息子の治療⑤

息子は小学5年生の時にASDが強くADHDも併せ持っていると診断されています
中学1年後半から登校しぶりが始まり、中2からは不登校になり、この春中学を卒業してしまいました

6月上旬　8回目の訪問
実は息子とセンターの方たちが約束したのは、この1週間前だったが、調整した結果都合が合わず、その次の週に延期になった
結果的に2週間に1回の訪問が続いている
相変わらず息子は私への態度を硬化したままで、一言もしゃべらない
私も話しかけない
このまま私が話しかけて、なし崩し的になんとなくうやむやにし、また同じことの繰り返しは嫌だ
そんなことをして何になる？
私は怒っている
息子に対してもそうだけど、私の人生で起きたこと、全てのことに怒っている
同じことを繰り返さないためにも、なぜ私がここまで怒っているのか、どうしたら関係が改善するのか、息子は理解した方がいい
あるいは、息子は関係を改善する気がないのだとしたら、私に甘えるのをもうやめてもらいたい

息子はセンターの方の訪問が嫌いではないらしく、ため込んでいた食器を下ろし、訪問時間の直前に掃除機をかけた
「いい変化ですね」と声を掛けられたものの、根本的な解決にはまだ結びついておらず、いいか悪いかは判断できない
どうせいつもの気まぐれでしょう
6月下旬に病院の予約を取っているが、次回の約束が病院の予約の後のため、私だけセンターに呼び出された
これまでの話していた内容と今後の方針を話したいとのこと
仕事の都合をつけて、予定を組んだ

6月中旬　センターへ（私一人で）
ほぼ在宅勤務をしているし、その分残業したり、その残業時間を調整するために日中勤務時間なのに不稼働にすることなど、働く上で随分融通が利く職場のため、突発的な対応ができるのはありがたい
私が割と穏やかに過ごしていられるのも、会社に出社しないでも働けるこの環境のおかげだ
もし出社していたら、きっと毎日苛々していたことだろう

センターではＳさんが急遽都合がつかなくなったため、Ｉさんと1時間ほど面談
どうやら息子は私のことを大嫌いと罵っているそうだ
全然心がざわざわしない
嫌いなら、嫌いで結構
でも、嫌いな人に養われてるって、情けなくないのかな
私は嫌いな人から精神的にも経済的にも自立するために、わざわざ追いかけてこれないような距離まで離れたよ
10年時間をおいて、ようやく仕方がないと母親のことを受け入れることができた
息子もそんなに私のことが嫌いなら、精神的にも経済的に自立すればいいのに

センターの人たちは私と息子の間を取り持とうとしてくれているが、ノーサンキューだ
私は怒っている
そして、態度を改め、生活を変える気がない息子を許して扶養を続ける気はない
ここで折れるつもりはないと伝えると、残念そうにしていた

誰も私を助けてくれない
なのに、どうして、私だけがみんなを助け続けなければならないのか
理不尽だし、うんざりだし、苦しいだけなので、もうその役目は辞めると決めた
私の足を引っ張る存在しか周りにいない
人生ガチャ、大失敗だ

センターでの面談を終えて、息子が元々かかっていた大学病院へ電話
新しく紹介された病院からは、WISCテストの解答を取り寄せて欲しいと依頼されていた
診断結果はあるけど、設問と解答を見たいと
問い合わせた結果、残念ながら5年前のテストのため、残っていなかった

新しい病院へ電話
本人が嫌がっていることを伝えると、「初診の時は必ず本人が来ないと診察できない」ということで、キャンセルすることにした

もし、数か月前なら、絶望的な気持ちになっていただろう
今の状態は八方ふさがり
センターの人たちを呪ったかもしれないし、病院に対しても悪態をついていたかもしれない
だけど、私の気持ちはざわつかなかった
まあ、私が先回りしてきたことは、息子にとって全部いらないものだったし、全部無駄だったので、今回もその時じゃないんでしょう

じゃあ、その時って、いつなんだろう？
いつになったら、息子は自分がしていることが異常なんだと、医療の力が必要だと気付くんだろう