書いてあるかどうかは見ると良いかもしれません。

しかしながら、法整備が進んだとしてもステマを根絶することは難しいと思います。どれほど厳しくなったとしても、バレなきゃノーダメージですし世情も純粋な口コミを守ろうという流れを個人的にあまり感じません。ただ厳しくすることで抑制にはなるかもしれません。

純粋な口コミが信じられなくなるのはモロに仕事にも響いてきますし、ゲーム業界で蔓延ると洒落にならないので、純粋な口コミや意見がちゃんと届く仕組みなどは筆者も考えていく必要がありそうです。




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