見出し画像

ピクミンマスターによる「ピクミン4」レビュー記事

私といえば、そうピクミン。ピクミンマスターです。ご無沙汰しております。去る7月21日、10年ぶりの新作ピクミン4が発売されました。
もちろん購入してプレイしております。有給取って。ピクミンマスターを名乗る身としては絶対にかかしてはいけないですよね。

まだやることは残っているため、全部とはいかないのですがストーリーとオタカラはコンプリートしましたので、ここらでレビュー記事を書かせていただきます。

※物語やゲームの核心に触れるようなことは致しませんが、ネタバレが嫌な方はある程度進んでからか、ネタバレ覚悟の上でお読みいただきますようよろしくお願いします。

なんとか休日中にここまではクリアできた!

完璧な3の続編への回答は?→徹底的に間口を拡げるにシフトした4

ピクミン3は完璧なゲームでした。私の人生の中でもぶっちぎりに遊んだゲームはピクミン3。RPGでもないのに2000時間ほど遊び、学生の青春の時間を生贄に捧げました。
思えば今作る仕事をしているのも、ピクミンのおかげと言っても過言ではありません。

そんなゲームの続編が出て思うわけです。
あれほど完璧だったゲームの続編って何するの???と。

そんな超難問に対する任天堂さんの答えは明快でした。もっと遊びやすくして間口を拡げようと。やっぱり3で出したピクミンの遊び自体は完璧だったのは開発側も思っていらっしゃったのかもしれません。
3デラックスで試してた操作性なども4に生きてますね。https://note.com/lobster03/n/nf7595098b29b

開発者インタビューも読みましたが、今回はとにかく遊びは変えずに遊びやすくなることに主眼を置いていることがわかります。


葉っぱ人とはダンドリの鬼のことを指す。

前回はミッションモードで分けていた、ダンドリの遊びががっつりストーリーにも絡んでくるなど、とにかくスッと入れるような工夫を随所に盛り込んでいる感じです。葉っぱ人という概念が今回最高でした。俺は葉っぱ人だったのか。と自覚した瞬間でしたね。(ちょっと皮肉チックなのがまた良いのです。)


オッチン。とっても可愛い犬です

その工夫の代表格が救助犬のオッチン。はっきり究極に強いチートキャラが仲間に加わることに。オッチンは基本的にピクミンができることをなんでもできます。さらに指示を出すこともできるので、指示しかできないホコタテ星人やコッパイ星人なんぞ目じゃありません。とにかく便利な存在なので、オッチンの使い方で、上級者もダンドリがガラッと変わるのではと感じます。ピクミン史上最強でしょう。

圧倒的ボリュームに裏付けられた2路線の正統進化

インタビュー記事でもありますが、ピクミンは1と3、2で少し路線が違います。1と3はゲーム性を徹底して尖らせた方向性のピクミンです。シビアさやストイックさに振り切ってるピクミンともいえます。
一方で2はピクミンの不思議な世界に入り込めるタイプのゲームでした。
インタビューにもあるように、今回の4は完全に2路線です。2は大ボリュームのゲームでしたが、それ以上に4は詰め込みまくってる印象があります。

3日間、本当に一生懸命遊びましたが、まだまだ深みを見せてくるポテンシャルを感じます。3で物足りなかった図鑑なども充実してますし、懐かしい原生生物がワンサカワンサカ出てきます。もうこれ同窓会だろ。とオールド葉っぱ人は思ってしまったわけです。と言いつつも間口を拡げるべくだいぶマイルドな調整にはしてくれているので、落ち着いて戦えばきっと大丈夫です。

4の悪いところも指摘しておくわね。

記事を読む際に悪いところは?と気にする方もいると思うので書いておきますね。
今回のピクミン、UE4(アンリアルエンジン)を使用しているとのことですが、そのせいかグラフィックは素晴らしいのですがとにかくテンポが悪い。ロードと会話劇のテンポがめちゃくちゃ悪いです。あれだけロードが長いならもう少しロード時間に退屈しない工夫が欲しいです。洞窟に入るのでいつもよりもテンポがさらに悪くなっています。(元々ピクミンはテンポがとても良いゲームだと言うこともある。)

あと一点物申したいのが、オッチンのスキルレベルは要らなかったのでは…という点です。スキルレベル次第でルート開拓の可否ができてしまうので、ダンドリと相性が悪いんですよね…RPG的な要素で間口を拡げたかったのかもしれないですが、流石に相性が悪いと思います。

見出しはにしてみましたが、正直悪いところはこれくらいです。全体的に完成度は相変わらず高いゲームですねピクミンって。


完璧な続編への答えを出してきただけでも◎。初めてのピクミンのプレイに超おすすめ。


一応誰も殺さずにエリアは全部クリアできました…

4が発売されるのが私はとても怖かった。あれほど完璧だった3の続編ということで、相当な議論があったのだろうことは想像に難くありません。
それゆえ、これほどの時間がかかったんだと思いますが、遊びの部分は全くブレずに出してくれたこと。任天堂さんからのシリーズファンとしてとても嬉しい回答でした。

今回の2Pプレイのソゲキに関しても、ゲーム性を全く変えずに一緒に遊べるという点で3の2人プレイよりも優れていたと私は考えています。一緒に同じ画面見て共有できるのはとても楽しい。実況が溢れる現代らしさが出ていてすごく好きです。

間口を拡げることに腐心している4は、当然ピクミン初心者の方にオススメです。難しいゲームであることは間違い無いのですが、面白いことも間違いないですので、ぜひ遊んでみてください。

あの頃ほど時間を使える状態では無いのですが、引き続き1葉っぱ人としてこのゲームを味わいたいと思います。

レビューは以上となります。読んでいただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?