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早期発見した病気(ステージ0乳がん)のことVol.23(入院したことで得られた意識の変化)

入院期間は当初予定通り2週間となりました。この間、たっぷり時間があったこともあり、色んなことを考えていました。また同じフロアの入院患者さんの様子や、看護士さんとの関係から色々と思うことがありましたので、そのことをまとめてみたいと思います。

1.健康の大切さとピラティスへの思い

私が入院したフロアは、整形外科、形成外科の患者さんが多いフロアでした。そのため車椅子や松葉杖の患者が多く、元気だけど体は不自由という患者さんが多くいらっしゃいました。
入浴もお手洗いもサポートが必要だったりするのは、かなり大変そうでしたし、「あれしたい、これやりたい」っていう気持ちがあっても、体が動かないというのは自分だったらストレスだろうなと思いました。

話は変わりますが、私は趣味としてピラティスを習っています。ピラティスは戦争で負傷した兵士のリハビリのために欧州で開発された健康法です。私はピラティスの考え方が好きで、またレッスン内容も自分の体に合っている気がして、真剣に勉強するためにインスラクター講座に申し込もうかと考えていました。

入院中、多くの患者さんを目にすることで、月並みですが健康って大切だなと改めて思いました。年齢的にもこれから骨粗鬆症等心配事は増える一方ですが、前向きにその心配と向き合うために、ピラティスを真剣に学びたいと改めて思い、インストラクター講座に申し込むことを入院中に決意しました。

2.爽やかに頼り、快く頼られる

私は、「人に頼らず何でも自分でする」ということが正義とばかりに、仕事でもプライベートでもあまり人に頼らずに生きてきました。
入院中も看護士さんの「○○しましょうか?」という言葉に対し、何度も「大丈夫です」とお断りしていました。今回は割と不自由なく生活できたので、本当に頼らなくても大丈夫だったのですが、年齢を重ねるにつれ、色んなことが自分の力ではできなくなっていきます。思いもしない病気にかかるリスクだってゼロではありません。そんな時には「無理をせず頼る」ことが爽やかにできるようでありたいと思いました。

また「爽やかに頼れる」人間になるためには、他人から頼られることを快く受け入れる姿勢も大切だと思っています。他人から頼られることで、自分も他人に頼りやすくなります。これからは夫婦や家族、友人、同僚との間で「爽やかに頼り、快く頼られる」関係を築くことを大切にしたいと思います。

3.今、やりたい事をやろう

私が罹患した病気は幸いステージ0の乳がんということで、死を意識はしませんでしたが、「がん」という病気に罹患したことは生き方を見直すきっかけになりました。

また、入院中体が思うように動かない患者さんを多く見ていると、「やりたいことをやるなら今だ!」と強く思うようになり、ワーママ1年目の事を思い出しました。

ワーママ1年目はとにかく時間がなくて自分のしたいことが何もできないという日々を過ごしていましたが、不思議なもので、忙しくなるとあれこれとやりたいことが出てきました。そして「あの暇だった独身時代にやっておけば良かった」とか、「あの頃は時間を無駄にしていた」などと後悔していました。

もう同じような思いはしたくないと思いました。時間は有限です。「やりたい事」があって自分が健康で、環境も整っているのであれば、その思いを大切にしたいと思いました。


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